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車選び

2023年3月7日 (2023年3月13日 更新)

ディーゼル車とは?メリット・デメリットやおすすめ車種を解説

ディーゼル車とは?メリット・デメリットやおすすめ車種を解説

ハイブリッドやプラグインハイブリッド、そして燃料電池車やBEV(電気自動車)など、近年は電気を使った自動車用の動力源が注目されています。しかし、自動車の歴史の中で長らく使われてきたのは燃料を使用した内燃機関であるガソリンエンジンとディーゼルエンジンです。これは間違いありません。

ただ、純粋なガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車が徐々に減ってきているのは確かです。特に乗用車用のエンジンとしては、最近ディーゼルエンジンの存在感が薄くなってきています。でも、ディーゼルエンジン車にはガソリンエンジン車にはないメリットがあり、また経済性で見ても有利な面もあるのです。

それに、ディーゼルエンジンにこだわったラインナップを持つ自動車メーカーもあります。ディーゼルエンジン車にはガソリンエンジン車にはない魅力が間違いなくあるのです。そこで、ディーゼルエンジン車について、その魅力やメリットにデメリット、さらにおすすめしたい最新のクリーンディーゼルエンジン車について詳しくご紹介します。

ディーゼル車とはどんな車?

ディーゼル車とはどんな車?

ディーゼル車とは軽油を燃料として走るディーゼルエンジンを搭載した車を指します。ガソリンエンジンと同じく燃料を燃やして走りますが、ガソリン車はその名の通り燃料にガソリンを使用し、ディーゼル車は燃料に軽油を使用します。そして、ガソリンエンジンがシリンダー内の混合気(燃料と空気が混ぜった霧状のもの)を点火プラグで着火して燃焼させているのに対して、ディーゼルエンジンは混合気をシリンダー内で圧縮することで高温にして自然着火しているというのが大きな違いです。

ディーゼルエンジンは、一時期排気ガス問題によって規制を受けましたが、現在は環境性能が向上した「クリーンディーゼル車」が誕生したことで、あらためてその走りの良さや経済性の高さが見直されてきています。

ガソリンを給油したらどうなる?

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの最大の違いは使用する燃料です。ディーゼルエンジンは軽油を燃料として使用しますが、もし誤ってガソリンを給油してしまうとエンジンは動きませんし故障の原因となります。しかし、近年セルフ式のガソリンスタンドが増えてきたことで、軽自動車に軽油を誤って入れてしまうというトラブルが増えているようです。そんな場合でもガソリンタンクの燃料を完全に入れ換えれば、大きな問題にはなりません。

ではもし誤ってディーゼル車にガソリンを給油してしまった場合はどうなるのでしょう。ディーゼルエンジンはガソリンでは動きませんが、タンクの中に軽油が残っていれば間違ってガソリンを給油してもどりあえず始動してしまうでしょう。

しかし、最新のクリーンディーゼルエンジンは高圧のポンプを使用しているためすぐに重大なトラブルが起こります。軽油には潤滑性があるのですが、ガソリンには十分な潤滑性がないために、ディーゼルエンジンの高圧燃料噴射ポンプが破損してしまうのです。給油間違いに気づかずに走り出してしまうと高圧ポンプや燃料噴射ノズルが故障して、その修理には多額の費用が掛かることになるはずです。

もし、給油中にディーゼル車にガソリンを入れてしまったらエンジンをかける前ならすみやかに燃料を入れ替えることで大きな問題となるのを防げます。すぐにJAFなどのロードサービスに連絡をしてレッカー移動でディーラーや修理工場などに車を持ち込み、燃料をすべて抜き取ってもらいましょう。

クリーンディーゼル車との違いは?

