車が故障したときにディーラーや整備工場で高額な修理見積もりを提示され、修理と買い替えのどちらにするか決めかねている方は多いでしょう。修理費の金額だけで決めると、修理後に訪れる車検費用や次の故障リスクなどを見落とす恐れがあります。
少しでも支出を抑えるためには、修理と買い替えを総額で比べることが重要です。
本記事では、車の修理と買い替えを判断する基準を示したうえで、双方の総額に含めるべき費用を解説します。ご自身の車をどうすべきか判断できるようになるので、ぜひご一読ください。
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INDEX目次
車の修理と買い替えのどちらにするかを判断する基準
車の修理と買い替えの判断は、見積もりに書かれた修理費の金額だけでは決められません。判断するポイントは、以下の4つです。
- 修理すればあと数年は乗れそうか
- 損傷度合いが重度ではないか
- 修理部品が問題なく手に入りそうか
- 修理費用が車の価値を上回るか
ひとつずつ見ていきましょう。
修理すればあと数年は乗れそうか
修理後に3年以上乗る見込みがあれば、修理費を回収しやすくなります。
修理してから手放すまでが短期間であるほど、かけた費用を回収するのは困難です。実際に何年乗れるかは、修理した箇所以外の消耗の進み具合で決まります。
例えば、走行距離が10万kmを超えてくるとタイミングベルトやウォーターポンプ、足回り部品など、複数の部品の交換時期が重なります。エンジンなどの機関部も消耗していると考えられるため、以降も大型の修理が発生する可能性を想定しなければなりません。
修理するかどうかの判断は、数年で廃車になることも想定したうえで決めましょう。
損傷度合いが重度ではないか
事故による損傷が骨格やエンジン内部にまで及ぶと、修理しても不具合が残りやすくなります。重度の損傷を見分ける目安は、以下のとおりです。
- 骨格やエンジン内部の損傷
- エアバッグの展開
- 車体が傾いたままの状態
- 直進時にハンドルが取られる症状
エアバッグが展開した場合は交換費用が上乗せされるため、見積もり総額が膨らみます。骨格の修理をすると修復歴が付き、売却時の査定額が下がります。
外装のへこみ程度など、以後の走行に大きな支障をきたすとは考えにくい損傷であれば、修理して乗り続けても良いでしょう。
修理部品が問題なく手に入りそうか
修理を決める前に、部品を問題なく調達できるかどうかを整備工場へ確認してください。
自動車には家電製品のような部品保有期間の公的な基準はありません。しかし、国産車では生産終了からおおむね8〜10年が供給の目安とされており、以降は部品を調達できない可能性があります。
廃番になった部品は、中古部品やリビルト品で代替することになります。
部品の入手に時間がかかる車であれば、以後故障したとしても同様の事態に遭遇すると考えられるため、買い替えも視野に入れましょう。
修理費用が車の価値を上回るか
修理費が車の時価額を上回るのであれば、買い替えたほうが総額を抑えられます。比較に使う金額は、以下の3つです。
| 比較する金額 | 内容 |
|---|---|
| 修理費 | 見積もりに記載された総額 |
| 時価額 | 同年式や同型で同程度の中古車の市場価格 |
| 買い替え諸費用 | 登録費用や納車費用、税金 |
時価額の目安は、中古車情報サイトで同じ年式や車種の車両を検索すれば把握できます。
見積もりの修理費が、時価額と買い替え諸費用の合計を上回るのであれば、修理に投じる意味はありません。合計を下回るのであれば、修理して乗り続ける判断で良いでしょう。
車の修理を検討する際に修理費以外に含めるべき費用
修理を選ぶ場合の負担は、見積書に並んだ修理費だけでは終わりません。修理側の総額には、以下2つの費用が上乗せされます。
- 次の車検費用
- 修理期間中の代車費用
買い替え時にかかる費用と比較する際の参考になるので、ぜひご一読ください。
次の車検費用
次の車検が近い場合は、車検費用も修理側の総額に加えましょう。車検の法定費用は自賠責保険料や自動車重量税、検査手数料の3つで構成されます。
自家用乗用車で車両重量1.5tの場合、法定費用の目安は以下のとおりです。
| 項目 | 13年未満 | 13年超 | 18年超 |
|---|---|---|---|
| 自賠責保険料(24ヶ月) | 18,560円 | 18,560円 | 18,560円 |
| 自動車重量税(2年分、車両重量1.5t) | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
| 検査手数料(継続検査、指定工場) | 2,100円 | 2,100円 | 2,100円 |
| 法定費用の合計 | 45,260円 | 54,860円 | 58,460円 |
表に記載している自賠責保険料の金額は、2026年11月1日以降に改定されるものです。法定費用とは別に必要なのが、整備費用と車検基本料です。
年式が古い車ほど交換部品が増え、整備費用は高くなる傾向があります。修理直後に車検を控えているのであれば、法定費用だけでも5万円前後が上乗せされる前提で見積もってください。
参照:自動車重量税の概要|財務省
参照:【自賠責保険】基準料率届出のご案内|損害保険料率算出機構
車検について詳しくは「車検の必要性とは?安全な運転に必要な義務制度について」の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。
