2023年2月17日 (2023年2月24日 更新)
オイルフィルターとは?交換頻度や交換方法、オイルエレメントとの違いを解説
車の消耗品として、定期的な交換が欠かせないものが「オイルフィルター」です。オイルフィルターはその名の通りエンジンオイルの汚れを取り除くためのフィルターです。このオイルフィルターを交換せずに汚れで詰まってしまうと、エンジンの潤滑が滞り、汚れも取り除けずエンジンにダメージを与えてしまいます。そうならないために定期的な交換が必要なのです。
そんなオイルフィルターですが、どれくらいの頻度で交換するものなのでしょう。またDIYで交換は可能なのか、さらに同じようなものとして「オイルエレメント」という名前もよく聞きますがオイルフィルターと何が違うのでしょう。詳しく解説します。
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ぜひご覧ください。
INDEX目次
オイルフィルターとは?オイルエレメントとの違いは?
車のメンテナンス関連で、「オイルフィルター」と同じようによく聞くワードが「オイルエレメント」です。この二つは同じだという人もいますが、厳密には違うと主張される方もいます。では実際にはどうなのでしょう。
オイルフィルターとは?
オイルフィルターは、エンジンオイル内に発生した鉄粉やスラッジなどの不純物取り除くためのフィルターです。オイルフィルターのカートリッジ内部にあるエレメントによって不純物をろ過して、ごみを取り除きエンジンオイルの劣化を抑え潤滑効果を維持させています。
エンジン性能を落としかねないエンジンオイル内の不純物取り除くことで、エンジン寿命を伸ばし良いコンディションを長くキープすることができます。
オイルエレメントとは?
整備工場やディーラーのメンテナンススタッフの中には、「オイルフィルター」を差して「オイルエレメント」と呼ぶ人も少なくありません。そのためこの2つを同じものだと理解されている方多いようです。
しかし、厳密にいうとオイルフィルターとオイルエレメントは違うものです。エレメントとは「ろ過紙」のことで、カートリッジタイプのオイルフィルター内に組み込まれた、ひだ状に折りたたまれた「ろ過紙」です。つまりオイルフィルター内で、エンジンオイルの汚れをフィルタリングしているのがオイルエレメントなのです。
通常オイルフィルターはカートリッジを丸ごと取り換えるものなのですが、中にはそのカートリッジからオイルエレメント部分のみを取り外して、それだけを交換するというものもあります。
そのため、“オイルフィルターを交換する“と“オイルエレメントを交換する“は意味的には同じとも言えます。そのため、このふたつは同じ意味あいを持つ言葉として多くの方に捉えられているのです。つまり厳密には違うものですが、同じ意味あいで使っても大きな間違いではないのです。
オイルフィルターの交換頻度と必要性について
オイルエレメントの交換は、エンジンオイルの交換とセットで行うのが一般的です。普通自動車の場合は、エンジンオイルを2回交換するごとに1回の間隔でオイルフィルターを取り替えるというのが目安と考えるといいでしょう。
ただし、それはすべてのケースに当てはまるというわけではなく、車の状態や対応、使用環境によって取り替えタイミングは変わってきます。
自分の車はいったいどれくらいのサイクルでオイルフィルターを交換すれば良いのかわからない、という方は、下記のURLのように自動車メーカーの公式サイトで推奨の交換目安を公開しているのでそちらを参考にするといいでしょう。
https://toyota.jp/after_service/tenken/about/maintenance/oilfilter/
オイルフィルターを交換しないとどうなる?
