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2026年8月4日 (2026年8月04日 更新)

ホンダスーパーワンの航続距離274㎞は日常生活で困らない?

Super-ONE

ホンダのスーパーワンを検討する際に、航続距離がどの程度なのか気になる方は多いでしょう。スーパーワンの一充電走行距離はWLTCモードで274kmとなっており、軽自動車クラスのEVと比べると高水準といえます。

ただし、エアコンの使用や気温などの条件によって実用航続距離は変わるため、数値を過信しないことが重要です。

本記事では、スーパーワンの航続距離の根拠となるスペックから日常使いでの実用性について、競合EVとの比較を踏まえたうえで解説します。利用するイメージがしやすくなるように、購入後に充電する頻度の目安を説明しているので、ぜひご一読ください。

画像引用:Super-ONE|Honda公式サイト

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スーパーワンの航続距離はカタログ値274km!根拠となるバッテリースペックを紹介

ホンダスーパーワンの航続距離は、WLTCモードで274kmです。軽自動車規格のEVモデルの中でも高い数値であり、その根拠となっているのが29.6kWhもあるバッテリー総電力量です。

高いエネルギー密度と緻密な温度管理を実現する薄型バッテリーを床下に搭載し、優れた走行性能と安定した一充電走行距離を両立させています。モーター最高出力は通常時47kW、BOOSTモード使用時には70kWまで高まります。主要スペックを、以下の表にまとめました。

項目スペック
航続距離274km
モーター最高出力70kW(95PS)※BOOSTモード使用時
モーター最大トルク162N・m
バッテリー総電力量29.6kWh
充電時間普通充電(6kW):約4.5時間 急速充電(50kW):約30分
外部給電最大1,500W

大容量のバッテリーでありながら、充電時間は急速充電の場合は30分程度で80%まで充電できます。

参照:性能・安全|スーパーワン|Honda公式サイト

スーパーワンの航続距離に影響する要素

カタログ値の274kmは一定の試験条件で計測された数値であり、実際の走行では以下の条件によって変動します。

  • エアコンを使用しているか
  • 季節・外気温
  • 道路状況

自分の使い方に当てはめながら参考にしてください。

エアコンを使用しているか

エアコンの使用は、スーパーワンの実用航続距離を押し下げる要因のひとつです。エアコンのコンプレッサーやヒーターの作動には多くの電力を消費するため、バッテリー残量の減りが早まります。

夏場に冷房を強めに使用する場面や、冬場に暖房をつけっぱなしにする場面では、カタログ値から1〜2割ほど低下することもあるくらいです。

スーパーワンは低温時にヒーターで温め、高温時はラジエーターで冷却する温度管理機構を備えています。この機構により、季節を問わず安定した走行距離と充電性能を発揮できます。

エアコンを使用する際は外気温に応じて設定温度を調整すると、快適性を保ちながら電力消費を抑えられるでしょう。

季節・外気温

冬場のように気温が低い環境だと、バッテリー内部の化学反応が鈍くなり、スーパーワンに限らずEV車の航続距離が短くなる傾向があります。低温環境では電池の内部抵抗が高まり、同じ電力量でも取り出せるパワーが減ってしまうためです。

氷点下に近い冬季の早朝など気温が低い場面では、暖機運転やヒーター使用も重なり、実用航続距離がさらに落ち込みます。

このような仕様から、冬場は余裕をもって充電しておくことが重要です。

道路状況

道路状況によって、スーパーワンの実用航続距離は変わります。

EVは回生ブレーキを搭載していることで、信号や交差点の多い市街地は減速が増える分、高速道路の巡航時よりも電費が良くなる傾向があります。回生ブレーキとは、EVの減速時にモーターを発電機として使い、運動エネルギーを電力に変換してバッテリーへ戻す仕組みです。

この仕組みにより、買い物や通勤などの近距離移動を中心にする場合は、カタログ値の274kmに近い実用航続距離を保てる場合があります。一方で、高速道路を長時間走り続ける使い方では回生ブレーキが働く場面が減り、電費が落ち込みやすくなります。

ガソリン車では市街地で走ると燃費が下がり、反対に高速道路だと高くなる傾向があることから、EV車とは対照的です。ガソリン車に乗っていた経験が長い方ほど、EV車の電費の特徴を把握しておきましょう。

上述の仕様から、街乗り中心の方ほどスーパーワンと相性が良いといえます。

スーパーワンの航続距離は不便にならない?日常使い・レジャーそれぞれの場面で解説

スーパーワンの航続距離が274kmと言われても、日常生活において不便がないかどうかイメージが湧かない方も多いでしょう。日常使いで支障がないか判断するために、以下2つの観点から解説します。

  • 日常使いの充電頻度
  • 一回の充電で移動できる範囲

自分のライフスタイルと照らし合わせながら、ぜひお読みください。

日常使いなら数日〜1週間に1回程度の充電頻度で済む

日常使いであれば、充電頻度は数日から1週間に1回程度でまかなえます。2025年度乗用車市場動向調査によると、自家用車を保有する人の月間走行距離の平均は345kmです。

