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車選び

2022年6月6日 (2022年6月09日 更新)

マニュアル車(MT車)とオートマ車(AT車)って何が違う?メリット・デメリットを解説

マニュアル車(MT車)とオートマ車(AT車)って何が違う?メリット・デメリットを解説

新規に普通自動車免許を取る方のほとんどがオートマ(AT車)限定免許を選んでいるという現在。そもそもマニュアル(MT車)に乗ったことも、見たこともないという方もいるかもしれません。

しかし、そのスポーティでダイレクトな運転感覚から、「マニュアル車でないといやだ」という運転好きの方もまだまだいるはずですし、仕事の関係でマニュアル車の運転が必須という方もきっといるのではないでしょうか。

年々少数派にはなりつつありますが、マニュアル車にはオートマ車にはない良さがあります。そこで今回はマニュアル車にスポットをあて、マニュアルとオートマ車はそもそも何が違うのか。また、マニュアル車ならではのメリットやデメリット、そしてオートマ車にはない魅力、さらにマニュアル車を設定されている国産車などについてご紹介します。

マニュアル車(MT車)とオートマ車(AT車)の違いとは

マニュアル車(MT車)とオートマ車(AT車)の違いとは

マニュアル車(MT車)とオートマ車(AT車)の違いは、搭載しているトランスミッションにあります。ギアチェンジを運転者自身が手動で行うマニュアルトランスミッションを搭載しているのがマニュアル車で、車が自動でギアチェンジを行ってくれるオートマチックトランスミッションを搭載しているのがオートマ車です。

最近はマニュアル車をベースとしたメカニズムながら、車が自動でクラッチ操作と変速を行ってくれるセミオートマ車というのもあります。そういったものの場合はドライバーによる変速操作は不要であるため、オートマ車免許で運転が可能なオートマ車に分類されます。

マニュアル車(MT車)とはどんな車?

マニュアル車(MT車)とはどんな車?

車のギアには1速や2速などといった段階がありますが、マニュアル車(MT車)はドライバー自身がその中から適切なギアを選んで、速度に合わせてクラッチ操作やギアチェンジ操作を行います。

走り出しや低速走行時には低いギアを使用し、高速走行時には高いギアを使用することが必要です。速度にあったギアに変速し、適切な駆動力を駆動輪に伝えはじめてスムーズな走行が可能となります。

しかしスムーズなクラッチ操作やギアチェンジができないと、走行中にエンストしてしまうこともあります。そのためオートマ車(AT車)に比べるとどうしても操作が複雑になり、またドライバーの負担も増えることになります。

マニュアル車(MT車)のメリットとは

マニュアル車は、ギアチェンジをドライバーが手動で行わなければなりませんが、その分オートマ車にはないメリットもあります。それが以下のようなことです。

ダイレクトなギアチェンジで車の操縦を堪能できる

オートマ車はセミオートマ車などを除けば、基本的にはドライバーが変速をコントロールすることはできません。

しかし、マニュアル車ならドライバーが任意でギアを選び、クラッチ操作でオートマ車以上にスムーズな変速を行うことが可能です。

変速操作を車に任せるのではなく、道路の環境や路面の状況に合わせてドライバーがコントロールできるので、ドライバー自身が車を操縦、操作しているという実感を得られやすいという魅力があります。

また、加速力が欲しい場合には低速ギアのままアクセル踏むことで、するどい加速力を得ることもできますし、高速走行時に高いギアをキープして燃費を稼ぐといったことも可能です。

さらにマニュアル車は、構造がオートマ車よりも複雑ではないために、故障のリスクが少ないというのもメリットの1つでしょう。加えてオートマ車と比べるとパーツが軽く、車両重量を軽減することもできます。そのため、より軽快な走りを期待できる点もマニュアル車のメリットといえます。

マニュアル車はエンジンブレーキが効きやすい

他には、アクセルを戻した際のレスポンスに優れており、ギアの選択をドライバーがコントロールできるため、エンジンブレーキを効かせやすいという特徴もあります。(オートマ車の場合、速度に合わせてギアが高速側に変速されます)

長い下り坂や、先行車に追従する際にもギアを低くするだけでエンジンブレーキが効くので、ブレーキ操作を頻繁にしなくてもアクセルだけで速度をコントロールでき、ブレーキの過熱を防ぐことが可能です。

マニュアル車(MT車)のデメリットとは

マニュアル車(MT車)のデメリットとは

上記のようにマニュアル車にはオートマ車にはないメリットがありますが、デメリットもあります。それは以下のようなことです。

半クラッチテクニックが必要など運転操作が複雑

マニュアル車では、オートマ車では必要のないクラッチ操作を覚えなくてはいけません。半クラッチなど正しいクラッチ操作ができないとスムーズな変速ができないだけでなく、走行中にエンストを起こしてしまうこともあります。

