車のエアコンの修理が必要な故障箇所・症状5つを解説!費用の目安と自分でできる対処法を解説
車のエアコンに不具合が起きたために、修理をしなければならないのかと悩む方はいるでしょう。修理内容によっては数十万円もの費用がかかることもあるため、可能であれば修理せずに済ませられないかと考えるのは自然なことです。
エアコンが故障しているかどうかを断定するのは業者に依頼するべきですが、自分でもある程度であれば判断する方法があります。そのため、ご自身で確認してから修理に出すと良いでしょう。
また、修理が必要となった際は無理して自分で取り組もうとせず、業者に依頼することをおすすめします。
本記事では、車のエアコンが故障した際に修理する内容を紹介します。修理を依頼する前に自分でできる対処法や、実際にかかる費用の目安も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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INDEX目次
車のエアコンを修理に出す前に試すべき対処法
車のエアコンに不具合が生じたとしても、症状によっては、自分で試せる対処法だけで改善するケースがあります。すぐに修理へ出す前に、以下4つの方法を試してみてください。
- A/Cボタンを再起動してみる
- 内気循環に切り替えて風量を最大にしてみる
- エアコンフィルターの詰まりを確認する
- コンデンサーに水をかけて冷却してみる
それぞれ詳しく解説します。
A/Cボタンを再起動してみる
まずはA/Cボタンがオンになっているか確認してください。A/Cボタンとは、エアコンの冷却装置のスイッチで、オフのままだと送風はされても冷気は作られません。冷風が出ないと感じたとき「実はA/Cボタンが切れているだけだった」というケースは十分に考えられます。
エアコンの温度設定を最低にした状態でA/Cボタンをオンにし、送風口から冷気が出るか確認してください。A/Cをオンにしても冷気が来なかったり、まったく送風されなかったりする場合は、エアコン内部に不具合が生じている可能性があります。
内気循環に切り替えて風量を最大にしてみる
内気循環モードに切り替えることで、エアコンの冷却効率を高められます。外気導入モードは車外の高温の空気を取り込み続けるため、真夏など気温が高い日は冷却効率が落ちやすいです。
内気循環に切り替えたうえで風量を最大にすると、車内の空気を循環させながら冷やせるため、冷却効果を感じやすくなります。
ただし、内気循環はあくまで応急処置です。循環モードに関係なく、エアコンから冷気が出ない場合はエアコン本体の不具合を疑いましょう。
エアコンフィルターの詰まりを確認する
エアコンフィルターが目詰まりすると、風量が著しく低下します。フィルターはほこりや花粉などが蓄積しやすく、気づかないうちに詰まっていることが多いです。
多くの車種では、フィルターは助手席のグローブボックス裏に収納されています。取り出してみてフィルターが詰まっているようであれば、ブラシで丁寧に払い落としてから戻してください。
清掃は2週間に1回程度を目安に行い、走行距離10,000kmまたは1年ごとに交換するのが推奨されています。フィルター交換の費用は市販品であれば1,000〜3,000円程度で済むため、修理に出す前に確認しておきましょう。
関連記事::車のエアコンフィルターの交換時期はいつ?タイミングと交換費用の目安を解説
コンデンサーに水をかけて冷却してみる
エアコンの冷えが悪いとき、コンデンサーの温度上昇が原因になっていることがあります。コンデンサーはエンジンルーム内でエアコンガスから熱を放出する部品で、外気温が高い日や渋滞中は温度が上がりやすい状態です。
コンデンサーに水をかけて冷やすと、エアコンが正常に作動するケースがあります。水をかける際は、じょうろやホースを使ってコンデンサー部分にピンポイントに当てるようにしてください。周辺には水に弱い電子部品やセンサーがあるため、誤って水をかけないように気を付けましょう。
水をかけた後も冷気が出ない場合は、コンデンサー以外の原因が考えられるため、専門業者への相談を検討してください。
車のエアコン修理が必要な故障箇所と症状