274kmの航続距離を月間走行距離345kmと照らし合わせると、1ヶ月に1〜2回程度の充電で足りる計算になります。

買い物や通勤、子どもの送迎など日常的な用途では、走行距離はさらに短くなる場合も考えられるものの、頻繁に充電する必要はないと言えます。1ヶ月に1~2回程度であれば、生活リズムに合わせて充電のタイミングを決められるでしょう。

一回の充電で移動できる範囲

スーパーワンはバッテリー航続距離が274kmあるため、一回の充電である程度の遠距離までドライブできます。参考までに、東京駅を起点にした場合、一回の充電で移動できるエリアを以下に挙げてみました。

  • 福島県郡山市
  • 新潟県長岡市
  • 長野県松本市
  • 静岡県浜松市 など

ただし、スーパーワンは長距離移動への適性は低めで、高速道路を使った遠出は電費が下がりやすいです。遠出には別の車を使い、スーパーワンはセカンドカーの位置づけにするなど、用途に応じて使い分けると良いでしょう。

スーパーワンの航続距離は長い?競合EVと徹底比較

スーパーワンの航続距離は、数字上は日常生活において月1~2回程度の充電で事足りる水準です。一方で、競合するEVと比べて航続距離は長いのか、気になる方は多いでしょう。

以下の表は、主要な軽自動車やコンパクトEVの航続距離をまとめたものです。

車種航続距離(WLTCモード)
ホンダ スーパーワン274km
日産 サクラ180km
三菱 eKクロス EV180km
ホンダ N-ONE e:295km

ここからは、航続距離を含めた各車種との違いを説明します。軽EV車を検討している人は、選ぶ際の参考にしてください。

日産サクラとの比較

項目ホンダ スーパーワン日産 サクラ
航続距離(WLTCモード)274km180km(全グレード共通)
バッテリー総電力量29.6kWh20kWh
モーター最高出力70kW(95PS)47kW(64PS)
車両重量1,090kg1,070kg(S/X) 1,090kg(G)
サイズ(全長×全幅×全高)3,580mm×1,575mm×1,615mm3,395mm×1,475mm×1,655mm
販売価格(税込)3,390,200円S:2,448,600円X:2,599,300円G:2,998,600円

日産サクラは軽自動車規格のEVで、航続距離はWLTCモードで180kmです。スーパーワンの274kmと比べると、90km以上の開きがあります。

バッテリー総電力量もサクラの20kWhに対し、スーパーワンは29.6kWhと1.5倍近く上回っています。電力量の差が、航続距離の違いに直結しているといえるでしょう。

車両重量やサイズもサクラのほうがコンパクトである反面、価格帯は40万~90万円ほど安価であるため、用途に応じた選び方が求められます。

三菱eKクロスEVとの比較

項目ホンダ スーパーワン三菱 eKクロス EV
航続距離(WLTCモード)274km180km(全グレード共通)
バッテリー総電力量29.6kWh20kWh
モーター最高出力70kW(95PS)47kW
車両重量1,090kg1,060kg〜1,070kg
サイズ(全長×全幅×全高)3,580mm×1,575mm×1,615mm3,395mm×1,475mm×1,655mm
販売価格(税込)3,390,200円G:2,662,000円〜P:3,214,200円〜

三菱eKクロスEVも、サクラと同じ軽自動車規格のEVです。航続距離はWLTCモードで180kmと、スーパーワンの274kmよりも短めとなっています。

バッテリー総電力量は20kWhで、スーパーワンの29.6kWhと比べて差があります。実際に、日常の街乗りではeKクロスEVであっても十分な航続距離を確保できるでしょう。しかし、遠出の機会が多い人には、航続距離が長いスーパーワンのほうが選択肢となりえます。

価格面ではeKクロスEVの方が抑えられているため、優先するのが初期費用か航続距離かで選び方が分かれるでしょう。

ホンダN-ONE e:との比較

項目スーパーワンN-ONE e:
航続距離(WLTCモード)274km295km(全グレード共通)
バッテリー総電力量29.6kWh29.6kWh
モーター最高出力70kW(95PS)47kW(64PS)
車両重量1,090kg1,030kg
サイズ(全長×全幅×全高)3,580mm×1,575mm×1,615mm3,395mm×1,475mm×1,545mm
販売価格(税込)3,390,200円(単一グレード)e:G:2,699,400円 e:L:3,198,800円

ホンダN-ONE e:は、スーパーワンと同じホンダブランドの軽自動車EVです。航続距離はWLTCモードで295kmとなっており、スーパーワンの274kmを上回っています。

バッテリー総電力量は両車とも29.6kWhと同じ数値です。航続距離の差につながっているのは、車両重量がN-ONE e:のほうが60kg程度軽いことが要因として考えられます。

ボディサイズはスーパーワンのほうがひとまわり大きいため、室内空間や走行性能を重視するならスーパーワンが向いています。それに対し、航続距離や取り回しを重視するならN-ONE e:のほうが満足度の高いドライブができるでしょう。