また、坂道発進では車が後退しないように、ハンドブレーキなどを絶妙にコントロールすることも必要です。

さらに、渋滞路などにハマった場合は、クラッチ操作を何度も繰り返さなくてはなりません。繰り返しクラッチペダルを踏む足への負担も軽くはありませんし、長時間の渋滞ではドライバーにとって大きなストレスとなるでしょう。

このようにオートマ車に比べると複雑な操作が必要であることが、MT車のデメリットだと言えます。

マニュアル車は新車販売されている車種が少ない

近年はオートマ車が主流であり、普通自動車免許(MT免許)の取得者も少ないということもあって、自動車メーカーもはじめからマニュアル車を新型車に設定しないケースが増えています。

一部スポーツカーや、スポーティグレードにはマニュアル車が設定されていますが、その数は決して多くはありません。そのため、いざ「マニュアル車に乗りたい!」となっても好みの車種にMTグレードが設定されていないこともあるのです。

オートマ車に比べて選べる車種が少ないというのは、ドライバーからすれば大きなデメリットでしょう。

オートマ車(AT車)とはどんな車?

オートマ車(AT車)とはどんな車?

オートマ車(AT車)はアクセル操作を行うだけで、トランスミッションが自動的に適切なギアチェンジを行ってくれる車のことです。そのため運転操作が非常に簡単で、ドライバーはアクセルワークとブレーキ操作に集中できるというのが大きな特徴となっています。

シフトレバーをDレンジに入れておくだけで、発進加速から通常走行まで、車が自動でその速度にあったギアに変速してくれますし面倒なクラッチ操作も不要です。

オートマ車(AT車)のメリットとは

マニュアル車と比較した場合のオートマ車のメリットとは何でしょうか。操作が簡単というのが一番に思いつきますが、他にもいくつかのメリットがあります。

オートマ車は運転操作が簡単

まず、オートマ車のメリットはなんといっても運転が簡単ということでしょう。変速のためのややこしい操作が必要なく、免許取得のハードルもマニュアル車よりは低いといわれています。

またマニュアル車では発進の際に、クラッチペダルを絶妙に調整する半クラッチという操作が必要ですが、オートマ車にはクリープ現象というものがあるので、Dレンジにシフトレバーを入れ、ブレーキペダルを緩めるだけで車はゆっくりと進んでくれます。

そのため誰でも低速でのスムーズな発進が容易に行えます。そしてスピードが上がれば自動的に高いギアに変速してくれるので高速道路でも快適かつ燃費に優れた走行が可能です。

クラッチ操作が不要でエンストの心配がない

オートマ車では、発進時も変速時も半クラッチのような特別な操作は不要です。そのためマニュアル車のようにクラッチ操作のミスによるエンストの心配もありません。

また、マニュアル車では難しいとされている上り坂での発進も、前述のクリープ現象を利用することで誰でもスムーズに発進できます。

オートマ車(AT車)のデメリットとは

オートマ車(AT車)のデメリットとは

オートマ車にはマニュアル車にない操作が簡単というメリットがありますが、操作が簡単なことによるデメリットも実はあります。

誤操作からの急発進の危険性がある

オートマ車は運転が簡単な分、操作ミスを引き起こしやすいという危険性もはらんでいます。近年増えている踏み間違いによる交通事故は、アクセルを踏むだけで車を発進することができるオートマ車ゆえに起こってしまったケースが多いです。

マニュアル車の場合は、車の発進にクラッチ操作が必要なため、アクセルを踏み込んだだけで誤発進することはありません。そのため誤発進による事故が起こる可能性はオートマ車よりも低いです。

もちろん最新の車であればオートマ車でも誤発進抑制機能が搭載されていますが、この機能は全てのケースで完璧に働くとは限らないので注意が必要です。

「フェード現象」や「ベーパーロック現象」を引き起こす危険性がある

オートマ車は通常アクセルをオフにするだけでは減速しません。シフトを「2」または「L」にチェンジすることでエンジンブレーキを効かせることはできますが、マニュアル車のようにアクセルを戻すだけでエンジンブレーキを効かせることはできないです。

そのため、ついつい減速のためにブレーキに負担をかけがちです。下り坂などでブレーキを多用し続けると、ブレーキディスクとブレーキパッドの摩擦でブレーキが過熱しすぎてしまうことがあります。そうなった場合に起こりえるトラブルが「フェード現象」「ベーパーロック現象」です。

フェード現象はブレーキの過熱によってパッドの摩擦力が低下し、ブレーキの効きが悪くなる現象です。

そしてベーパーロック現象は、ブレーキパッドに油圧を伝えるブレーキフルードが高熱で沸騰し、気泡が発生することで油圧が伝わらずブレーキが効かなくなってしまう現象です。

