運転に慣れたベテランでも、実は苦手だという方も少なくないのが駐車です。特に初見の路上パーキングスペースや、スペースが限られたコイン駐車場でスムーズに駐車する、というのは思いのほか難しいものです。
自宅の車庫や、いつも利用している駐車場なら問題なくても、シチュエーションが少し異なるだけで勝手が変わり、思ったように操作ができず、意外なほど手こずってしまう、そんなことないでしょうか。
そこで今回は、駐車の中でも特に難しいバック駐車や縦列駐車コツ、その注意点についてご紹介します。覚えておくと、いざというときにきっと役立つはずです。
INDEX目次
駐車が難しいと感じる理由とは?苦手意識を克服するためのポイント
運転は簡単なのに車の駐車は難しい。そう感じるのはなぜなのでしょう。特に難しいとされているバック駐車や縦列駐車ですが、多くの方がそれらを難しいと感じるのは以下のような理由があるようです。
バック駐車ではハンドル操作の勝手が違う
海外などでは、駐車スペースにそのまま前進して駐車するということが一般的ですが、日本では駐車スペースに対してバックで駐車するのが定番です。
前方を向いた状態で、ルームミラーやサイドミラー、リアビューカメラの映像を頼りに、車を真っすぐバックするのは意外と難しいものです。
さらに車をバックさせながら進行方向を変えるとなると、ハンドルを切った方向と車は逆方向に進むので、バックで正確に車の方向を定めるのは難易度が高いのも当然なのです。
車幅感覚や位置感覚を掴むのが難しい
初心者の方であれば、車両感覚や駐車スペースとの位置関係を正確に掴むことも簡単ではありません。
さらに、隣のスペースに他の車が停まっていたり、後ろから別の車が迫っているなどというシチュエーションにもなれば、冷静に素早く正確に駐車するというのは非常に難しいでしょう。場合によっては運転のベテランでも迷うことがあります。
事故や駐車に失敗したときの不安がある
焦ってしまって車の向きがわからなくなってしまうということもあるようです。また、隣の車にぶつけないかといった事故への不安や、失敗したときの恥ずかしさで苦手意識を覚える人もいるようです。
駐車に慣れるためには、とにかく経験を積むことです。自宅の車庫などで練習をしつつ、公共の場では「一発で決めなくても良い」という気持ちを持つことが不安を覚えず駐車ができるようになるコツです。
駐車を克服するには練習あるのみ!おすすめの練習場所を紹介
前述したように駐車への苦手意識を克服するにはとにかく練習しかありません。ハンドル操作によって車がどのように動くのか、サイドミラーから見える視界と車の位置関係の把握などポイントを掴みましょう。
練習を繰り返し、感覚を覚えてしまえば、別の車に乗り変えた際にも車両感覚は掴みやすくなります。ではどのような場所で練習すればいいのか。
自宅の車庫や駐車スペース
駐車の練習は、自宅の車庫スペースで行うのが一番安全です。周囲に注意しながら、車の進行方向などを変えて練習を繰り返します。
また、借りている月ぎめ駐車場などでも練習は可能です。自分の利用している駐車場所であれば、周りを気にせず繰り返し練習することも可能でしょう。
しかし、それでも周りの車に十分に注意しなくてはいけません。月ぎめ駐車場などでは子供などが入ってくる可能性があるので、車の出入りが多い場合や、駐車場付近に小さなお子さんがいるような環境ではやらないほうが賢明です。
大きな公園や河川敷などの公共のスペース
大きな駐車場のある公園や河川敷など、広々としたスペースがある公共の場所も駐車の練習にはうってつけです。周囲の車にぶつける危険性が低いので、そういった場所でまずは練習してみてもいいでしょう。
