2021年12月23日 (2021年12月24日 更新)
中古車選びは試乗が重要!試乗で確認すべきチェックポイント11選
新車よりも安い値段で車を手にすることができる中古車。安さは魅力ですが、一度人の手にわたっている中古車は、車ごとに乗り心地や使用感が異なることもあります。そのため、中古車選びでは事前に「試乗すること」が、もっとも重要なポイントです。
とはいえ、いきなり試乗をしてもどのような点を確認したら良いかと悩む人は多いでしょう。
そこで今回は、中古車試乗の際にチェックすべきポイントについて、詳しく解説していきます。中古車の購入を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
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INDEX目次
中古車試乗の必要性
外装の状態は良く見えても、実際に乗ってみると違和感を覚えるといったことは、中古車ではよくあることかもしれません。中古車の乗り心地の善し悪しは、実際に車を動かしてみないことにはわからないですよね。
乗ってみたらエンジンに不調があることがわかったり、異音がしたりといったことも十分に考えられるでしょう。あらかじめ試乗をしておけばその違和感に気付くことができるため、中古車選びの際、試乗をすることは重要なポイントであるといえます。
中古車試乗の際に準備するもの
試乗の際は、以下に記載するものを忘れずに準備しておきましょう。
運転免許証
試乗といっても公道を走ることになるので、運転免許証は必須です。試乗の際は忘れずに持参しましょう。
安全に運転するための道具
例えば、普段の運転時にメガネを装着している人であれば、こちらも忘れずに準備しておきましょう。また、運転に適した靴を履くことも大切です。
試乗とはいえ安全運転のために必要なものはしっかりと揃えましょう。
加入している場合は任意保険の保険証券
一般的に中古車は無保険状態なので、試乗は事故時のリスクをともないます。
通常、任意保険は車ごとの契約になるので、自分の車で任意保険に加入していたとしても、試乗車で事故を起こした場合には保障が受けられません。
しかし、加入中の任意保険に「他車運転特約」がついていれば、中古車試乗の際にも役に立つので、お持ちの方は任意保険の保険証券を持参すると良いでしょう。
試乗の流れ
ここでは、中古車試乗の流れについて詳しく見ていきましょう。
問い合わせ・試乗予約
まずは試乗したい車に乗ってみることは可能かどうか、事前に問い合わせしましょう。
車によっては車検切れのため公道を走れないなどといったケースもあり、必ずしも試乗できるわけではありません。店舗によってはホームページから試乗予約を受け付けているところもあるので確認してみてください。
試乗当日
予約当日は時間に余裕をもって店舗へ向かいましょう。事前に指定された書類などがあれば、忘れずに持参します。試乗当日に必要書類の記入をお願いされるケースもあります。
免許証や任意保険の保険証券などの提示は試乗前におこないましょう。
試乗コースや試乗時間、ルールについての説明を受けたあと試乗します。
時間が限られていることが多いので、事前にチェックすべきポイントを確認しておくとスムーズに試乗ができるでしょう。
試乗後
試乗した車を購入するか、購入を見送るかをしっかりと伝えましょう。その前に確認しておきたいことがあれば、事前に聞いておくと安心です。不安な点は購入前に解消しておきましょう。
中古車試乗の際にチェックすべきポイント11選
ここでは、試乗の際にチェックしておくべきポイントについて紹介いたします。
「見た目のチェックポイント」と「走行時のチェックポイント」の観点から、大きく11の項目に分けられるので、ぜひ試乗の際の参考にしてください。
1.見た目のチェックポイント
まずは外観のチェックポイントから解説いたします。ここでチェックしておきたいポイントは全部で6つです。
1-1.内外装の傷や汚れ
まず目がいく箇所でもあると思いますが、内装や外装の傷や汚れはしっかり確認しておきたいポイントです。塗装が剥げている箇所やヘッドライトのひび割れなど、一見走行には問題がなさそうでも、実は修理が必要だったということもあるので、慎重に確認しましょう。
1-2.ボディーカラー
よく見ると日焼けしている箇所があったり、サビが発生している箇所があったりと、ボディーカラーの印象もよく見ておきましょう。
ボディーカラーが色褪せていると、再度下取りに出す際に価値が大きく下がる可能性もあります。
1-3.車内のニオイ
前のユーザーが喫煙者であればタバコの臭いが残っていたり、売り出されてから年月が経過していればカビ臭く感じたりすることもあるでしょう。このような場合はクリーニングをおこなうとニオイが改善されますが、その際の費用はどちらが負担するのか、確認しておくと安心です。
また、車内に焦げ臭いニオイがある場合は要注意です。エンジンなどになんらかの異常が発生していることもあるため、しっかりと確認して原因を探りましょう。
1-4.電装品の動作確認
エアコンやカーオーディオ、ウインカー、ワイパーなど電装品の動作確認もしっかりとおこないましょう。意外と忘れがちですが、必ずしもすべての電装品が正常に動作するとは限りません。万が一購入後に故障が発覚すると、修理費用がかさむため注意しましょう。
1-5.トランクなどの収納スペース
トランクなどの収納スペースが十分に確保できるかというのも大事なチェックポイントとなるでしょう。ついつい動作確認や車の傷などの確認ばかりしてしまいがちですが、使い勝手の面でも失敗しないように、事前に確認しておくことをおすすめします。