ディーゼルエンジンの排気ガスによる環境汚染を問題視しされ、2003年に制定されたのが「ディーゼル車規制条例」です。環境基準を満たしていないディーゼルエンジン車の走行が禁止され、さらに従来のディーゼルエンジンを搭載する車を使い続けるためにはフィルターの設置の取り付けが必要となりました。

そして、そのようなディーゼル車の規制強化によって粒子状物質や窒素酸化物の排出量の少ないディーゼルエンジンとして誕生したのが環境への負荷の少ないクリーンなディーゼルエンジンである「クリーンディーゼル」です。

クリーンディーゼルエンジンには、排気ガスをろ過する「微粒子捕集フィルター」や窒素酸化物を浄化させる「尿素SCRシステム」などが装備され、環境に配慮されたディーゼルエンジンとなっています。また、コモンレールシステムなどの高圧なポンプを使用した燃料噴射システムを搭載し、従来のディーゼルエンジンよりも騒音や振動を軽減していることも大きな特徴となっています。

ディーゼル車はいつまで乗れる?今後の規制について

ディーゼル車はいつまで乗れる?今後の規制について

これはガソリンエンジン車も同じなのですが、現在世界の流れとして、ガソリン車やディーゼル車などいわゆるICE(内燃機関エンジン)は徐々に廃止される方向にあります。これは世界中が目指す脱炭素社会に必要なことであり、例えば中国やカリフォルニア州を筆頭としたアメリカの一部州ではBEV(電気自動車)の義務化がすでに進んでいます。また、ノルウェーでも2025年から、EUでは2035年からガソリンやディーゼル車などICEの新車販売を禁止する見込みとなっています。

さらに日本政府も「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を打ち出し、今後は新車販売についてハイブリッド車以上のEV(電気自動車)のみの製造・販売を目指すと表明しています。そのため日本では2030半ば頃までにガソリン車とディーゼル車の新車販売が禁止となる見込みです。

https://www.meti.go.jp/press/2020/12/20201225012/20201225012-1.pdf p30)

では現在使用中のディーゼル車はどうなるのか。2030年代半ばで使用禁止となってしまうのか? 新車販売はなくなりますが、それまでに登録されたディーゼル車はすぐに乗れなくなるということはないでしょう。ただし、2050年以降は使用禁止となってしまう可能性があります。

また、それ以前にガソリンスタンドの経営が難しくなり、軽油の入手が困難となって維持すること自体が難しくなる可能性があります。いずれにしてもまだあと27年はあるので、今ディーゼルエンジン車を購入して大丈夫なのか? などと心配する必要はまだないでしょう。

ディーゼル車のメリット・デメリット

ディーゼル車のメリット・デメリット

ディーゼル車には根強いファンがいますが、ガソリンエンジン車に対してどのようなメリットがあるのでしょうか。また、逆にディーゼルエンジン車ゆえのデメリットなどはないのでしょうか。

メリット

ディーゼル車のメリットとしては以下のようなものがあります。

燃料費が安い

ディーゼルエンジン車のメリットの代表的なものが、燃料費が安く済むということです。ガソリンに対して軽油の価格はだいたい1Lあたり20円ほど安くなっています。これは全国的にも同じで長距離を走るトラックなどがディーゼルエンジンなのはこの燃料費が安いというもの大きな理由です。ちなみになぜ同じ重油から精製される軽油とガソリンで値段が違うのかですが、これは税金が違っているからです。

ガソリンや軽油などの燃料の価格には税金が加算されていますが、ガソリンの場合、揮発油税(48円60銭/L)と地方揮発油税(5円20銭)を合わせた通称ガソリン税が1Lあたり53円80銭加算されています。さらにこのガソリン価格とガソリン税を合わせた金額に、消費税もかかり(ガソリン税に消費税がかけられる二重課税)ます。

対して軽油には「軽油引取税」が1Lあたり32円10銭加算されますが、消費税は軽油の価格のみが課税対象です。結果、軽油とガソリンは税金だけで1Lあたり21円70銭もの価格差が生じるので、実売価格も20円ほど軽油が安いのです。