ただし、単なる広いスペースでは目印になるものがないので、車を正確に操る練習にはあまり効果的ではありません。しっかりとした白線など目印のある場所で練習を行いましょう。また周囲の車にはくれぐれも注意してください。車の出入りが多い場合は練習には不向きです。
商業施設での練習はやめよう
広い駐車場があるということで、コンビニやショッピングモールの駐車場も練習場所にいいのでは、と考える方もいるかもしれません。
しかし、そういった場所にある駐車場は買い物客のためのスペースであり、車の出入りも激しくお子さんやお年寄りなども多くいるはずです。
危険ですし、駐車の練習には全く適していません。いうまでもなくそういった場所での練習はNGです。事故やトラブルの元になりますので絶対に避けてください。
バック駐車の方法とコツを解説【簡単5ステップ】
駐車の練習を行うにしても、正しい駐車の手順がわからないとできません。まずはバック駐車の手順についてご紹介します。下記の例は進行方向に対して左手側に駐車スペースがある場合です。進行方向に対して右手側に駐車スペースがある場合はハンドルを切る方向が逆になります。
環境によってこの通りにできるとは限りませんが、覚えておくと役に立つはずです。
1.駐車スペースに対して垂直になるように寄せる
まずは駐車スペースに対して左に寄せつつ、車が垂直(直角)になるように停めます。他の車や白線を目安にしましょう。
2.駐車スペースに対して、車体が半分くらい通り過ぎるまで切り前進する
そして、そこから駐車したいスペースに対して、車体が半部くらい通り過ぎるまで前進し、再度停車します。駐車スペースから遠くなりすぎても、近すぎてもうまくいきません。
3.逆方向にハンドルを切り、ゆっくりバックする
シフトをRに入れ、ハンドルを左にいっぱいまで切り、ゆっくりとバックします。このとき、駐車スペースに対して、車の角度が45度くらいの角度になると理想的です。
駐車スペースに侵入できたら、白線や隣の車と平行になるようにゆっくりバックしていきます。バックミラーを下向きにしておくと白線が確認しやすいです。
後方ばかりに注意を払うのではなく、サイドミラーや窓からの目視も行い周囲の車や歩行者などにも注意を払いましょう。
4.平行になったらハンドルを戻してバックする
車体が白線に対して平行になったら、ハンドルを戻し、駐車スペースの左右のクリアランスが同じくらいになるように微調整しながらバックします。
5.必要に応じて前進し車の角度を調整する
車体が、駐車スペースの左右どちらかに寄りすぎていたら、一旦前進して微調整し、再度真っすぐバックして規定の位置まで下がります。
ハンドルを完全に戻してシフトレバーをPの位置にします。パーキングブレーキがある車種はパーキングブレーキをかけてエンジンを切ります(ハイブリッド車ならパワースイッチをOFF)。これで駐車完了です。
縦列駐車の方法とコツを解説【簡単7ステップ】
バック駐車以上に難しいとされているのが縦列駐車です。ある程度運転に慣れた人でも苦手にされている方がいるため、路上のパーキングスペースなどに駐車する場合には必須のテクニックなので是非覚えておきましょう。
1.駐車スペースに十分な長さがあるか確認する
まずは、駐車スペースに十分な余裕があるか確認します。特に前後のスペースが重要で、バックで縦列駐車をする場合は一般的に車の1.5倍の長さが必要とされています。
しかし、縦列駐車に慣れないうちは、前後に車の1.5倍の長さがあっても難しいと感じることもあるのでしょう。他に空いている駐車スペースがあるのなら、なるべく前後に余裕のある場所を選ぶのが賢明です。
2.前の車の隣に平行になるように停車する
