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カーライフ

2022年10月5日 (2022年10月20日 更新)

車に付いた花粉・黄砂の落とし方と予防策は? ボディやフロントガラスの汚れはどう落とす?

車に付いた花粉・黄砂の落とし方と予防策は? ボディやフロントガラスの汚れはどう落とす?

花粉症の方にとって、春や秋の花粉シーズンの到来はとても憂鬱なものです。そして、そんな花粉は実は人だけでなく車にとっても実はありがたくないものだというのをご存じでしょうか。その理由は、花粉は大切な車の塗装のシミの原因になるからです。

また花粉と同様に季節によって飛来する黄砂も、車のボディやウインドウガラスに悪影響を与える原因となります。

そして、花粉や黄砂が付着したまま放置しておくと、やがてリカバリーできないほどのひどいダメージとなってしまうことも。そんなやっかいな花粉や黄砂はどのように落とすのが正解なのか。

また、こびりついてしまったものはどのように除去するのが正しいのか。今回は花粉や黄砂の取り方と、花粉や黄砂によるダメージを防ぐ方法についてご紹介します。

花粉や黄砂が舞う季節はいつごろ?車への付着に注意!

花粉や黄砂が舞う季節はいつごろ?車への付着に注意!

車のボディに悪影響を与える花粉や黄砂ですが一年中降り注いでいるわけではありません。およそですが以下のような季節に多く降り注ぎます。

スギ花粉:2月から4月

ヒノキ花粉:3月から4月

ブタクサ花粉:8月から10月

花粉では、特にこの3種類が多く飛来し、また車のボディの塗装面に大きな影響を及ぼします。

また黄砂は3月~5月頃に多く見られます。黄砂は花粉と違い、日本で発生するものではありません。主に中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原などから偏西風に乗って日本に飛来します。

つまり4月ごろはスギとヒノキ花粉の飛散に加え黄砂も降り注ぐということになります。花粉と黄砂が合わさった状態車につもり、そして雨が降り、それが乾けば花粉や黄砂が頑固にこびりつきボディの塗装面や、フロントガラスなどと著しく汚してしまいます。

さらに、それらを除去せずに放置しておけばさらなるダメージも与えてしまうでしょう。ボディに黄色い汚れが付着しているな、と気が付いたら早めに対処するべきなのです。

車に付いた花粉・黄砂を放置してはいけない理由

車に付いた花粉・黄砂を放置してはいけない理由

花粉も黄砂も付着した直後であればボディやガラスの上に乗っているだけなので水で洗い流すことができます。

しかし、放置したまま雨が降り、そのあと乾燥してしまうとしつこくこびりついて、もはや簡単には落とせなくなってしまいます。では具体的に、花粉や黄砂はどのようなダメージを車に与えるのでしょうか。

花粉は腐食・シミの原因になる

花粉は、小さな粒ですが、球状の膜でていてその中にペクチンというタンパク質を含んでいます。一旦乾燥した花粉が雨などの水分を吸収すると花粉が膨みその膜が破れてペクチンが流れ出してしまいます。

ペクチンは粘り気を帯びているため、ボディやガラスにこびりついて取れなくなってしまいます。いったんこびりついた花粉は水で流しても簡単には落ちません。

流れ出したペクチンは塗装の内部にも深く浸透します。そして乾燥により激しく収縮し吸着している塗装も一緒に巻き込みダメージを与えてしまうのです。そしてみにくいクレーター状のシミとなってしまうこともあります。

さらに、最悪のケースでは塗装の下のボディにまで影響を与え腐食させてしまう可能性もあるのです。そうなるともう洗車程度では対処はできません。

黄砂はシミの原因になる

黄砂は風によって高度数千メートルの高さまで巻き上げられた土壌や鉱物粒子が飛来したものです。黄砂は主に中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原などから偏西風に乗って日本に飛来します。

