2021年10月27日 (2022年5月20日 更新)
車検の費用、相場はいくら?安く抑えるポイントは「内訳」にあり!
車を所有している人には欠かせない、大きな維持費となる車検。新車購入の場合は3年目に、それ以降は2年ごとに車検が控えていますが、そのたびにまとまった出費がかかるのでお財布の中が寂しくなることも。少しでも費用を安くできたらうれしいですよね。
今回は車検の費用を抑えたい人に向けて、車検費用と業者ごとの相場、車検を安く済ませるポイントについて詳しく解説していきます。
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ぜひご覧ください。
車検費用の相場は?
車検は車を安全に走行させるために、危険な箇所がないか、部品に不備がないかなどを項目ごとに細かく分けて車を丁寧に点検する作業です。車検にかかる費用の相場についてチェックしていきましょう。
車検にかかる費用
車検には大きく分けて3つの項目に料金が発生します。
- 法定諸費用・・・税金、保険料、印紙代
- 車検基本料・・・車の点検代行費用
- 整備料金・・・点検したうえで修理が必要な箇所が出た際に発生する費用
このうち、「法定諸費用」は法律で定められている費用のため、値引きが効かない部分となります。「車検基本料」は依頼する業者によって、「整備料金」は車のコンディションによって変動します。
車検の費用相場(ディーラー車検の場合)
具体的に例を挙げて、車検費用の相場を算出しましたのでご覧ください。
ディーラー車検の相場費用(2年)
軽自動車 エコカー減税なしの場合 |
1500cc(1.5t以下)
エコカー減税なしの場合 |
|
---|---|---|
法定費用 | 重量税:6,600円 自賠責:19,730円 印紙代:1,400円 |
重量税:24,600円 自賠責:20,010円 印紙代:1,700円 |
車検基本料 | 約35,000円~ | 約45,000円~ |
整備料金 | 車の状態により異なる | |
合計 | 62,730円~ | 91,310円~ |
※2021年時点
自賠責保険料は2021年4月1日以降、保険料が改正され以前より10%以上の値下げとなりました。
整備料金は車の状態により費用に差が出ますが、どれだけ状態の良い車でもオイル類の交換やバッテリー交換など、最低でも20,000円前後の費用がかかるでしょう。
車検の内訳は?
続いて車検費用の内訳について詳しくチェックしていきましょう。
見積もり書の意味が分かるようになると、何にいくらかかっているのかが明確になり、値引き交渉もしやすくなりますよ。
法定費用
法定費用は法律で定められている費用。値引きはできませんが、車検を受ける場所によって少しだけお得になる項目もあります。
車種によっても法定費用を安く済ませることもできるので、これから車を買う人はこちらにも着目しながら検討してみてください。
自動車重量税
重量税は車検ごとにまとめて支払うのが基本。その名の通り、車の重量に応じて税金が発生します。例えば、トヨタ プリウスの車両重量は1,310~1,390kg。1.5t以下に分類されるため通常であれば36,900円ということになります。
ただしプリウスはエコカー減税対象車。新規登録より2回目の車検までは100%免税となり重量税は0円、3回目以降の車検も減税が適用されます。このように、エコカー減税対象車であれば節税できる項目です。
自賠責保険
自賠責保険は任意で加入する保険とは違い、法律によって加入が義務付けられている保険です。万が一事故を起こした場合、基本的な対人賠償の負担を補てんしてくれます。こちらも車検ごとに更新を行い、まとめて保険料を支払うようになっており、保険料は車種や保険期間によって変動します。
印紙代
印紙代は国に支払う車検の手数料。持ち込む場所が認証工場か指定工場かによって、手数料が若干変わります。
- 認証工場・・・運輸支局または自動車検査登録事務所(車検場)などで検査
- 指定工場・・・自動車検査員(整備士)が点検を行い、保安基準適合証を交付→認証工場に提出
認証工場に車検を依頼すれば数百円ですが安く済ませることが可能です。
さらにOSS(ワンストップサービス)を利用すれば、最安値で手続きができます。(申請には条件があるため事前に公式サイトでご確認ください)
車検基本料
次に車検基本料についてチェックしていきましょう。基本料は車検を依頼する業者によっても違いがあります。
定期点検料
24ヶ月定期点検にかかる費用です。エンジンルームやブレーキ、タイヤといった外回りの点検から室内の点検まで全56ヶ所の点検項目があります。金額は車種や車の排気量などによって変動するうえ、依頼する業者によっても異なります。
測定検査料
国の定める保安基準に適合しているかどうかを検査するための費用です。専用の検査機器を使用して排気ガス測定やブレーキテストなどについて最終チェックを行います。
法律で定められている項目でもあるため、必ず行わなければなりません。
代行手数料
車検にかかるさまざまな手続きを業者側に行ってもらうための代行費用です。書類の作成や車検証の発行手続きなど、細かい内訳はお店により異なります。
ユーザー車検を利用し諸手続きを自分で行うことで、安く済ませることができます。
部品交換代金(整備料金)