駐車できるスペースが見つかったら、そのスペースの前に駐車している車に対して平行に車を並べて一旦停めます。その際、隣の車との間隔は1mくらい空けておきます。
3.ハンドルを左に切り、ゆっくりとバックする
ハザードランプを点灯させ、そのスペースに駐車する意思があることを周囲の車にアピールしたら、後方を確認しながらゆっくりとバックします。
そして、自分の車と隣の車のリアバンパーの位置を揃え一旦停車します。その状態でハンドルを左いっぱいに切りゆっくりとバックします。
4.右側のサイドミラーに後ろの車が映ったら停車し、ハンドルを戻す
ゆっくりとバックしながら駐車スペースへの進入角度を作り、右のサイドミラーに停めたい駐車スペースの後ろに停まっている車の全体が映ったら、そこで一旦停車します。そしてその状態でタイヤが真っすぐになるようにハンドルを戻します。
5.ゆっくりバックし右側の後輪が白線を踏んだら停車する
そのままゆっくりバックして駐車スペースに侵入します。そして、サイドミラーを見ながら右側(運転席の後ろ)の後輪が駐車スペースの外側の白線を踏んだことを確認できたら、また一旦停車します。
サイドミラーで白線が見えない場合はサイドミラーの角度を下側に変えておきましょう。路上パーキングではなく駐車場内であれば、運転席のドアを開けて直接目視しても構いません。
6.ハンドルを右に切り、ゆっくりとバックする
その状態で今度はハンドルを右にいっぱいに切ります。そしてゆっくりとバックします。その際、前の車とぶつからないよう自分の車の先端と前の車との間隔を確認しながら下がってください。
もし間隔に余裕がなく、前の車にぶつかりそうであれば、一旦車を停め、車を前に出してから、切り返しを行って前の車をぶつからないよう角度を調整して再度下がります。
7.後方の車との距離を確認しながらバックし停車する
駐車スペースに入ることができたら、ハンドルを戻しつつ後ろの車との距離を確認してバックをします。左右どちらかに寄りすぎている場合は、スペース内で切り替えしを行い調整します。
うまく駐車スペースの真ん中に車を停めることができたら、ハンドルを戻してシフトレバーをPの位置にします。
パーキングブレーキがある車種はパーキングブレーキをかけてエンジンを切ります(ハイブリッド車ならパワースイッチをOFF)。これで駐車完了です。
「駐車支援システム搭載車」で駐車の不安を解消しよう
バック駐車も縦列駐車もある程度まで慣れれば、それほど難易度は高くありません。しかし、それでも「駐車はどうしても苦手!」という方もきっといるはずです。そういった方は、最新の機能である「駐車支援システム搭載車」を装備した車に乗るという方法も検討してみてはいかがでしょう。
駐車支援システムとは?
「駐車支援システム(パーキングアシストシステム)」とは、スイッチを押すだけで車が駐車スペースを感知して、自動的にステアリング操作などを行い、駐車のための操作をアシストしてくれる機能です。
バック駐車や縦列駐車が苦手でも、この機能があればスムーズな駐車が可能です。
最新の車に搭載が進むこの駐車支援システムですが、その機能にはいくつかあって、初期のものはステアリング操作だけをアシストしてブレーキやアクセル操作はドライバーが行う必要がありました。
しかし、現在は車がアクセルからブレーキ、シフト、ステアリング操作まですべて行ってくれるものなどがあり、さらに機能が高度化しています。
また、ドライバーが車外からリモコン操作を行うだけで、車が勝手にすべての操作を自動で行い、駐車スペースに車を停めてくれるものなどもあります。
どんな駐車場所でもこの機能が使えるとは限りませんが、駐車が苦手という方はこういった機能を搭載した車を選んでおくと安心かもしれません。
駐車をアシストしてくれるアドバンスパークとは?