燃費が良い

また、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べると熱エネルギーの変換効率が良いため、燃費が良いという特徴もあります。だいたいガソリンエンジン対して2~3割程度はディーゼルエンジンのほうが燃費が優れています。つまり燃費が良く燃料費も安いのでトータル燃料コストはディーゼル車のほうが大幅に安く済むということになります。

加速性能が良い

ディーゼル車の特性として、低速トルクに優れているというものがあります。これはディーゼルエンジンの圧縮比がガソリンエンジンに対して大幅に高く、同じ排気量ならより大きなトルクが得やすいからです。そのため発進加速など低速域からの加速性能がガソリンエンジン以上に優れており力強い走りを味わうことができます。

デメリット

メリットがある一方ディーゼルエンジンならではのデメリットもあります。それは以下のようなことです。

車両価格が高い傾向にある

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも大幅に圧縮比が高く、また高圧の燃料ポンプや高圧に耐えられるインジェクターなども必要なため、とても頑丈な構造にする必要があります。そのため製造にかかるコストもアップしてしまい、結果車両価格もガソリンエンジン車よりも高くなってしまいます。

メンテナンス費用がかかる

ディーゼルエンジン車はガソリンエンジン車よりもエンジンオイルの交換スパンが短く、オイル代がかかります。また使用するエンジンオイルもガソリンエンジン用よりも高額なことが多く、結果メンテナンス費用が高くつきます。

さらに、ディーゼルエンジンは排気ガス中の窒素酸化物を低減するために、AdBlue(アドブルー)=尿素水を使用しています。尿素水は走れば消費されるため、定期的に補充しなくてはなりません。トヨタのランドクルーザープラドの場合、約700km走行するとアドブルーを1L消費し、アドブルーがなくなるとエンジンの再始動ができなくなります。ちなみにアドブルーの価格は5,000円/20Lほどですが、ディーゼルエンジンの場合はその分の費用が余計にかかるということになります。

振動や騒音が大きい

最新のクリーンディーゼルは振動や騒音が大幅に低減されています。しかしそれはあくまで従来のディーゼルエンジンと比較してのもの。ガソリンエンジンに比較するとやはり振動や騒音は小さくありません。

車内にいればディーゼルエンジン車特有の騒音や振動はそれほど気になるものではありませんが、車外に出ると明らかにガソリンエンジンでは感じられない騒音が聞こえるはずです。騒音や振動のないBEVや、ガソリンエンジン車よりも静かなハイブリッドカーなどと比べてしまうと、やはりうるさく感じられその点はデメリットといえるでしょう。

ディーゼル車でおすすめの国産車3選

ディーゼル車でおすすめの国産車3選

ディーゼルエンジン車は以前に比べると種類は減っていますが、現在も魅力的な車種がラインナップされています。その中でもおすすめの車種を3車紹介します。

デリカD:5(三菱)

出典:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/

デリカD:5は三菱のMクラスミニバンです。室内も広く使い勝手の良い完成度の高い車で、ワイルドな外観で人気の個性派ミニバンです。ミニバンですが、SUVのようにあらゆるシチュエーションで使えるマルチな魅力を持っています。

パワーユニットは2.2Lターボディーゼルエンジンのみを設定し、38.7kgf-m/2,000rpmという低速トルクの厚いディーゼルエンジンの特徴を生かしてオフロードなどの悪路ではSUV以上の走りが味わえます。

>デリカD:5のカーリースはこちら

CX-5(マツダ)

CX-5
出典:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/

マツダはスカイアクティブDと呼ばれるディーゼルエンジンを幅広い車種に搭載するディーゼルエンジンに特に積極的な自動車メーカーです。そのラインナップの中でもメインの車種といえるのがミドルクラスのクロスオーバーSUVであるCX-5です。

CX-5は全長4,575㎜×全幅1,845㎜×全高1,690㎜と扱いやすい手ごろなサイズに余裕ある室内スペースを持ち、主力グレードといえるディーゼルエンジン搭載モデルXDは最高出力200PS、最大トルク45.9kgf-mというパワフルな2.2Lターボディーゼルエンジンを搭載。街中から高速道路まで余裕ある走りを味わうことが可能です。