スーパーワンの充電方法と充電時間

スーパーワンを日常生活で使うのであれば、充電時間の目安を把握しておくと役立ちます。充電方法は以下の2つで、所要時間が異なります。

  • 自宅で充電する場合
  • 外出先の急速充電器で充電する場合

スーパーワンを保有した後どのように管理するのか、イメージするための参考としてください。

自宅で充電する場合

自宅の200Vコンセントを使った普通充電では、満充電までにかかる時間の目安は約4.5時間です。この数値は、出力6kWの普通充電設備を使用した場合です。

例えば、帰宅後にケーブルを接続しておけば就寝中に充電が完了するため、日々の充電作業に手間がかかりません。自宅に充電設備を設置する場合は、工事費用や契約アンペア数を事前に電力会社や施工業者へ確認しておきましょう。

外出先の急速充電器で充電する場合

スーパーワンは最大出力50kWの急速充電に対応しており、外出先でも短時間での充電が可能です。急速充電では出力50kWの設備を使用した場合、充電時間の目安は約30分です。

急速充電器はショッピングモールやサービスエリアに設置されていることが多く、利用している間に買い物を済ませるといった使い方があります。

ただし、急速充電はバッテリーへの負荷が大きく、早期劣化につながります。そのため、日常の充電は自宅でおこない、帰宅まで電力が持つ見込みが低い場合のみ急速充電を使うスタイルがおすすめです。

スーパーワンの航続距離に関するよくある質問

スーパーワンの購入や乗り換えを検討する際に浮かびやすい疑問を、ひとつずつ回答します。

Q.航続距離が短くなったと感じたらどう対処すればよいですか?

気温や走行条件の影響を受けている可能性があります。まずは季節や走行シーンをそろえた条件で航続距離を比較し、変化の傾向を確認しましょう。

スーパーワンの航続距離は274kmですが、あくまでも測定条件下の参考値です。実際の走行では、エアコンやヒーターの使用、高速走行、低温環境などによって数値が変わります。

航続距離の短さが解消しない場合は販売店に相談し、バッテリーの状態を診断してもらうのがおすすめです。

万一にもEV車がバッテリー切れを起こした際の対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。事前に知っておくことで、安心感を持ってスーパーワンに乗れるようになるので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:電気自動車が「電欠状態」になってしまったら!?いざという時の対処方法

Q.購入すれば補助金が受けられるのですか?

2026年7月時点では、令和7年度補正予算による自家用CEV補助金の対象になっており、最大130万円の補助を受けられます。CEVとは「Clean Energy Vehicle」の略称で、電気自動車や燃料電池車など環境負荷の低い車両を対象にした国の補助制度です。

ただし、補助金を受けるには新規登録から1ヶ月以内の申請書提出のほか、4年または3年の保有が条件として定められている点に注意してください。条件を満たす前に売却すると、保有期間に応じて補助金の一部返還を求められる場合があります。

補助金を活用する際は、購入前に条件を確認しておきましょう。

参照:R7年度補正CEV補助金のご案内|CEVの補助金交付を行う次世代自動車振興センター

Q.充電にかかる料金はいくらですか?

電力会社の料金プランによって異なるものの、自宅で充電する場合は数百円から千円程度が目安です。

例えば、東京電力のスマートライフSプランで29.6kWhを充電した場合の料金は、時間帯によって以下のように異なります。

時間帯充電料金目安 (29.6kWh)電気料金単価 (1kWhあたり)
深夜時間帯約825円27.86円
日中時間帯約1,058円35.76円

一方、外出先のEV充電スタンドを利用する場合、多くのスタンドは無料で利用可能です。ただし、充電が完了するまで約30分程度待つ必要があることに加え、バッテリーの負荷が大きく劣化が早まる恐れがあります。

スーパーワンを充電する際は、深夜料金が安くなるプランに変更し、深夜の時間帯に充電するのがおすすめです。

スーパーワンの航続距離274kmは街乗りで利用する分には十分な余裕あり

スーパーワンの航続距離は、カタログ上は274kmとなっています。エアコンの使用や季節、道路状況によって実用航続距離は変動するものの、街乗り中心なら1ヶ月に1~2回程度の充電で足りるでしょう。

競合する軽自動車EVと比べても、バッテリー総電力量やモーター出力に余裕があり、日常の移動用途では十分な性能といえます。

自宅の200Vコンセントで夜間に充電する習慣を作れば、外出先の急速充電に頼る場面は少なくなります。国のCEV補助金を活用すれば実質的な購入費用を抑えられるため、セカンドカーとして利用するのも良いでしょう。

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WRITER筆者

土田 崇央 (つちだ たかひさ)

資格・免許
・ファイナンシャルプランニング技能士2級
・AFP認定者
略歴・職歴
2020年よりライターとして活動開始。
2026年現在はディレクターとしても活動しています。
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栃木県宇都宮市在住。家族ができたことをきっかけに新車のシエンタを購入。
長距離ドライブが好きですが、普段は在宅勤務のため年間走行距離は6,000km程度です。

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