車の印象を大きく左右するボディカラー。あなたはどのようにして決めていますか。好みの色を選べばもちろん愛着もわきますが、あまりに奇抜な色だと周囲から浮いてしまいます。
また、個性的なカラーは、車を手放す際に下取りや買取り価格が安くなってしまうともいわれています。さらに、洗車やメンテナンスのことを考えると、派手な色よりはキズや汚れの目立ちにくい色のほうが管理は楽かもしれません。
今回は、そんな思いのほか難しい車の色選びの参考になるように人気のカラーや、色ごとの特徴などをご紹介します。次期マイカーのボディカラー選びの参考にしてみてください。
INDEX目次
車の色はどうやって選ぶ?
カタログを見て選ぶというのが普通かもしれませんがマイカーの色選びにはほかにどんな方法があるでしょう。
人気の色から選ぶ
最も簡単なのは人気の色から選ぶという方法です。ディーラーで聞けば教えてくれるはずです。人気の色ということはリセールバリューを考えても有利ですので、無難ですが間違いのない選び方でしょう。
好きな色から選ぶ
素直な選び方としては好みの色から選ぶという方法です。これなら個人的には一番納得できるはず。しかし、好みの色だからと個性的な色を選んで、しばらくしたらやっぱり定番の色のほうが良かったかな…、などと後悔する可能性もあります。
特に派手な色が好きという方は、数年乗り続けることを考慮して、飽きがこないような色を選ぶほうが良いかもしれません。
色の特徴やメリットから選ぶ
ボディカラーの違いによって汚れが目立たない色や傷の目立たない色など、その色ならではのメリットのある色もあります。そういった色を選ぶのも賢い方法です。ボディカラーごとの特徴に関してはのちのパート「h2:車の色ごとの特徴や豆知識」で詳しく解説します。
車の人気の色は?世界人気・日本人気のボディカラーをご紹介
世界、そして日本で車の人気のボディカラーはどのような色なのでしょうか。世界的な塗料メーカー「アクサルタコーティングシステムズ」は毎年、自動車人気色調査報告書を発表しています。その2020年の世界自動車人気色調査報告書によるとその結果は以下のようになっています。
参考:アクサルタ「2020年度版世界自動車人気色調査報告書」(英語)
世界で人気の車の色
1.白38%(ソリッドホワイト27%・パールホワイト11%)
2.黒19%(ソリッドブラック5%・エフェクトブラック14%)
3.グレー15%
4.シルバー9%
5.青7%
6.赤5%
7.茶色・ベージュ3%
8.黄色・ゴールド2%
9.緑1%
10.その他1%
日本で人気の車の色
1.白35%(ソリッドホワイト10%・パールホワイト25%)
2.黒19%(ソリッドブラック2%・エフェクトブラック17%)
3.シルバー11%
4.青10%
5.赤7%
6.グレー5%
7.茶色・ベージュ5%
8.緑3%
9.黄色・ゴールド2%
10.その他3%
人気の色は安定の白・黒!日本ではパールホワイトが支持されている!
上記のランキングを見ても、世界でも日本でも人気のボディカラーは白と黒に集中していることがわかります。やはり世界的にも無難な色のほうが、多くの人に支持されているということなのでしょう。
もっとも、白に関してはバンやトラックなどの商用車のカラーとしても定番なので、ソリッドホワイト(原色の白)に関してはそういった車のデータも加味されているのかもしれません。
特徴的なのは、日本ではナショナルカラーともいうべき白が人気といっても、豪華なパールホワイト(金属箔や雲母を混ぜた光沢のある白)が圧倒的に支持されているということでしょう。
ただの白ではなくきらきらとした光沢のあるパール系はどんな車にも似合いますし、昔から高級車の定番カラーとされてきました。国産高級車のカタログなどでもイメージカラーとしてパール系のホワイトが使われることが多いので、そういったポジティブなイメージもランキングに影響しているのかもしれません。
車の色ごとの特徴やメリットをご紹介
ボディカラーは単なる見た目の印象が違うだけでなく、それぞれの色によって、特徴やメリット、デメリットがあります。そういったことも色選びの際には重要です。
暑くなりやすい色は?