修理期間中の代車費用
車を修理に出している間の移動手段を確保する費用が生じることも、想定してください。修理工場の多くは代車の貸出に対応している一方で、無料とは限りません。
代車費用が有料の場合、期間に応じて費用が積み上がります。修理見積もりを依頼する際は代車の条件まで含めてもらい、そのうえで修理するかどうかを判断しましょう。
車の買い替えをしたときの総額を試算する際に押さえるべきポイント
修理ではなく買い替えをする際は、購入した結果いくら手元に残るかが重要です。試算する際は、以下3つのポイントを押さえておきましょう。
- 車両価格から下取り額・売却額を差し引く
- 諸費用と税金を上乗せする
- ローンの残債を確認する
修理時の費用と適切に比較するための参考としてください。
車両価格から下取り額・売却額を差し引く
買い替えの負担額は、車両価格から下取り額や売却額を差し引いた金額です。下取り額・売却額は業者によって異なるので、複数社から見積もりを取るのがおすすめです。
故障した車でも、買取価格が付くことがあるため、まずは査定に出してみると良いでしょう。
諸費用と税金を上乗せする
車両価格のほかに登録費用や納車費用、税金も買い替えの総額に加わります。買い替え時に発生する主な費用は、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録費用 | 車庫証明や登録手続きの代行費用 |
| 納車費用 | 販売店から自宅まで運ぶ費用 |
| 自動車税種別割 | 登録した月の翌月から年度末までの月割課税 |
| 自動車重量税 | 車検期間分をまとめて支払う税金 |
| 自賠責保険料 | 車検期間分をまとめて支払う保険料 |
| 環境性能割 | 車の環境性能に応じた課税 |
中古車を選ぶ場合は、初度登録からの経過年数も確認してください。13年に近い車では、購入後まもなく自動車税種別割の重課が始まります。車両価格が安くても、税負担で差が縮まる場合があります。
諸費用まで含めた総額を販売店に出してもらい、修理費と並べて比べてみましょう。
ローンの残債を確認する
車のローンが残っているのであれば、買い替え前に残債額を確認してください。残債を確認しないままでは、修理と買い替えを正確に比べられません。
残債の清算方法によって、買い替え後の負担が変わります。残債がある方が買い替える場合、以下3つの選択肢を取ることになります。
- 売却額で残債を清算
- 不足分を現金で自己負担
- 残債を新しいローンへ上乗せ
売却額が残債を下回ると、差額をご自身で用意しなければなりません。新しいローンへ上乗せする場合は、月々の支払いが重くなります。
支払いが問題なくできそうであれば、買い替えをしても後悔せずに済むでしょう。
車の修理や買い替えをするときに費用を安く抑えるポイント
車の修理と買い替えのどちらを選ぶ場合でも、費用の負担が伴うため、少しでも軽減したいところです。修理か買い替えかを判断する前に、以下2つの方法で負担を下げられないか検討してみましょう。
- 車両保険を使って修理する
- 修理・売却ともに相見積もりを取る
順番に解説します。
車両保険を使って修理する
損傷の原因が事故や災害によるものあれば、車両保険を使って修理が可能となります。
ただし、保険を使うと翌年度の契約から等級が3つ下がり、保険料の割引率が縮む点は考慮する必要があります。損傷の程度によっては、保険を使わずに自己負担したほうが3年間の総額は軽く済むことも考えられます。
また、修理せずに保険金を受け取り、買い替えの資金に充てる選択もできます。保険を使うかどうかは、修理費と3年間の保険料の増額分を並べて判断しましょう。
なお、経年劣化による故障は対象外であるため、その場合は自己負担で修理することになります。
修理・売却ともに相見積もりを取る
修理と売却のどちらも、複数の依頼先から見積もりを取ると負担を下げられます。依頼先ごとに修理費の算出方法や査定の基準が異なるためです。
比較すべき内訳は、以下のとおりです。
- 新品部品か中古部品かの指定
- 整備項目ごとの工賃
- 今回は見送れる整備項目
- 検査手数料の金額
内訳を横に並べると、提示された修理内容をすべて依頼すべきか否かも判断できます。相見積もりを取らないまま依頼すると、下げられたはずの負担に気づけません。
修理も売却も、2社以上から見積もりを取ってから決めましょう。
車を買い替える際に取るべき選択肢
修理ではなく車を買い替える決断をした場合における選択肢は、以下の3つです。
- 新車を購入する
- 中古車を購入する
- カーリースを利用する
それぞれメリットデメリットがあるので、ご自身にとって最適な方法を選ぶための参考としてください。
新車を購入する
修理を繰り返す不安を避けたいのであれば、新車の購入が候補になります。メーカー保証が付くため、当面は故障による出費を抑えられます。
一方で、車両価格は中古車に比べると高額で、まとまった頭金か長期のローンが必要です。頭金を用意できない場合は長期間、もしくは毎月の返済が高額になるローンを組むことになります。
ディーラーによる定期メンテナンスを受けられるので、故障の不安を減らしたい方向けの選択と言えます。
新車を少しでも安く購入したい方は「新車を安く買う方法は?購入時期や値引き交渉のポイントはある?」の記事も参考にしてください。購入時に押さえるべきポイントについても解説しています。
参考:新車を安く買う方法は?購入時期や値引き交渉のポイントはある?