エアコンが効かない原因はさまざまで、故障している箇所によって症状も異なります。修理を依頼する前に、どの部品が原因かをある程度把握しておくと、業者とのやりとりがスムーズになるでしょう。
主な故障箇所は以下の6つです。
- エアコンガスの不足・漏れ
- コンプレッサーの故障
- エバポレーターの劣化・ガス漏れ
- ブロアモーターの不具合
- マグネットクラッチリレーの故障
- エアコンガス配管の経年劣化や汚れ
順番に見ていきましょう。
エアコンガスの不足・漏れ
冷風が出てこない場合、エアコンガスの不足や漏れが原因として疑われます。エアコンガスは冷気を作り出すために必要な冷媒で、不足すると空気を冷やす力が弱まります。
車は走行しているだけで少しずつガスが抜けていくため、長年にわたり乗り続けているとガス量が低下していることも珍しくありません。冷風がまったく出ないのではなく「以前より冷えにくくなった」と感じる場合は、ガスが不足している可能性があります。
ガスが漏れている場合は補充だけでは根本解決にならず、漏れている箇所の特定と修理が必要です。
コンプレッサーの故障
エアコン内部にあるコンプレッサーが故障すると冷気がまったく作れなくなるため、A/Cをオンにしても冷風が出てこない状態になります。コンプレッサーはエアコンガスを圧縮・循環させる装置で、エアコンシステムの中核を担います。
コンプレッサーが故障しているかどうかを判断する手がかりのひとつが、エンジンルームからの異音です。具体的には、A/Cボタンをオンにした瞬間に「カラカラ」「ガラガラ」といった金属音が聞こえる場合は、コンプレッサーの内部が損傷している可能性があります。
交換費用が高額になりやすい部品のため、異音を放置せず早めに専門業者へ相談してください。
エバポレーターの劣化・ガス漏れ
エアコンを構成する装置のひとつであるエバポレーターが劣化したり内部からのガス漏れが起きたりすると、冷気を作れなくなります。エバポレーターはコンプレッサーで液化されたガスを噴射して気化させる装置で、冷気を作る役割があります。
エバポレーターはダッシュボード内部に設置されているため、劣化や漏れが起きても外から確認するのは困難です。エアコンから水漏れが起きていたり車内に異臭がしたりする場合は、エバポレーターの不具合を疑いましょう。
交換するには車のダッシュボードを取り外す大がかりな作業が伴うため、修理費用も高額になりやすいです。
ブロアモーターの不具合
ブロアモーターは冷却した空気を車内へ送り出すためのモーターです。不具合が生じると風量が弱くなったり、まったく風が出なくなったりします。
ブロアモーターの不具合により生じる可能性がある症状と考えられる原因を、以下の表にまとめました。
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 風がまったく出ない | ブロアモーターの完全故障 |
| 特定の風量でしか動かない | レジスターの不具合 |
| 異音や焦げたような臭いがする | モーター内部の損傷 |
上記のような症状が複数重なっている場合は、ブロアモーター周辺の故障が原因と考えられます。焦げたような臭いは放置すると車両火災につながるリスクもあるため、早急に点検を受けてください。
マグネットクラッチリレーの故障
マグネットクラッチリレーはコンプレッサーを作動・停止させるためのスイッチの役割をもつ部品です。故障するとコンプレッサーが正常に動かず、冷気を作れなくなります。
A/Cボタンをオンにしたとき、通常はコンプレッサーが起動するタイミングでエンジン音が少し変わります。この変化がまったく感じられない場合は、マグネットクラッチリレーの断線やヒューズ切れを疑ってください。
ヒューズ切れであれば比較的安価に修理できるものの、断線の場合は部品交換が必要になるため、整備工場での点検が必要です。
エアコンガス配管の経年劣化や汚れ
エアコンガスを循環させる配管が経年劣化していたり、内部が汚れたりしている場合も、エアコンの故障につながる原因となります。5〜10年以上にわたり乗り続けていると、配管のゴム素材が劣化してガスが少しずつ漏れるケースがあります。