ボディカラーによって、光の反射率が変わってきます。黒や紺、ダークグレーなどといった濃色系のカラーは、熱を吸収しやすい分夏場は車内が暑くなりやすいと言われています。
実際JAFによるテストでも、黒いボディカラーのほうが白いボディカラーよりも車内温度が上昇したという結果がでています。暑さに弱いという方は、黒などは避けたほうが無難かもしれません。
汚れが目立つ色は?
白は光を反射しやすく、夏に熱くなりにくい、また夜間でも目立ちやすいというのが大きなメリットです。逆にデメリットは汚れが目立ちやすいことでしょう。
まめに洗車をされる方には問題ないかもしれませんが、そうでない方は、色で車の汚れの目立ちやすさが変わってくるので、そういったことも気にしたほうがいいかもしれません。
例えばブラウン系やグレー系などは、汚れの色と似ているため目立ちにくいと言われています。
傷が目立つ色は?
ちょっとした擦り傷などが目立ちやすいのが黒やネイビーなどの濃色系です。特に細かな線キズはその部分だけ光を反射してしまうため、周囲のボディカラーとのコントラストが付きやすくとても目立ってしまいます。
逆に白やグレー系、シルバー系などのカラーは細かな傷が目立ちにくいと言われています。
鳥にフンを落とされやすい色は?
車の塗装に大きなダメージを与えてしまう鳥のフンですが、鳥にもフンを落としやすい色の車とそうでない色の車があるとされています。黒や紺などの濃い色の車は、ツヤがあり水面と勘違いされやすく、鳥がフンを落としやすいという説があるそうです。
また、車体に反射した自分の姿を、別の鳥と勘違いして、威嚇やマーキングのためにフンをするという説もあります。ただ、どちらも確定的な根拠はないので、そういった色だからフンをされやすいとは言い切れません。
しかし、過去に鳥にフンをされて車の塗装にダメージを受けたことがあるという方は、黒や紺は避けたほうがいいかもしれません。また、日ごろから車体カバーなどで対策するべきですね。
自分の車の色の調べ方|車のどこに書いてある?
車のボディカラーですが、そもそもマイカーのボディカラーは正しくは何という色なのか把握されているでしょうか。中古で購入されたという場合は詳しくわかないという方もきっといると思います。
車のボディカラーの確認方法ですが、一般的にはコーションプレートと呼ばれる部分に「カラーナンバー」の記載があるのでそちらを確認するといいでしょう。
メーカーや車種によってコーションプレートが設置されている場所が異なりますが、たいていはエンジンルームや運転席、助手席のドアを開けたボディ側、ピラー部分に記載されています。
DIYでの補修のためにタッチアップカラーなどを購入する場合は、このカラーナンバーを参考に正しい色を選んでください。
車の色を変えたいときはどうすればいい?