オイルフィルターは定期的交換が必要なものですが、もし、交換を怠るといったいどうなってしまうのでしょう。
長期間交換せずにそのままオイルフィルターを使い続けていればやがてオイルエレメントが目詰まりを起こします。そのままではエンジンの潤滑ができないので、リリーフバルブが開いてフィルタリングせず、汚れた状態のエンジンオイルを使ってエンジン内部を潤滑することになります。
汚れたエンジンオイルでは潤滑も十分にできず、また冷却効果も落ちるのでやがてエンジンが不調となります。そして不純物によってエンジン自体がスムーズに動かなくなり、徐々にパワーダウンとなって最悪のケースではエンジンが焼き付いて故障となることもあるのです。
ディーラーなどに定期的に車のメンテナンスを頼んでいれば、そのような最悪の状態になることはまずありませんが、点検や整備を怠っているとそういったことがおきないとは言えません。オイルフィルターはエンジンに大きなダメージを与える前に、早めに交換する習慣を身に付けておくべきです。
オイルフィルターはどこで交換できる?
オイルフィルターは定期的に交換が必要なものですが、では交換はどこで行うことができるのでしょうか。オイル交換と同様に車のメンテナンスとしては基本中の基本なので、車の整備ができる場所ならどこでも交換が可能です。
例えば自動車ディーラーや整備工場、カー用品店やガソリンスタンドなどで交換が可能です。ただし、輸入車などの場合はその車を扱うディーラー以外の、カー用品店やガソリンスタンドでは、交換用のオイルフィルターが用意されてない場合もあります。事前に確認しておくといいでしょう。
交換にかかる費用はどのくらい?
オイルフィルターの交換を依頼した場合、その交換費用はいくらくらいかかるのか。オイルフィルターの交換の費用には「交換オイルフィルター代」と「工賃」、さらに「エンジンオイル代」が必要です。エンジンオイル代が必要なのは、オイルフィルターはオイルフィルター単体で交換ができないためです。
費用としてはだいたいですが、これくらいが必要です。
- オイルエレメント代:約1,000円~3,000円
- オイル代:約3,000円~10,000円
- 工賃:約1,000円~3,000円
予算としては7,000円以上を見積もっておくと間違いないでしょう。ただし、車によってはこの費用は変動します。高級車や高性能スポーツカーの場合、数万円という費用が掛かる場合もあります。
例えば、1億円をこえる超高額なスポーツカー、ブガッティヴェイロンは、オイル交換(必要なエンジンオイルはなんと23L)だけでなんと1回200万円!かかるというのが過去にネットなどで話題になりました。つまりオイルフィルター交換は最低でも200万円以上かかるということ。
もちろんこれは極端な例ですが、自分の車のオイルフィルター交換費用の正確な金額はディーラーや整備工場など交換を依頼する先で確認しておくといいでしょう。
自分で交換することも可能
オイルフィルターはDIYで交換することも可能です。交換用オイルフィルターもカー用品店やネット通販などで購入可能です。
ただし、交換のためには専用の工具も必要ですし、車の下に潜り込まないといけないなど、ハードルが高く、なれないとスムーズな交換は難しいでしょう。その手間や労力、リスクを考えれば、自動車ディーラーや整備工場などのプロに依頼するのがおすすめです。
オイルフィルターを自分で交換する方法
オイルフィルターの交換はDIYでも可能です。その手順は以下になります。作業自体は難しくありませんが、ジャッキアップやリジッドラックをかけるなどの作業は慣れないと難しいかもしれませんし、車の下敷きになるといったリスクもあります。
交換に必要な道具・工具
オイルフィルターの交換作業にはオイルフィルターとエンジンオイルに加え以下のような工具が必要です。ジャッキは車載の簡易的なものではなく、しっかりとしたガレージジャッキが必須です。危険なので車載のパンタグラフ式ジャッキは使わないようにしてください。
- オイルフィルター
- エンジンオイル
- オイルジョッキ
- ドレンワッシャー
- 廃油処理ボックス
- ウエス
- ジャッキ(ガレージジャッキ)
- リジッドラック
- ソケットレンチかメガネレンチ
- オイルフィルターレンチ
