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車の維持費

2021年10月20日 (2021年10月25日 更新)

自動車保険の等級とは?自分の等級の調べ方や等級の仕組みを解説

自動車保険の等級とは?自分の等級の調べ方や等級の仕組みを解説

車を購入したときに、任意で加入する「自動車保険」。万が一に備えて加入したいと思っているものの、等級の違いによっても対応が違うのでわかりにくいと思っている人もいるのではないでしょうか。自分の今の等級がわからない人もいますし、何が等級にとって変わるのかなど知らないこともあると思います。自動車保険は車を安全に楽しむためにもとても重要です。自動車保険の等級について、解説していきたいと思います。

自動車保険の等級とは?

自動車保険の等級とは?

自動車保険の等級は、ノンフリート等級別料率制度にて、保険料の金額を決めるための区分のようなものです。ノンフリート契約によって、契約者の保険料の負担を公平にするために設けられているものになります。

ちなみに、車を所有している台数による呼び方の違いもあり、所有している自動車の台数が9台以下=ノンフリート契約、10台以上=フリート契約としています。契約者の事故実態のリスクに応じて1~20等級に区分されています。(一部22等級まであるものも)

等級の基本の仕組み

車の等級の基本的な仕組みについても抑えておきましょう。

等級に応じて保険料が割引になる

自動車保険の等級によっても割引が変わってきます。例えば、自動車保険を全く使わなかった場合は、翌年度の等級が1ランク上がる仕組みです。逆に事故をお越し自動車保険を使った場合は、翌年の等級が3ランク下がることになります。

基本は6等級からスタート

はじめて自動車保険に加入する場合、基本的には6等級からのスタートです。そのため、割増員率は19%となります。これは、ノンフリート制度で決められているものになり、変わりません。年齢などの違いもなく、6等級から始まるようになります。

2台目の車は7等級になる場合も

車の所有が2台目になる場合は、最初から7等級になることもあり事故係数によっても割増員率が変わります。無事故の場合は30%割引、事故有係数の場合は20%割引です。

等級は加入日から1年後の更新時に変わる

自動車保険の等級は1年契約と3年契約でも異なります。1年契約の場合、1年後の更新時期のときに等級が変わります。3年契約になると、無事故のままであれば3年間は同じ等級になります。3年が経過したときに、一気に3等級上がる仕組みになります。

等級が上がる条件

自動車保険の等級が上がる条件について見ていきましょう。

加入して1年間無事故だった場合

自動車保険は、安全運転であれば保険料が安くなる仕組みです。通常の自動車保険は1年で更新される契約になるので、使用しない場合は毎年それぞれ等級が上がる仕組みになります。14年の間一度も自動車保険を使わない人もいるかもしれません。その場合、20等級と一番上の等級になります。割引率が最も高い状態で利用できます。

事故でも保険不使用なら等級は下がらない

保険加入中に事故を起こした場合でも、自動車保険を使わないときは等級が下がることはありません。あくまでも事故で自動車保険を使った場合に、等級が落ちていく仕組みになります。ちなみに5等級以下まで下がってしまうと、や有事故などの区別はなくなります。保険料の支払いも割高になってしまいます。

等級が下がる条件

事故を起こして自動車保険を適用した場合に、等級が下がる仕組みになります。事故といっても1等級ダウンになるものと、3等級ダウンになるものなどの違いもあります。

3等級ダウン事故

主に、対人賠償保険や対物賠償保険、車両保険などが該当します。他人を死傷させたときや、他人のものや車を壊してしまったとき、自分の車を壊してしまったときは3等級です。また、1等級ダウン事故に該当しない事故に対しても3等級引かれることもあります。

1等級ダウン事故

主に車両保険を使ったときに適用します。盗難や落書き、飛び石などの破損による利用は、1等級ダウンの対象です。簡単なものになるので、自己負担金で保険を使わずに直してしまう人もいます。