自分で選んだ色だけど、長年乗っているうちに別の色に変えてみたくなった、また、塗装が劣化してきたので塗り替えたいとなった場合、車のボディカラーはどのような方法で変えることができるのでしょうか。
車の塗装業者に依頼する
もっとも一般的なのは、板金ショップなどで、塗装を塗り替えてもらうという方法です。いわゆるオールペン、全塗装ですね。自動車ディーラーや修理工場、板金ショップ、大手カー用品店などに依頼できますが、依頼する業者によって全塗装の相場は異なります。
金額に関しては、依頼する業者や、同じ色での補修なのか別に色に塗り替えるのか、ソリッド系やパール系かなど使う塗料の種類、車体の大きななどよっても価格が変動します。まずは、見積もりをとって金額を確認する必要があるでしょう。大雑把ですが、全塗装となれば、だいたい20万円から50万円ほどはかかるはずです。
カラーラッピングをする
全塗装はハードルが高いですが、ボディカラーを変更する方法としてカーラッピングというものもあります。カーラッピングはその名の通り車のボディ全体をフィルムでラッピング(包み込む)するというものです。
全塗装よりも大掛かりでなく、元の塗装を保護する効果も期待できます。また、フィルムの表面が傷んだり、元の色に戻したいとなった場合はフィルムをはがせばいいので、手軽に試すことができます。
ただし、費用は決して安くはありません。ボディ全体をラッピング(フルラッピング)すると、40万円~100万円ほどと、むしろ全塗装よりも高額になることもあるようです。
また、フィルムなので耐久性もそれほど高くなく、寿命は3~5年ほど。長持ちさせたいならガレージなどで管理する必要があるでしょう。
ルーフやボンネット、バンパーやミラーだけといった一部分だけのラッピングも可能で、その程度なら3万円~と手ごろな価格で施工することも可能です。
リース車の色は変えていいの?
└貴社の規定に沿ってアナウンスをお願いいたします。
ではリース車の場合、ボディカラーを変更することはできるのでしょうか。リース車はリース会社のものであり、リース契約者はあくまでその車をリース契約期間中借りているというものです。そして契約期間が終了すれば返却しなくてはなりません。
返却の際には原状回復が原則です。つまり元の状態に戻して返却しなければなりません。例えば傷やへこみ、故障などは修理が必要になります。
同様に車にドレスアップやカスタマイズを施した場合も原状回復しなくてはなりませんが、ボディカラーの変更となると、原状回復が非常に難しいため、リース車でボディカラーを変更するのはNGと考えて間違いないでしょう。
もし勝手にボディカラーを塗り替えたとなれば、違約金が発生する可能性が高いでしょう。やるべきではありません。
カーラッピングであれば、元に戻せるのでOKとなる可能性はありますが、リース会社によってNGとなる場合もあります。気になる方リース会社に問い合わせてみてください。
車の色で後悔したくない方は3年乗り換えのNORIDOKIがおすすめ!
今の車のボディカラーを変更したいとなった場合、その車の所有者が自分なのであれば自由に変えても一向に構いませんが、カーリースの場合はそういうわけにはいきません。
とはいえ通常カーリースは、契約期間が5年や7年と長いため、その間に、もしかしたら別のボディカラーのほうがよかったかも…。など好みが変わってしまう可能性はないとはいえません。
そこでおすすめなのが3年という比較的短いサイクルで新車に乗り換えのできるカーリース、ジョイカルの「NORIDOKI」です。「NORIDOKI」は頭金不要、新車を購入してから3年後に訪れる車検のタイミングで乗り換えできるカーリースです。
3年単位のカーリースなので車検費用も必要ありません!つまり3年ごとにお気に入りのボディカラーの車に乗り替えることができるのです。
短期間でいろいろな車にのることができるので、その時の気分や環境、好み、流行に合わせて様々なカラーの新車に乗り替えることができます。これは大変魅力的ではないでしょうか。
NORIDOKIは3年ごとに車が乗り換えられるカーリースなので、気分や好みに合わせて、お気に入りのボディーカラーの車へ気軽に乗り替えることができます。
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まとめ
今回はボディカラーについて、その流行りや色ごとの特徴などを解説いたしました。車のボディカラーは単に見た目の印象が違うだけでなく、それぞれに特徴があり、カラーによってはカーライフにもそれなりの影響があるということがわかっていただけたでしょうか。
もちろん大切なのはその色が自分の好みなのかどうかです。しかし、安易に好みだけで選ぶと、あとで思っていたのと違う! などということがあるかもしれません。
特に車の塗装は、屋内が屋外化、人口光や太陽光かで見え方が変わってくるので注意が必要です。実際に納車されてみたら、カタログや公式サイトで見たカラーとイメージと違っていた、などということがないように購入前には、できればディーラーに行き実車や、用意されているカラーサンプルなどで確認することをおすすめします。