交換の手順は以下です。
1.エンジンを温める
エンジンオイルが抜けやすいようエンジンをかけてある程度エンジンを温める。
2.ジャッキアップする
ガレージジャッキを使って車をジャッキアップする。
3.リジットラックをかける
交換作業が安全にできるようにジャッキアップした車をリジットラックでしっかり支える。
4.エンジンオイルを抜く
エンジンオイルのドレンボルトを外して、温まったエンジンオイルを廃油処理ボックスで受け、抜き取る。
5.オイルフィルターを外す
エンジンオイルが抜けたら、フィルターレンチを使ってオイルフィルターを取り外す。オイルフィルターは専用のレンチでないと取り外せません。いうまでもなく手でとりはずすことはできません。オイルフィルターを外すと残っていたエンジンオイルが出てくるのでそれも廃油処理ボックスで受け抜き取ります。
6.新しいオイルフィルターを取り付ける
新しいオイルフィルターを、フィルターレンチを使って取り付ける。
7.新しいエンジンオイルを入れる
ドレンボルトに新品のワッシャーを取り付けてから、ソケットレンチかメガネレンチでボルトを締めて戻す。ジャッキをかけてからリジットラックを外し、車を元の位置に戻してからオイルフィルターを交換した際に必要な量(車の説明書などを参考にしてください)のエンジンオイルをオイルジョッキで測り、エンジンに注入する。
オイルの漏れがないか確認したらエンジンを始動させて温め、交換したエンジンオイルの量に間違いがなかった、オイルディップなどで再度確認して終了です。
エンジンオイルの捨て方について
オイルフィルターの交換の際は必ずエンジンオイル交換も必要ですが、抜き取ったエンジンオイルは正しく廃棄してください。廃油処理ボックスを使用した場合は燃えるごみとして処分することが可能(自治体によっては対応が異なることもあるので要確認)です。
液体のままのエンジンオイルは、そのオイルを購入した店舗などで処分してもらえるはずです。その際、エンジンオイルを購入した際のレシートやお店の会員証などが必要となる場合もあります。通常は無料ですが有料の場合もあるようです。
また、ガソリンスタンドでもエンジンオイルを処分してもらうことは可能です。ただし、有料のケースと無料のケースがあり、抜き取ったエンジンオイルが入った容器ごと処分してもらえる場合と、エンジンオイルだけを処分してもらえる場合があるようです。店舗によって対応も変わってくるのでこちらは事前に確認しておきましょう。
ガソリンスタンドでも、メンテナンス設備やスタッフのいないセルフ式のガソリンスタンドでは廃油回収のタンクなどが設置されていないのでエンジンオイルの処分は基本的にできません。
オイルフィルター交換はプロに依頼するのがおすすめ
オイルフィルターの交換作業は技術的にはさほど難しくはありません。しかし、専用の工具を揃えたり、車を安全にジャッキアップできる環境を整えるといったことは、簡単ではないでしょう。
その必要な労力や節約できる工賃、車の下にもぐるリスクを考えれば、ディーラーや整備工場、カー用品店などといったプロに任せるほうが、簡単ですしなにより取り付けミスやボルトの締めすぎなどの失敗もありません。あえてDIYで行う必要はないかもしれません。
オイルフィルターの交換にかかわらず、マイカーのそういったメンテンナンスの手間や費用が気になるという方は、いっそカーリースを利用するというのもおすすめです。
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まとめ
オイルフィルターは、定期的な交換を行わずに放置していると、やがて汚れたオイルが原因でエンジンにダメージをあたえてしまう可能性もあります。
さらに、最悪の場合にはエンジンの故障にまで至る場合もあるのです。オイルフィルターの交換には高額の費用がかかるわけではないので、エンジンオイル交換の際に2回に1回は合わせてオイルフィルターの交換を行う習慣をつけておくといいでしょう。
工賃節約のためにDIYでの交換に挑戦してみるというのもいいですが、手間やリスクを考えるとプロに任せてしまうのが賢明です。わずか数千円の交換費用をケチってエンジンが故障してしまうようなことになっては最悪です。くれぐれも気を付けてください。