中古車を購入する
車の保有権をご自身が持ちつつ、車両価格を抑えたい方に向くのが中古車の購入です。新車よりは安価で購入できる一方で、故障リスクがあります。
中古車を選ぶ際は、以下4つの項目を確認しておきましょう。
- 初度登録からの経過年数
- 走行距離
- 整備記録簿の記載内容
- 消耗部品の交換履歴
一般的に、初度登録からの経過年数が経過しており、なおかつ走行距離が高い車は、安い金額で販売されています。
中古車の購入で起こりうるのが、購入直後に修理が必要になるケースです。例えば10万km超の中古車を購入した場合、タイミングベルトの交換履歴がなければ、購入直後に交換が必要になる可能性があります。
そのような事態を避けるために、前の所有者が交換した部品や点検の履歴が記録される整備記録簿を、購入前に確認しましょう。
修理・交換の必要性まで考慮することで、中長期的な維持費を含めたトータルの支出を元に購入するか否かを判断できるようになります。
中古車の購入については「安い以外にもある?中古車を購入するメリット・デメリット」の記事で詳しく解説しています。価格以外のメリット・デメリットを元に、中古車を選ぶべきか判断できるようになるので、ぜひ参考にしてください。
参考:安い以外にもある?中古車を購入するメリット・デメリット
カーリースを利用する
まとまった初期費用を支払う余裕がない方におすすめなのが、カーリースを利用することです。カーリースであれば、毎月の利用料を支払うことで新車に乗り換えられます。
多くのプランは頭金なしで乗り始められ、自動車税種別割や自動車重量税、自賠責保険料は月額利用料に含まれます。月々の支払いは一定のため、家計管理は楽になるでしょう。
車検基本料やメンテナンス費用まで月額に含むかどうかは、契約プランによって異なるため、契約前に確認する必要があります。
ただし、契約期間中は走行距離に上限が設けられ、超過すると精算金が発生します。費用負担を抑えるために走行距離上限を超過しないように設定する、もしくは上限の範囲内で走るように意識しましょう。
契約前に月間の走行距離と月額料金に含まれる費用を確認しておけば、カーリース契約で後悔せずに済みます。
車の修理と買い替えのどちらにするかは総額と乗る期間で決める
車の修理と買い替えを決める軸は、修理費の金額ではなく修理後も長期にわたり乗れそうかです。どちらのほうが費用負担が少なく済むかを比較すれば、判断しやすくなるでしょう。
修理する際は、修理費に次の車検費用と代車費用を足した金額で比べます。また買い替え時は車両価格から売却額を差し引き、諸費用とローン残債を足します。
修理費が車の時価額を上回るのであれば、買い替えのほうが合理的です。損傷が骨格に及んでいたり部品の入手に時間がかかったりする場合も、買い替えを検討しましょう。
買い替えの資金を一度に用意できない場合は、毎月の利用料が一定であるカーリースの利用がおすすめです。
カーリースの利用を検討している方は、ジョイカルのカーリースへご相談ください。当社では、お客様のニーズに合わせてさまざまなサービスを提供しております。いずれのサービスも頭金不要、毎月一定の利用料でお好きな車に乗れます。質問でも構いませんので、まずは気軽にお問い合わせください。