車のボディやウインドウガラスに黄砂が付着すると、その名の通り黄色っぽいざらざらとした汚れになります。この黄砂には石英や長石などの鉱物が含まれており、粘土的な性質も持っています。

そのため雨などの水分を含むと花粉と同様に粘土を持ち乾燥すると固まってしまいボディやガラスの表面にへばりつくのです。

黄砂の主成分は炭酸カルシウムと言われており、カルシウムイオンやマグネシウムイオンが含まれています。そしてカルシウムイオンやマグネシウムイオンのミネラル分が溶け出すと、ボディの表面にイオンデポジットによるシミを作る原因となってしまうのです。

フロントガラスやボディの花粉・黄砂の落とし方

フロントガラスやボディの花粉・黄砂の落とし方

花粉や黄砂の汚れは迅速に対処すれば落とすのは簡単です。基本は洗車です。とにかく早急に行い、また以下のようにいつもの洗車よりも丁寧に行うのがコツです。

※水を使わずタオルなどで汚れを拭き取ると、ボディを傷つけてしまうのでNGです。見出しから修正します。

花粉や黄砂による汚れは水で洗い流すのが基本

ボディもガラスも花粉や黄砂の落とし方は同じで、水をたっぷり使って洗車するだけです。とにかく花粉や黄砂が付着したら、雨が降る前に手早く洗車で流し落とします。

花粉と黄砂は一旦水分を含み、乾燥してしまうと落ちづらくなってしまうため、通常の洗車よりも多くの水を使い、水流を使って手早く落とすのがポイントです。

高圧洗浄で水洗いする

水洗いには高圧洗浄機も効果的です。ホースで洗い流すよりも素早く効率的にボディ表面やドアの隙間などに付着した花粉や黄砂を流し落とすことができます。

ただし、高圧洗浄機はその名の通り水圧が非常に高いので、気を付けないと、ウインドウガラスのウエザーストリップやバンパーの樹脂部分などにダメージを与えてしまう可能性があるので注意しましょう。使う前には高圧洗浄機の説明書をよく読むようにしてください。

汚れが酷い場合はカーシャンプーで洗う

水洗いだけで花粉や黄砂が取り切れない場合は、カーシャンプーを使用しましょう。カーシャンプーはいつもより泡を多めに泡立てて使います。バケツに適量カーシャンプーを入れ、その上から水を勢いよく流し、水量で泡立てると簡単にたっぷりとした泡を作ることができます。

ポイントは先にしっかり水洗いをすること。車体に花粉や黄砂が大量に付着したままでスポンジやタオルで擦ると、花粉や黄砂の粒で表面をこすることになるので細かい傷がついてしまいます。

そして、水分が乾かないうちに泡立てたシャンプーの泡で包み込むようにボディ表面を洗いましょう。そして洗い終えたら水でシャンプーを完全に流し、水分が乾かないうちに隅々まで拭き取ります。

花粉が取れない場合はお湯をかけて洗浄する

花粉がボディやウインドウガラスにこびりついてシャンプーでも取り切れない場合はお湯を使うのが有効です。

花粉はタンパク質のペクチンによってボディやガラスの表面にこびりついてしまうのですが、60~80℃程度のお湯で熱を加えてやると、ペクチンと塗装の結合が解け、ペクチンを分解することができます。

60~80℃くらいのお湯であれば塗装やガラス、樹脂パーツへの悪影響もほとんどありません。ただし、やけどには注意してください。

洗車のプロに依頼する

塗装表面の花粉や黄砂のシミが、洗車などでは取り切れない場合は、塗装に傷が入っているかもしれません。そうなった場合、素人による洗車では完全に取り除くのは難しいでしょう。

洗車やカーケア専門店のプロに依頼するのが賢明です。塗装面を超え、ボディ自体にまでダメージがあるのではない限りは、塗装表面を研磨して、シミになった部分を取り除いてくれるはずです。

コンパウンドを使いDIYでもある程度取り除くことができるかもしれませんが、ボディの研磨は素人が行うと、かえってダメージを深くしてしまう可能性があるのであまりおすすめできません。

花粉・黄砂汚れを抑えるためには?効果的な予防策を紹介!