また、エアコンを使い続けることで配管の内壁にオイルが付着し、冷却効果を下げる「オイルファウリング」が起きることもあります。エアコンが冷えにくく感じた一方で、ガス量が適正な場合は配管内部が汚れているかもしれません。
配管の洗浄や交換はご自身で対応するのは困難であるため、ディーラーや電装専門店に依頼するのが確実です。
車のエアコンが効かない原因については、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
関連記事:車のエアコンが効かない原因7選!自分でできる応急処置と修理費用の目安を解説
車のエアコン修理にかかる費用の目安
車のエアコン修理にかかる費用は、故障箇所と依頼先によって大きく異なります。以下の表に、修理内容別に目安としてかかる費用をまとめました。
| 業者の種類 | カー用品店 | ディーラー | 整備工場(独立系) |
| ガス補充 | 約10,000〜15,000円(クリーニング込) | 約6,000〜20,000円 | 約3,000〜10,000円 |
| コンプレッサー交換 | 100,000円〜(要問合せ) | 約60,000〜150,000円 | 約30,000〜100,000円 |
| エバポレーター交換 | 要問合せ | 約100,000〜200,000円以上 | 約50,000〜100,000円 |
| ブロアモーター交換 | 要問合せ | 約20,000〜50,000円 | 約15,000〜40,000円 |
| マグネットクラッチリレー交換 | 要問合せ | 5,000〜15,000円 | 約5,000〜15,000円 |
| エアコン全交換 | 要問合せ | 約200,000〜400,000円以上 | 約200,000〜400,000円以上 |
カー用品店はガス補充など一部の作業には対応しているものの、多くの店舗ではエバポレーター交換やブロアモーター交換などの本格的な修理は料金を公表していません。ガス補充だけで済む場合は比較的安価に収まるものの、コンプレッサーやエバポレーターの交換が必要になると、修理費用が10万円を超えるケースも珍しくありません。
複数の業者から見積もりを取ったうえで、費用と作業内容を比較して依頼先を選びましょう。
車のエアコン修理の主な依頼先
車のエアコン修理を依頼できる場所は複数あり、それぞれ対応できる作業内容や費用が異なります。主な依頼先は以下の4つです。
- ディーラー・販売店
- カー用品店
- 電装専門店
- ガソリンスタンド
それぞれ特徴が異なるため、適切な依頼先を選ぶ際の参考としてください。
ディーラー・販売店
保証期間内であれば、ディーラーや販売店で無償もしくは安価に修理を受けられます。ディーラーや販売店の強みは、純正部品を使った修理や整備記録の管理が充実している点です。
新車には「一般保証」と「特別保証」の2種類があり、両者の違いは以下のとおりです。
| 保証の種類 | 保証期間 |
|---|---|
| 一般保証 | 3年または走行距離6万kmのいずれか早いほう |
| 特別保証 | 5年または走行距離10万kmのいずれか早いほう |
エアコンは一般保証の対象であることから、車を購入してから3年・6万km以内であれば、まずはディーラーへ相談してください。中古車の場合は販売店独自の保証が付いているケースが多いため、保証の有無と期間を確認したうえで問い合わせましょう。
カー用品店
カー用品店は工賃が安い傾向があり、交換部品も豊富に取り揃えています。エアコンガスの補充など、比較的シンプルな作業であれば対応してもらえます。
ただし、カー用品店は修理の専門店ではありません。エバポレーター交換やブロアモーター交換など、内部の分解が必要な本格的な修理は断られることもあります。実際に、カー用品店の料金表には費用が明示されていない修理項目もいくつか見られます。
まずはガス補充や簡単な点検から相談し、作業範囲外と判断された場合は、別の依頼先を検討しましょう。
電装専門店
電装専門店は電装品の知識と修理技術に特化しており、エアコンに関するさまざまなトラブルに幅広く対応しています。コンプレッサーの交換やエバポレーターの修理など、ディーラーより安い費用で対応してもらえるケースもあります。