1-6.乗り降りのしやすさ
上記の項目と同様、乗り降りがしやすいかというのも使い勝手を確認するうえで重要なポイントです。とくに子どもやご高齢者がいる場合は、車高が高すぎないか、車内が狭すぎないかなどをチェックしておきましょう。
2.走行時のチェックポイント
続いて、試乗時にチェックしておきたいポイントを解説していきます。ここでは5つの項目について念入りに確認しましょう。
2-1.エンジンのかかり具合
エンジンをかける際、スムーズにエンジンがかかるかをチェックします。また異音がしたり、エンジンをかけた途端異臭がしたりといったトラブルがないかどうかもあわせて確認しましょう。
2-2.乗り心地
車を運転するうえで、乗り心地はもっとも重要視したいポイントです。とくにまっすぐ走ってくれるかといった点を確認するのは非常に大切です。「なんとなく曲がっているような気がする」といった場合、アライメントの調整が必要となることがあります。アライメントの調整は高額になるケースが多いため、試乗して乗り心地が気になったときは購入前に販売店に確認することをおすすめします。
2-3.メーターの見やすさ
単純にこれまで乗っていた車と比較して、車種によってはメーターが見づらくなったり視界が悪く感じたりといったこともあるでしょう。試乗の際はメーターの見やすさを確認して、自分に合ったインパネデザインかどうかもチェックしておくと良いでしょう。
2-4.加速力
スムーズな加速が可能か、加速の際のパワーについても確認しましょう。加速しにくいと感じた場合は、エンジンやその他の部品になんらかのトラブルが発生していることがあるため注意が必要です。
2-5.アクセルやブレーキの状態
アクセルワークは良好か、ブレーキの効きは悪くないかといった点もしっかり確認しておきましょう。バックの際も問題ないかなど、あらゆる走行シーンを想定してチェックしておくとより安心です。
事故車・修復歴車などもチェック
中古車の場合、その車が事故車または修復歴ありの車である可能性も視野に入れ、必ず過去の修理状況などをチェックしましょう。
とくに修復歴ありの車は、車の骨格部分を修理した経歴があるという意味なので、耐久性に関して著しく劣ってしまう可能性が高いです。たとえどんなに安く購入できたとしても、すぐに壊れてしまっては損をすることにもなりかねないため、事故車を選ぶ際は慎重に検討しましょう。最低でも半年以上の販売店保証がついていると安心です。
試乗できないときは?
中古車販売店や車の状況によっては、試乗を断られるケースもあります。購入したい中古車の試乗ができないときは、どのような対応をしたら良いのでしょうか。4つのポイントをチェックしましょう。
試乗できない理由を業者に確認する
まずは試乗できない理由を、販売店側に確認しましょう。車検切れや無保険などの理由で試乗ができないと断られるケースは考えられますが、それ以外で理由を教えてくれない業者は注意が必要です。
エンジンをかけてチェックする
車検切れなどの理由で公道を走れなくても、その場でエンジンをかけてみることは可能か確認したうえで、エンジンをかけてみましょう。
まず問題なくエンジンがかかるかどうかで車の状態を見極めます。万が一この時点で、かかりにくいなどの不調が確認された場合は、購入を避けたほうが無難です。
しばらくエンジンをかけておき、エンジン音が安定しているか、車体の揺れが生じないかなどもチェックしておきましょう。
試乗できない代わりに不明点を細かく確認する
試乗できない代わりに、前述したチェックポイントについて不明な点を販売員に確認しましょう。また、事故歴や修復歴についても詳しく聞いてみることをおすすめします。
質問に対してあいまいな答えばかりを返されるときは注意が必要です。
記録簿を確認する
中古車を選ぶ際、記録簿がある車のほうがより安心できるでしょう。試乗ができないとなればなおさら、記録簿の内容を販売員と一緒に確認することをおすすめします。
いつ・どのような修理をおこなったかなどが記載されているので、記録をもとに不明点を質問して解消していくと良いでしょう。
試乗はトラブルを防ぐ1つの手段!
中古車とはいえ、車は高い買い物です。中古車を購入する際にはぜひ試乗をしてください。
中古車の試乗は購入後のトラブルを防ぐために重要となる、たった1つの手段ともいえます。
予約の手間が必要となったり、試乗とはいえ事故のリスクがともなったりと、なかなか試乗に踏み切れない人もいるかもしれません。しかし、そのひと手間が後々のトラブルを防ぐことになります。運転に自信がない人は、販売員に運転してもらい、自分は助手席に乗るという手段もおすすめです。
「安物買いの銭失い」にならないよう、しっかりと見極めて良い買い物をしましょう。
まとめ
今回は、中古車試乗の際にチェックすべきポイントについて、詳しく解説しました。 中古車選びの際は、購入後のトラブルを防ぐためにも「試乗」をすることがもっとも重要です。試乗せずに購入してしまい、後々トラブルが発覚すると修理費用がかさむことにもなりかねません。
車検切れなどの理由で試乗ができない場合にも、実際にエンジンをかけて運転席に座ってみるなど、可能な範囲で使い勝手を試してみるようにしましょう。
不明点などは積極的に質問するのがおすすめです。こちらの質問にスムーズに回答してくれる販売店であれば、より安心できるでしょう。
中古車購入の際はぜひ試乗をして、納得のいく買い物をしてください。
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