花粉・黄砂汚れを抑えるためには?効果的な予防策を紹介!

花粉や黄砂による汚れも、紹介した方法で対処することは可能ですが、対応が遅れるとシミなどの大きなダメージにもつながりかねません。できるなら花粉や黄砂によるダメージを受けにくいよう予防対策を行っておくのが良いでしょう。簡単にできる対策としては以下のようなことがあります。

花粉シーズン前にコーティング剤を使う

花粉や黄砂のシーズンに入るまでに、車にしっかりとボディコーティングやウインドウコーティングを行っておくと、花粉や黄砂の付着を防ぐことが可能です。もし表面に降り積もっても花粉や黄砂が水分と混ざりにくくなるため、シミになるのを防ぐことも可能です。

なお、花粉や黄砂はアルカリ性の性質をもっているため耐薬品性能が高いコーティング剤が効果的といわれています。しっかり洗車して、できればボディクリーナーやガラスコンパウンドで表面の古いコーティング層や汚れを落としてから、丁寧にコーティングを行うと、撥水効果もさらに高まります。

定期的に水洗い洗車をする

手間はかかりますが、とても効果的な予防方法が定期的な水洗いです。風の強い日の翌日など、花粉や黄砂が車に付着したかな、と感じたら、とにかく早めに水洗いをしてボディやガラス表面の花粉や黄砂の汚れを流し落とします。

ポイントは、雨が降る前に実行すること。花粉や黄砂が付着した状態で雨が降り、それが乾燥してしまうと、表面にこびりついてしまうのでできるだけ手早く行います。春や秋のシーズン期間は短いサイクルで定期的に水洗いを行うのが良いでしょう。

車を屋内に駐車する

シンプルですが、車を屋内に駐車するというのも効果的です。外気に触れなければ花粉や黄砂も車に付着することはありません。とはいえ、だれもが屋内駐車場を確保できるというわけではないでしょう。

屋外駐車場を利用されている方は是非ボディカバーを使用してください。それだけでも花粉や黄砂の付着を効果的に防ぐことが可能です。

また、ボディカバーは紫外線や酸性雨なども防ぐことができますので塗装やウインドウガラスの保護にもとても効果的でおすすめです。

まとめ

まとめ

所詮ホコリのようなもので、たいしたことないだろう、と甘く見ていると、想像以上にやっかいなのが花粉や黄砂です。しかし気が付いた時点で早めに水で洗い流してやれば、さほど問題にはなりません。ポイントは雨が降る前に迅速に洗車などで対処すること。 春や秋の花粉のシーズン、花粉症の方は屋外で洗車をするのはちょっとつらいかもしれませんが、それが愛車のためになることは間違いありません。愛車を長くきれいな状態を保つためにも、是非、日々のケアは怠らないようにしてください。

WRITER筆者

橋本 敏弘 (はしもと としひろ)株式会社ジョイカルジャパン マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニット所属

資格・免許
・普通自動車免許
・大型自動二輪免許
・二級自動車整備士(ガソリン・ディーゼル)
・自動車検査員
・自動車保険募集人
略歴・職歴
自動車整備専門学校卒業後、2級自動車整備士資格取得。千葉県某日産系ディーラーにて整備士として6年、営業として1年勤務。その後、コバック加盟店の地元自動車修理工場にて3年勤務。この期間中に自動車検査員資格も取得後、退社。そして、現在は株式会社ジョイカルジャパンにて新車業販部を経て、マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニットで活躍中。
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自動車整備の資格を活かし、販売のことから日頃のクルマのメンテナンスのことを中心に、幅広くみなさまへお伝えできたらと思っております。

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