2021年11月29日 (2022年5月20日 更新)
任意保険は納車前に加入すべき?納車日に間に合わない場合はどうする?
車を購入した時、加入するのが任意保険です。任意保険は自賠責保険とは違い、強制加入ではありません。任意保険は相手の補償はもちろん、自分の身を守るためにも欠かせない保険です。それでは、任意保険に加入するのはどのタイミングが最善といえるのでしょうか?
今回は、任意保険は納車前に加入すべきなのか?納車日に間に合わない場合はどうすれば良いのか?その対処法について解説していきます。
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INDEX目次
任意保険、納車までに加入すべき?
任意保険は、加入義務がある保険ではありませんが、自賠責保険でカバーできない補償をしてもらえます。補償対象も、他の人や物だけではなく運転者や搭乗者、車両に至るまで幅広く設定されています。それ故に、保険料は補償内容や車両によって大きく違いますが、納車までに保険内容や保険料についてよく説明を受けたうえで加入すれば、事故が起きた時も安心です。
2種類の自動車保険をおさらい
次に、2種類の自動車保険がどのような保険なのか概要についておさらいをしていきましょう。
自賠責保険
自賠責保険とは、車を走行させるために法律によって加入が義務づけられている自動車保険のことをいいます。自動車損害賠償保障法に基づき、被害者救済を最優先に考えた保険なので対人賠償のみの補償です。
車検時に未加入であれば、車検を受けることができません。また、車だけでなく原付や車検義務のないバイクにも加入義務があります。
任意保険
任意保険とは、自賠責保険で賄えない範囲の補償をする保険です。自賠責保険は、「被害者の最低限の救済」を目的としています。そのため、交通事故の被害者に結果的に治療費や休業損害、慰謝料といった賠償総額を賄うことができません。
また、物的損害や自身の損害、事故により自動車保険の契約者(被保険者)が被害者になった場合には自賠責保険ではどうすることもできません。
このように、自分で自由に設定が可能で幅広い補償をしてくれる保険が任意保険となります。
納車前に任意保険に加入すべき理由
事故を起こした時、幅広い補償が可能な任意保険ですが、どのタイミングで加入するのがベストなのかわからない人も多くいます。納車前に任意保険に加入すべき理由として、事故を起こしてから加入しても事故日まで遡っての補償はしてもらえないのです。
それでは、任意保険に加入するタイミングや保険料について見ていきます。
そもそも納車前に加入できるの?
「そもそも、車が納車されていないのに任意保険に加入できるの?」と疑問を抱く人もいるでしょう。結論からいうと車に乗っていないのに任意保険に加入することは可能です。任意保険は、車そのものではなく車の情報があれば加入することが可能です。
任意保険加入に必要な車両情報
それでは、納車前でも任意保険に加入するための必要な車両情報を挙げていきます。
- 車名
- 初年度登録年月
- 型式
- 車台番号
上記の車両情報に加えて、車の所有者と使用者が分かれば任意保険に加入することが可能です。
早めに手続きしたら日割り料金がかかる?
納車前に任意保険に加入しな早めに手続きをすると、保険料が割増になると思っている人もいます。しかし、車両情報と納車日がわかった時点で加入手続きをしても、保険適用日を納車日にしておけば日割り料金はかかりません。
買い替え時も納車前に手続きがおすすめ
新規での加入同様、車両入替の場合も納車前に手続きをしておきましょう。車両入替の日が決まったら、車両情報を入力して変更日を車両入替の日に設定します。早めに手続きをしておけば、任意保険をかけてない状態で次の車に乗るといった心配もありません。
納車日に任意保険への加入が間に合わない場合は?
納車日までに任意保険に加入しようと車両情報を取得していても、加入が間に合わないこともあります。
このような場合、任意保険に加入するためにはどのような手続きをすれば良いのでしょうか?
即日契約できる「代理店型保険」に加入する
納車日と同日に加入できる保険が「代理店型保険」です。代理店の窓口で直接手続きをするので即日契約が可能です。
それでは、代理店型保険の窓口について挙げていきます。
ディーラー
新車をディーラーで購入する場合は、納車日にディーラーの窓口で任意保険の手続きが可能です。ディーラーには保険を取り扱う専門の窓口がありますので日祝など保険会社が休みでも安心して加入できます。
中古車販売店
中古車販売店もディーラー同様、保険手続きの担当者がいます。納車日と同日に手続きをすれば、即日加入できます。しかし、中古車販売店によっては、保険の担当者が少なく常駐していない日もある恐れがあるので問い合わせてみるとよいでしょう。
車検整備工場
車検整備工場は保険代理店を兼ねている店舗が多くあります。普段、車のメンテナンスを近くの車検整備工場に依頼している場合、保険も併せて加入していることがあります。特に、車両入替の際には確認をして手続きをお願いしましょう。
代理店型保険に加入する際の注意点
納車日当日でも、代理店型保険であれば加入することが可能です。しかし、簡単に代理店型保険に加入できるというものではありません。
事前に準備する書類などが必要
代理店型保険の場合でも車両情報は必要です。車検証のコピーをはじめ、任意保険に加入していた場合は証券や中断証明書などの書類を前もって準備しておくことが必須となります。
契約には最低でも1~2時間はかかる
近年、自動車保険はリスク細分型保険が主流となっています。代理店型保険は、手続きは基本的に対面方式です。保険契約者の情報や被保険者の情報に加えて、車に乗る頻度や何歳の人が運転するのかなど細かな質問を受けます。そのため、契約には最低でも1〜2時間はかかるとみておきましょう。
自分に合った自動車保険を見つけるのが難しい
代理店型保険の場合、細部まで説明を受けられますが補償が厚くなる傾向があり、自分に合った自動車保険に加入できていないことがあります。
車の保険加入は余裕をもって準備しよう
車を購入してから納車まで早くても1ヶ月、人気車種であれば数ヶ月かかります。まだ、先のことと考えて任意保険への加入が後回しになりがちですが、納車日が決まった時点で保険について考えるのは自分に合った保険に加入できない恐れもあります。さらに、事故を起こした後、慌てて加入しても事故の補償は一切ありません。
このような事態を招かないためにも任意保険への加入は余裕をもって準備、手続きを行いましょう。
まとめ
今回は、任意保険は納車前に加入すべき?納車日に間に合わない場合の対処法について解説してきました。任意保険は、自賠責保険と違い強制ではありませんが、相手だけでなく自分を守るという意味でも加入しておくべき保険です。
一定の車両情報があれば、納車前でも納車日に日付を併せて加入できます。納車当日、慌てて代理店へ駆け込まないためにも余裕をもって準備をして任意保険の手続き、加入をしておきましょう。