2022年10月5日 (2022年10月25日 更新)
新卒・新社会人にはカーリースがオススメ?低予算の理由と契約時の注意点とは
この春から社会人となり、自分専用のマイカーがそろそろ欲しいなと、考えている新卒・新社会人にとって悩みどころなのがお金でしょう。車の購入には多くの費用がかかります、車両代に、登録諸費用、税金に保険、車検。さらにガソリン代や駐車場代など日々の維持費も必要です。
新卒・新社会人にそれだけの負担はさすがに厳しい。じゃあ、仕方ないからぼろぼろの中古車で我慢するのか、それともきっぱりあきらめるべきなのか。実は別の選択肢がありますそれが新しい車との付き合い方カーリースです。
カーリースはなんといってもまとまった頭金が不要で、日々の出費も節約できます。そんなカーリースについて、なぜ新卒・新社会人にオススメなのか。低予算でOKな理由と契約時の注意点などついてご紹介します。
そもそもカーリースってなに?
カーリースとは車を購入するのではなく、毎月リース料金を払い、リース会社から車を借りつつ、3年や5年、7年といった一定の期間、マイカーのようそのクルマを自由に使用できるというサービスです。
簡単にいってしまうと車のサブスクサービスです。車は自分のものになりませんが、月々の負担もカーローンなどよりもお得なのが最大の特徴です。
カーローン購入との違いやメリット
カーリースがお得に利用できる理由は、残価が設定されているからです。残価はリース契約が終了した時点でのその車の価値のこと。
その残価をリース車の価格からあらかじめ引いておき、残りの車両金額をベースに月々のリース料金が決定します。そのため残価分の支払いが不要なので、毎月のリース代の負担がローンなどよりも軽く済むというわけです。
さらに、カーローンで購入した場合は、毎月のローンの支払いは基本的に車両価格だけ。そこには保険や税金、点検費用などは含まれません。つまり車を使用するには別途その分の費用が発生するということ。
しかし、カーリースの場合は、毎月のリース料金の中に登録諸費用や自動車税、自賠責保険などの費用も含まれています。また、5年や7年リースなら車検の費用もリース代に含まれるのでカーリース利用者はリース代金以外の負担が燃料代やエンジンオイルなどの消耗品だけで済むのです。つまりその分よりお得というわけです。
新卒・新社会人にカーリースがオススメな3つの理由
他にもカーリースには、車にかかる費用をなるべく抑えたい新卒・新社会人にとってうれしいメリットがいくつもあります。
初期費用や頭金なしで好きな新車に乗れる
通常新車を購入する際にはまとまった頭金の用意が必要です、しかし、カーリースはリース契約の際に頭金を用意する必要がありません。つまりカーリースなら、頭金0円でも新卒・新社会人でまとまった頭金が用意できなくても、問題なく契約ができるのです。
維持費の負担が少ない
カーリースのリース料金には車両価格のほか、登録費用や税金、自賠責保険などの各種諸費用が含まれています。具体的には、車両本体価格、登録代行費用、リサイクル料金、自動車税車種別割、自動車税環境性能割、重量税、自賠責保険などです。
加えて5年や7年契約のリースなら、リース期間中に必要な車検にかかわる整備費用もリース料金に含まれます。その分車にかかわる維持費も節約できるというわけです。
数年で車を乗り換えられる
カーリースは一定期間車を使用し、リース契約が満了となれば車は返却します。そして再度新しいリース車を契約することになります。
そのため、お気に入りの一台の車を長く乗りつづける、ということは難しいですが、最新の車を3年や5年などのサイクルで乗り換え続けることが簡単にできます。
車は日進月歩で進化しています。特に燃費性能や先進安全機能は新しい車ほど優れています。できるだけ最新の車に乗る方がメリットは大きいのです。カーリースならそういった最新の車に短いサイクルで次ぎつぎと乗り換えるということが気軽にできるのです。
また、初めての車選びで「手に入れてみたら思っていたような車じゃなかった」など後悔するような事態になっても、カーリースならその車はリース契約期間だけの付き合い。数年後には契約満了となり次の車に乗り換えができる。新車を購入するよりもリスクは少ないといえるのではないでしょうか。
新卒・新社会人がカーリース利用で注意したいこと
カーリースはとても便利でお得なサービスですが、どんな方でも簡単に契約できるとは限りません。また、カーリースの利用に関して注意すべきこともあります。
契約前に審査がある
カーリース契約では、支払い能力の有無を重視するため、毎月問題なくリース料金を支払えるかどうかの審査があります。ほとんどの場合は連帯保証人なしで契約可能ですが、新卒・新社会人など契約者の収入が不安定である場合など、審査次第では連帯保証人が必要となるケースもあります。
また、連帯保証人を立てても、必ずしも審査に通過できるというわけではありません。場合によっては契約する車種のグレードを下げたり、頭金を多く支払うプランに変更したりするなど、月々の支払額を下げることが求められる可能性があります。
審査に不安がある場合は、事前にその旨をリース会社の担当者に相談し、解決策を提案してもらうといいでしょう。
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中途解約は原則できない
カーリースは、中途解約が原則としてできません。カーリースは、リース会社が保有する車を契約者に貸すという仕組みになっていて、リース契約者あくまで使用する権利を、リース料金を支払うことで得ているだけです。
リース料金には車の購入費用のほかオプション品の費用や税金や諸費用。また、事務手数料や購入の際の諸経費が含まれています。
これらの費用はリース会社が先に負担をしていて、契約者はリース料金としてリース会社へ契約満了まで支払う義務があるのです。そのため中途での解約は原則できないのです。
一部例外としてリース車が事故や盗難に遭い物理的に乗れなくなった場合や、契約者が死亡した場合、また、転勤などでライフスタイルが大きく変わったという場合には認められることもあります。
ただし、中途解約となった場合は一括で違約金の支払い義務を果たす必要があるので注意が必要です。
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走行距離制限がある
カーリースは、走行距離に一定の制限が設けられておりその範囲内で利用するのがルールです。その理由は、カーリース車には残価が設定されており走行距離が多くなるほど車の価値は下がってしまうからです。つまり、際限なく距離を走られてしまうと車の価値が残価を下回ってしまうのです。
走行距離はリース会社やプランによって違ってきますが、ほとんど場合月単位で設定されており「月間1,000km」、「月間1,500km」というケースが多いようです。
走行距離の制限は、車の価値を維持するためのもの。カーリースはあくまで車をリース会社から借りている形ですので、こういった制限が設けられているのも当然といえるでしょう。
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まとめ
新社会人となったことをきっかけに、自分専用の車を持つ(持たざる得なくなった)という方は少なくありません。とはいえ社会人になったばかりの新卒・新社会人が車を手に入れるのは容易ではありません。 お金もかかりますし、まとまった金額の頭金が用意できればいいですが、カーローンを組むにも社会的な信用もまだまだなく、低金利のローンが審査も通りにくいといこともあります。