どちらも発生してしまうとブレーキが効かなく(効きづらく)なるため、いざというときに車の減速や停止ができなくなるので非常に危険です。

マニュアル車(MT車)とオートマ車(AT車)の比較表

マニュアル車(MT車)とオートマ車(AT車)の比較表
  MT車 AT車
メリット ダイレクトな運転感覚が味わえる MT車よりも免許の取得が容易
エンジンブレーキが効きやすい 運転操作が簡単
故障のリスクが少ない 操作ミスによるエンストがない
踏み間違いによる急発進を
防ぐことができる
クリープ現象があるため駐車や
渋滞の操作が楽
MT車の免許があればAT車も
運転ができる
車種の選択肢が豊富
デメリット 免許取得がAT車よりも難しい 踏み間違いによる誤発進の
危険性がある
免許取得時の費用がAT車限定より高い 下り坂などでフェード現象や
ベーパーロック現象が起きやすい
運転操作が複雑でエンストの
可能性がある
AT車限定免許では
MT車運転できない
車種の選択肢が少ない  

マニュアル車(MT車)とオートマ車(AT車)の選び方とは

マニュアル車(MT車)とオートマ車(AT車)の選び方とは

AT限定でない普通自動車免許をお持ちであれば、マニュアル車(MT車)でもオートマ車(AT車)でも自由に選ぶことが可能です。では自分の向き不向きはどのように判断すればいいのでしょうか。そもそも今新車で選ぶことのできるMT車はどれほど残っているのでしょうか。

マニュアル車(MT車)のシェアはオートマ車(AT車)に比べてわずか1.4%

日本自動車販売協会連合会によると2019年の乗用登録車販売で占めるマニュアル車の割合はわずか1.4%まで減少しているそうです。

マニュアルトランスミッションの製造技術を絶やさないために、自動車メーカーも一部車種や一部グレードにマニュアル車を残していますが、年々その数が減っているのは間違いありません。

そんな状況でマニュアル車を選ぶというのは、やはり運転にこだわりを持つ車好きの方に限られるのかもしれません。

加えて、オートマ車よりも誤発進の危険性が少ないことや、ダイレクトな操作感を味わえるといった趣味性の高さ、さらにその希少性からあえて選択されるケースもあるようです。

マニュアル車(MT車)がおすすめの人

マニュアル車はドライバーがクラッチやアクセルを使いながらその時の状況に合わせてギアを変えていくことができるので、運転する楽しみをダイレクトに味わうことが可能です。

スポーティな走りが楽しみたいならやはりマニュアル車がおすすめです。車の持つポテンシャルを最大限引き出すには、ドライバーが変速をコントロールできるほうが優れているといえるからです。

ただ、マニュアル車は年々減少の傾向にあるので、もしマニュアル車の運転がしたいというのであれば、新車ラインナップが残っている今のうちに早めに手に入れておくべきかもしれません。

オートマ車(AT車)がおすすめの人

運転すること自体はさほど好きではなく、できれば操作の手間をなるべく減らしたいというならオートマ車のほうが合っているでしょう。

また、運転自体にまだ慣れていないという方にも操作ミスによるエンストの危険がないオートマ車のほうが適しているといえます。

まとめ

まとめ

前述の通り、現状販売されている新車のうち98.6%がオートマ車となっています。その一方で、マニュアル車にも根強い人気があり、スバルやマツダといったスポーティな走りにこだわりを持つ自動車メーカーは、ラインナップにマニュアル車をしっかりと残しています。

また、近年スポーティな新車を続々と投入しているトヨタなども、走り好きのドライバーのためにマニュアル車をわざわざラインナップに加える傾向があります。

誰でも簡単に運転できるオートマ車は確かに便利ですが、自分でクラッチ操作をしながらシフト操作を行うことで味わえるダイレクトな運転感覚はマニュアル車ならではの大きな魅力です。

その分操作はオートマ車よりも難しいですが、AT限定でない普通自動車免許をお持ちでマニュアル車の操作にも自信があるという方は、MT車を選ぶというのも悪くないでしょう。

もちろん運転操作に趣味性を求めない、車は楽で快適なほうが良いという方はオートマ車を選ぶべきです。車種が多く選択肢も豊富なので、好みの一台を見つけるのも容易でしょう。

いずれにしても、マニュアル車車かオートマ車かの選択は、自分の運転技術や好みに合った車を選ぶのが間違いありません。

WRITER筆者

飯野 貢司 (いいの こうじ)株式会社ジョイカルジャパンマーケティング本部商品開発ユニット所属

資格・免許
・大型自動車第一種運転免許
・自動車牽引免許
略歴・職歴
TAXジャンボ蓮田店にて中古車販売事業に7年携わる。その後株式会社ガリバーインターナショナル(現:株式会社IDOM)に入社、2年の店舗勤務を経て、本社での新車事業、法人営業、新規企画など様々な分野に携わり合計19年間勤務。現在は株式会社ジョイカルジャパンの新車事業部を経てマーケティング本部商品開発ユニットに配属。
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