最新の駐車支援システムを搭載した車は、例えば新型ヤリスなどがあります。ヤリスには高度駐車支援システム「アドバンストパーク」が搭載されており、こちらを使えば誰でもスムーズな駐車が可能です。
新型ヤリスに搭載されている「アドバンストパーク」は、今までの駐車支援システムよりもさらに進化した機能を持っています。例えば注目は以下の2点です。
1.ステアリング・アクセル・ブレーキ・シフトチェンジの操作を制御
バック駐車や縦列駐車で難しいポイントといえばステアリングを切るタイミングです。ちょっとずれるだけで車の角度が変わってしまい、うまくスペースに収まらなくなります。
しかし、「アドバンストパーク」機能があれば、駐車したいスペースの横に停車後、アドバンストパークスイッチを押して駐車位置を決めるだけでOK。
あとは車がカメラとソナーを使って周囲を監視して、ベストなタイミングでステアリングを切りつつ、シフト、アクセル、ブレーキ操作まですべて車が自動的に制御してくれます。そのため誰でも簡単に正確な駐車をすることが可能なのです。
2.区画線のないスペースでの駐車もアシスト
「アドバンストパーク」のすごい点は、白線などの区画線のない駐車スペースでも駐車の支援が可能という世界初のシステムです。
事前に駐車位置を登録する必要がありますが、自宅や職場などの駐車スペースをヤリスに記憶させることで、区画線のない駐車場や隣接車両がいない状況でもしっかり駐車操作をアシストしてくれます。一度登録すると以後は画面上で選択するだけで、毎回自動で駐車のアシストを行ってくれます。
自宅の駐車スペースが、道路や建物に対して斜めになっていたり、道幅が狭く、駐車の操作が難しい駐車環境でも、この「アドバンストパーク」あると安心ですね。
アドバンストパーク搭載車の取り扱いあり!ジョイカルのお得なカーリース
そんな最新の駐車支援システムである「アドバンストパーク」を搭載した新型ヤリスですが、お得なカーリースサービスを提供する「ジョイカル」でもリース車両をご用意しています。
「ジョイカル」のカーリース、「NORIDOKI」でも「セブンマックス」でも新型ヤリスを取り扱っています。新車を購入するというのもいいですがカーリースでお得に最新の駐車支援システムを搭載した車に乗るというのも良い選択ではないでしょうか。
人気の新車におトクに乗れるNORIDOKI
「NORIDOKI」は頭金不要、新車を購入してから3年後に訪れる車検のタイミングで乗り換えできるカーリースです。3年単位のカーリースなので車検費用も必要ありません!新型ヤリス他、最新の駐車支援システムを搭載した車種を自由に選ぶことが可能です。
「NORIDOKI」は最新の駐車支援システムを搭載した車種も選べる、おトクな3年単位のカーリースです。
1万円台~でも新車に乗れるセブンマックス!
「セブンマックス」は7年単位の長期カーリースサービスです。軽自動車から普通乗用車まで、人気の車種を多数取り揃えているというのが特徴です。
新型ヤリスをはじめ、最新の駐車支援システムを搭載した車種を自由に選ぶことが可能です。長期のカーリースですので毎月の負担も軽く、月々1円台~という支払いの負担の軽いお得なプランも用意しています。
さらに、自動車税や車検費用も毎月の定額利用料に含まれており、長く乗り続ける中でも突発的に発生する費用の負担が軽減できます。とにかく毎月の費用を抑えたいならおすすめのカーリースといえるでしょう。
「セブンマックス」は7年単位のカーリースで、最新の駐車支援システムを搭載した車種を、諸費用の負担を抑えながら長く乗り続けることができます。
まとめ
バック駐車や縦列駐車は慣れないとどうしても難しく感じるかもしれません。しかし、何度か練習をして、コツを掴めば必ずできるようになるはずです。
そのための練習場所探しなどは簡単ではありませんが、一度身に着ければ以後のカーライフでは必ず役立つはずなので、この機会に習得しておくことをおすすめします。
どうしても苦手というのなら、ご紹介したような最新の駐車支援システムを搭載車に乗り替えるというのも一つの選択です。購入が難しければ「ジョイカル」のカーリースを利用するというのも良いでしょう。
ただし、注意しなくていけないのが駐車支援システムはあくまで駐車をアシストしてくれるというものだということ。駐車環境や天候などによってはセンサーやカメラがうまく働かず機能がうまく使えないこともあります。
やはりある程度はこういった機能に頼らず、駐車ができるようなスキルを身に着けておくべきでしょう。そのためにはやはり経験を積むしかありません。安全な環境を見つけて、是非練習をしておいてください。