点検を行っていくうえで、交換や修理が必要な箇所が見つかった場合に発生する費用です。
車検ごとに交換するのが望ましいとされている主な部品は、ブレーキオイルやエンジンオイルなどのオイル類やバッテリー、ブレーキパッドなど。普段点検しづらい箇所ほど、車検という絶好の機会にまとめて交換を行っておくと安心できます。
ただし、あれもこれもと交換してしまうと、その分出費がかさむのも事実。整備士と相談して、次の車検でも良さそうな物は様子を見たり、純正品ではなく社外品を取り付けてもらったりするなど、うまく料金を調整できるのもこの項目となります。
車検費用を安くするポイント
車検費用の内訳についてわかったところで、車検費用を安くするポイントについてご説明していきます。
複数のお店で見積もりを取る
複数のお店にて無料査定という形で依頼し、各社の見積もりを比較するのがおすすめです。
業者によってネット上でおおよその見積もりが取れるところもあるので、うまく活用すると良いでしょう。
ディーラーでの車検相場
ディーラーでの車検はおよそ40,000円~100,000円が相場となります。
純正品を取り扱っているため、品質を重視するならディーラー車検がおすすめです。
自社メーカーの車に詳しい整備士が点検を行ってくれるため、車種ごとに起こりやすい不具合箇所などを熟知しているのも安心して任せられるポイントです。
自動車整備工場での車検相場
整備工場はおよそ35,000円~50,000円が相場です。
認証工場と指定工場があり、それぞれ運輸局長に認定された技術を持つ整備士により品質の高い点検を受けられます。指定工場は車検に必要な検査ラインを備えているため、陸運局に持ち込む必要がなく、即日車検が可能です。
カー用品店の車検相場
カー用品店の車検相場は、25,000円~80,000円程度。
交換する部品を店舗で購入し、ついでに取り付けてもらうこともできるため柔軟性が高いです。早期割引や代車不要割引など、独自の割引サービスを設けている店舗もあるため、うまく活用することでさらに車検費用を抑えられるでしょう。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでの費用相場はおよそ16,500円~30,000円。サービス内容は店舗ごとに変わりますが、ガソリンの割引や洗車サービスなど、ガソリンスタンドならではの特典が多く受けられる傾向にあります。
※ここでご紹介している金額は、法定費用と整備料金をのぞいた車検基本料の相場費用になります。
ユーザー車検にする
ユーザー車検とは運輸局に自ら車を持ち込み検査員とともに車の検査を行うことです。法定費用のみの支払いで車検が完了するため、費用面では大きなメリットがあります。
しかしユーザー車検では法定点検や整備は行いません。検査項目以外の箇所に不具合が生じている可能性も十分に考えられます。
必ずしも「車検に通る=安全走行ができる車」であるとは言い切れないため、特にそれほど車に詳しくない人がユーザー車検を行うのは危険を伴う場合があるので避けた方が良いでしょう。
整備項目の調整
車検を受けるとディーラーや整備工場などの業者では車の整備もしてくれるため、故障や不具合が見つかった場合に追加費用をかけて修理しませんか?という提案されることがあります。
今すぐ修理が必要なのか、次の車検まで様子を見ても良いのかなど、しっかりと説明を聞いたうえで不要な整備項目を外すことで車検にかかる費用を抑えることができます。
長く乗っている車は注意
登録から年数が経過している車に関しては、車検費用が高額となる傾向にあります。
その背景として、不具合箇所の修理や劣化した部品の交換が必要になるだけでなく、重量税が高くなることが挙げられます。
年数が経過している車は、車検の前に新車に乗り換えるという手段をとるのも良いでしょう。
車検費用がおトクなカーリースを検討する
定期的にかかる車検費用。毎回どの程度の出費になるのかと車検のたびにため息が出てしまう人は、車検費用がお得なカーリースを検討してみてはいかがでしょうか。
カーリースとは
新車購入にかかる初期費用や税金、車検費用がすべて月額に含まれているカーリース。予算に余裕がなくてもお得に新車に乗れる新しい車の乗り方として、今注目を集めています。
どうしておトクなの?
3年以内の短期リースの場合、車検が必要となる前にリース契約の満了日が訪れるため、そもそも車検に出す必要がありません。
3年以上の長期リースの場合には、毎月の支払額に車検費用が含まれていることが多いです。そのため、車検時にまとまったお金を用意する必要はありません。
あらかじめ出費の見通しを立てることができるので、家計管理も簡単になります。
まとめ
今回は車検の費用を抑えたい人に向けて、車検費用の相場と車検を安く済ませるポイントについて解説しました。
車検費用を抑えるには見積もりの内容を把握して、値引き交渉ができるようになると良いでしょう。ユーザー車検はもっとも安く車検を済ませられますが、知識が浅いと手間がかかるうえ、正しく点検できない可能性もあり危険なため注意しましょう。
車検は車の安全走行のために必ず受けなければなりません。店舗によっては早期予約割引などもあるため、マイカーの車検日を把握し、計画的に依頼しましょう。
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