ノーカウント事故

人身損害保険や搭乗者傷害保険など、自分や家族のケガの場合は、自動車保険はノーカウントとなり、等級が下がることはありません。件数も関係ないため、ノーカウント事故のみであれば翌年度の等級は上がることになります。

等級の引継ぎについて

等級の引継ぎについて

自動車保険の等級は基本的には引き継ぎができることになっています。割引も適用になるため、等級を引き継いだ方が毎月の負担額を減らせるなど、たくさんのメリットがあります。引き継ぎで考えられるのは、車を買い替えた場合と、保険会社の変更です。

保険会社間での引継ぎ

保険会社の間で引き継ぎを行う場合は、契約している途中での切り替えになるのか、もしくは、満期に合わせての切り替えになるのかによっても違います。満期日の場合は、以前加入していた保険会社に連絡する必要もありません。
自動更新の契約をしているときは、解約したい旨を伝える必要があります。途中解約の場合は、その時点での等級が引き継がれる仕組みになります。保険期間通算特則を用意している会社は、契約満期日になってから、等級が変わることもあり保険会社に確認してください。

家族間での引継ぎ

同居家族に等級を引き継ぐ場合、親子供など関係なくできます。一般的に親御さんの等級を子供が引き継いだほうが、等級も高くなるので、結果として保険料の支払いが安くなります。若い世代の場合は、6等級からのスタートになるので一律19%になってしまいます。ただし別居の子供や親戚などが等級を引き継ぐことはできません。

自動車保険に再加入する場合の引継ぎ

保険会社の変更などで、再加入することもあると思います。元の等級が基本的には引き継ぎされることになります。無事故のままであれば、等級は進行して引き継ぎになります。もともと10等級の人なら、11等級になります。事故有の場合は、等級が下がることになり、事故有係数適用などの加算も引き継がれます。

自動車買い替え時の引き継ぎ

車を買い替えたときの引き継ぎは、車両入替の手続きが必要になります。既に加入している自動車保険の対象となっている車自体を変更します。車は変わるものの保険を解約しているわけではないので、等級などの変更はありません。あくまでも維持となりますので、くれぐれも注意してくださいね。

自分の等級を知りたい時の調べ方

自分の等級を知りたい時の調べ方

自分の等級を確認する方法にはいくつかやり方があります。まず、加入している保険会社の「契約者ページ」を確認して調べる方法です。マイページとして契約している人しか見られない専用のページがあるはずです。ここで今の等級を簡単に確認できます。他にも「保険証券」を確認する方法、実際に保険会社に電話をして教えてもらう方法などもあります。保険会社も、営業時間であれば指名や登録番号などで教えてくれます。

安全運転は保険料を安くする一番の近道!

車の自動車保険料を安くするためには、安全運転が何よりも近道といえます。事故をおこせば3等級下がってしまいますし、年間1等級しか上がらないことを考えると、もとに戻すのは大変です。安全に気を付けた運転は、あなたや家族を守るだけでなく、保険料にも影響します。今一度、安全に気を付けた運転ができているのか、見直すようにしましょう。

まとめ

自動車保険の等級について、平等に判断するためにノンフリート制度が導入されています。事故を起こせば保険料が高くなりますし、安全運転を続けることがいかに大切なのかということは理解をしておきましょう。

WRITER筆者

橋本 敏弘 (はしもと としひろ)株式会社ジョイカルジャパン マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニット所属

資格・免許
・普通自動車免許
・大型自動二輪免許
・二級自動車整備士(ガソリン・ディーゼル)
・自動車検査員
・自動車保険募集人
略歴・職歴
自動車整備専門学校卒業後、2級自動車整備士資格取得。千葉県某日産系ディーラーにて整備士として6年、営業として1年勤務。その後、コバック加盟店の地元自動車修理工場にて3年勤務。この期間中に自動車検査員資格も取得後、退社。そして、現在は株式会社ジョイカルジャパンにて新車業販部を経て、マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニットで活躍中。
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自動車整備の資格を活かし、販売のことから日頃のクルマのメンテナンスのことを中心に、幅広くみなさまへお伝えできたらと思っております。

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