電装専門店の強みは、ディーラーよりも費用を抑えやすく、電装系トラブルへの対応力が高い点です。ただし、店舗によってサービスの質や得意とする作業内容に差があります。
依頼する前に複数の店舗から相見積もりを取り、費用と対応内容を比較したうえで選ぶようにしましょう。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは店舗数が多く、立ち寄りやすい依頼先のひとつです。カー用品店と同様に工賃が安い傾向があり、エアコンガスの補充程度であれば対応している店舗もあります。
ただし、修理に対応しているかどうかは店舗によって異なります。エアコンの本格的な修理には対応していない店舗も多いため、事前に電話で確認してから向かうようにしてください。
店舗数が多いことから、急いでいるときの応急処置や、まず症状を見てもらう最初の窓口として活用するのに適しています。
車のエアコン修理で失敗しないために知っておくべきリスク
車のエアコン修理は、やり方を誤るとかえって症状が悪化することがあります。修理にかかる費用と手間を最小限に抑えるためにも、以下2つのリスクは事前に把握しておきましょう。
- ガス補充のしすぎによる過充填トラブル
- DIY修理による症状の悪化
それぞれ詳しく解説します。
ガス補充のしすぎによる過充填トラブル
エアコンガスは不足すると冷却効果が低下する一方で、入れすぎても別のトラブルを引き起こします。ガスの圧力が高くなりすぎるとコンプレッサーが正常に動かなくなり、冷気を作れない状態に陥ります。
エアコンガスをご自身で補充したにもかかわらず「補充後も冷えない」という場合は、過充填の可能性が考えられます。ガスが適量かどうかは専用の測定器がなければ判断できないため、ご自身で調整するのは困難です。
補充後に症状が改善しない場合は、過充填を疑って業者にガス量が適切かどうか確認してもらいましょう。
DIY修理による症状の悪化
車のエアコンはDIYで修理できる作業もあるものの、誤った手順で進めると症状を悪化させることがあります。よくあるトラブルが、隣接する部品に誤って触れて破損させてしまうケースです。
症状を悪化させた箇所によっては、当初の修理費用にさらに数万円単位のコストが上乗せされることもあるかもしれません。
少しでも作業に不安を感じたら、費用がかかっても専門業者へ依頼するほうが結果的に安く済むことが多いです。
修理費用が高額になるケースは乗り換えも選択肢のひとつ
エアコンが故障した場合、コンプレッサーやエバポレーターの交換が必要になると、修理費用が数十万円単位になるケースもあります。特に年式が古い車は、エアコン以外の部品も劣化が進んでいることが多く、修理後もすぐに別の箇所が故障することも珍しくありません。
修理しながら乗り続けるのも選択肢のひとつですが、中長期的なコストを考えると、車を乗り換えたほうが安く済む場合もあります。
まとまった費用を用意するのが難しい方は、カーリースが選択肢のひとつとなります。頭金不要で新車に乗り始められるうえ、諸費用が月額料金に含まれているプランであれば、維持費の管理がしやすくなるでしょう。
乗り換える際の選択肢のひとつとして、検討してみてください。
車のエアコン修理は症状と費用を把握したうえで判断することが大切
車のエアコンが効かなくなった場合、まずは自分で試せる対処法を試したうえで、改善しなければ専門業者への相談に進みましょう。放置すると他の部位も不具合が生じ、修理費用が当初よりも高額になる恐れがあります。
修理を依頼する際は、故障箇所ごとの費用目安を把握しておくことで、業者から提示された見積もりが適正かどうかを判断しやすくなります。
修理内容によっては、数十万円単位の費用がかかることもあるため、可能であれば相見積もりを取って比較するのも良いでしょう。
エアコンの修理費用が高額になる場合は、車ごと乗り換えるのも選択肢のひとつです。ジョイカルでは、新車に月々定額で乗れるカーリースサービスを「NORIDOKI」を用意しています。NORIDOKIでは3年ごとに乗り換えるため、修理やメンテナンスのリスクが低い状態でか―ライフを楽しめます。頭金・ボーナス払い0円で利用できるため、まずは気軽にご相談ください。