>CX-5のカーリースはこちら

ランドクルーザー プラド(トヨタ)

ランドクルーザー プラド
出典:https://toyota.jp/landcruiserprado/

トヨタのランドクルーザープラドは、日本だけでなく世界中も高く評価されている人気のSUVです。現行モデルは2009年に登場したロングセラーモデルですが、その性能は今でも一級品でその人気はいまだ衰えることがありません。

ボディサイズは全長4,825㎜×全幅1,855㎜×全高1,850㎜と大柄ですが、フラッグシップであるランドクルーザー300系よりは一回り小さく、街中でももてあますことはありません。パワーユニットは2.7Lガソリンエンジンに加え2.8Lターボディーゼルエンジンを設定。ディーゼルエンジンは最高出力204PS、最大トルク51kgf-mという余裕のパワーを誇り、2.5tを超える車体をぐいぐいと加速してくれます。

>ランドクルーザー プラドのカーリースはこちら

ディーゼル車に乗るならジョイカルのカーリース

ディーゼルエンジン搭載車はその優れた低速トルクを活かした、余裕ある加速性能などが味わえるうえ、また、燃料が軽油ということでランニングコストが抑えられるという点も非常に魅力的です。しかし、前述のとおり車両価格がガソリン車よりも高額であることで購入をためらってしまうという方もきっと少なくないはずです。

もしディーゼルエンジン搭載車に乗りたいけれど、高額なため購入するのはハードルが高いというのであれば、新しい車との付き合い方であるカーリースを利用してみてはいかがでしょう。おすすめのカーリースはジョイカルの「NORIDOKI」です。

「NORIDOKI」は、頭金不要、新車を購入してから3年後に訪れる車検のタイミングで乗り換えできるカーリースです。3年単位のカーリースなので車検費用も必要ありません!つまり、その分の費用が節約できます。

そして、トヨタのランドクルーザープラドやハイエース。マツダのCX-5にCX-8、さらに三菱のデリカD:5といった人気のディーゼル車をリース車としてご用意しています。月々定額の支払いで人気のディーゼル車に乗ることができますので是非検討してみてください。

POINT

NORIDOKIは月々定額の支払いで人気のディーゼル車に乗ることができる、頭金不要、車検のタイミングで乗り換えできるカーリースです。

NORIDOKIの詳しい情報はこちら

まとめ

まとめ

ディーゼルエンジン車は、ディーゼルエンジン特有の溢れるトルクを活かした余裕ある加速と、軽油による経済性の高さが大きな魅力です。一時期その排気ガスがやり玉にあげられましたこともありましたが現在のクリーンディーゼル車は、ガソリン車以上に環境負荷が小さく、また振動や騒音も大幅に小さくなっています。

今までガソリンエンジン車にしか乗ったことがないという方も、是非一度今のクリーンディーゼルに注目してみてください。その大排気量ガソリンエンジン車並みの余裕あるトルクと、振動や騒音の少ない高級感ある乗り味にきっと驚かれるはずです。機会があれば是非試乗してみてください。

WRITER筆者

飯野 貢司 (いいの こうじ)株式会社ジョイカルジャパン リアル事業部 U-CARSELECT4号草加店 店長

資格・免許
・大型自動車第一種運転免許
・自動車牽引免許
略歴・職歴
TAXジャンボ蓮田店にて中古車販売事業に7年携わる。その後株式会社ガリバーインターナショナル(現:株式会社IDOM)に入社、2年の店舗勤務を経て、本社での新車事業、法人営業、新規企画など様々な分野に携わり合計19年間勤務。現在は株式会社ジョイカルジャパンの新車事業部を経てマーケティング本部商品開発ユニットに配属。
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長年の経験から、自動車に関する知識やアドバイスも行います。試乗レポートなども今後は展開していく予定です。お楽しみに。

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