2021年11月24日 (2021年11月25日 更新)
バッテリー上がりの対処法4選!自然回復は期待できない?
「自宅から車を動かそうとしてキーを回してもエンジンがかからない」このような経験はありませんか?そんな車が動かず身動きの取れない事態を招いてしまっても、どう対処したら良いのかわからないというドライバーも多いはず。
そこで今回は、車のバッテリーが上がった場合の対処方法について解説していきます。
INDEX目次
「バッテリーが上がる」とは?
バッテリーに蓄積された電気が減り、エンジンが起動しない状態を「バッテリー上がり」といいます。エンジンを起動するために電気が必要で、エンジンへ電気を供給するためにバッテリーは欠かせないのです。
車のバッテリー上がりの症状をチェック
不動車を前にどうすれば良いのかわからない人は少なくありません。このような事態を会費するため、覚えておくポイントが上がった時の症状です。
それでは、バッテリー上がりの症状について挙げていきます。
エンジンが起動しない
電気が送られてなければエンジンが起動しません。セルモーターの音が聞こえるだけの症状はバッテリーが上がった時の典型的な例です。
ヘッドライトやウィンカーがつかない
ヘッドライトやウインカーは、エンジンが起動していなくても点灯します。しかし、バッテリーが上がるとこれらは点灯しません。
メーター類が点滅しない
アクセサリースイッチを入れるとメーター類が点灯します。しかし、バッテリーが上がればキーをアクセサリースイッチに回してもメーター類が点滅しません。
車のバッテリー上がりの原因は?
車は、走行することで電気を作りバッテリーへ蓄える構造となっています。蓄えられた電気は、エンジンの起動だけでなくさまざまな箇所に使われているため、下記のような原因が挙げられます。
エンジンをかけずにエアコンを使用していた
電気が作られていない状態で、エアコンやオーディオを使用すると蓄積されているバッテリーの電気を使いきります。そのため、空になったバッテリーとなっていまいエンジンが起動できなくなるのです。
ヘッドライトをつけたままエンジンを切っていた
ヘッドライトの消し忘れは蓄積された電気だけを使い点灯しつづけます。数分でバッテリーが上がることはありませんが、一晩放置しているとエンジンはほぼ起動しません。
半ドアで室内灯が点灯していた
車を半ドアで長時間停めると、室内灯は点灯したままの状態となります。ヘッドライトをつけっぱなしで放置するのと同様、バッテリーの電気を消耗します。
長く車に乗っていない
長期間、車に乗らず放置していると、車は発電しません。電気が作られないとバッテリーの上がる原因に繋がります。
バッテリーの寿命
バッテリーは、消耗品なので寿命があります。大きさや種類もさまざまですが、寿命は平均すると3年が目安です。
車のバッテリー上がりではない症状
エンジンが起動しないと最初にバッテリー上がりを予測します。しかし、なかにはバッテリー上がりでない故障もあるのです。
それでは、車のバッテリー上がりではない症状について挙げていきます。
ガス欠
ガス欠とは、ガソリンや軽油がタンク内で空の状態となる状態です。ガソリンや軽油がないと車は走行することができません。ガソリンメーターをチェックすればどのくらいの量が入っているのかわかります。
セルモーターの故障
セルモーターとは、エンジンを起動させるためのモーターです。キーをオンにするとキュルキュルという音がします。これがセルモーターの音ですが、この音がしない時は、バッテリー上がりではなくセルモーターの故障の可能性が高いです。
燃料ポンプの故障
燃料ポンプは、エンジンに送り込む役割をする部品です。燃料ポンプが故障するとエンジンまでガソリンや軽油が行き届かず走行不能となります。
車のバッテリー上がりは自然回復する?
バッテリー上がりは自然回復することはありませんので、放置はせずにバッテリーの充電を行うようにしましょう。
バッテリー上がりを放置するリスク
バッテリーが上がった状態を放置すると下記のようなリスクが生じます。
バッテリーが劣化する
バッテリーが劣化してしまい、エンジンが起動しないだけでなくドアロックを解除することもできなくなります。
ガソリンが腐る、車体が錆びる
バッテリーの内部にはバッテリー液と呼ばれる液体が注入されています。バッテリー上がりを放置すると、バッテリーが劣化して液漏れが発生し、車体が錆びてきます。また、長期間エンジンを起動しないとガソリンを使わない状態が続くためガソリンが腐る可能性もあるのです。
タイヤが変形する
バッテリーが上がったまま車を放置しておくとタイヤの空気が抜けてきます。やがて長期間放置すれば、タイヤが変形して使えなくなる恐れもあります。
車のバッテリー上がりの対処法
エンジン不動になると車も動かないため慌ててしまうかと思いますが、的確な対処をすれば時間かけずに起動させることができます。
ロードサービスを利用する
最近では、ロードサービス特約が自動付帯している自動車保険も多いので、保険会社へ問い合わせてバッテリー繋ぎを依頼しましょう。
ジャンプスターター・バッテリー充電器を使用する
バッテリー上がりが起こった時はバッテリーの充電が必須です。ジャンプスターターキットやバッテリー充電器を装備している車であればそれらを使い充電を試みます。
ジャンピングスタートを行う
スターターキットやバッテリー充電器がない場合は、他車のバッテリーを使ってエンジン起動を試みましょう。
バッテリー本体の交換
ジャンピングスタートを試みてもエンジンが起動しないことがあります。この場合、バッテリー本体の寿命がきたということなので本体の交換を行いましょう。
EV車(電気自動車)・ハイブリッドカーは注意が必要
最近では、電気自動車やハイブリッドカーに乗る人が増加しています。これらの車はガソリン車とは構造が違います。駆動させるためのメインバッテリーと補機バッテリーの2つの搭載されていますが、補機バッテリーしか自分で直すことがでかなません。
また、電気自動車やハイブリッド車は複雑な構造となっているため、ジャンピングスタートの救護車としては使えません。必ずガソリン車を使いましょう。
ジャンピングスタートの手順について
前述の通り、バッテリー上がりはジャンピングスタートでエンジンを起動させる方法が有効です。
それでは、ジャンピングスタートの手順を見ていきます。
用意するもの
- ジャンプスターター、バッテリー充電器(これらがない場合は救護車)
- ブースターケーブル
ジャンピングスタートの手順
それでは、ジャンプスターターを用いた場合も救護車を用いた場合の手順を見ていきます。
ジャンプスターターを用いた場合
- ジャンプスターターの容量をチェック
- プラスクランプ(赤)をプラス端子に接続する
- マイナスクランプ(黒)をマイナス端子に接続する
- キーを回してエンジンを起動させる
- マイナスランプを外してからプラスランプを外す
救護車を用いた場合
- バッテリーの位置を確認してブースターケーブルが届くように着ける
- 救護車のライトやエアコン、オーディオなどを消す
- バッテリー上がりの車のプラス(赤)から救援車のプラス(赤)へ赤のブースターケーブルを接続
- 救援車のマイナス(黒)から救護車のバッテリーの上がった車のマイナス(黒の金属部分)へ接続
- 救護車のエンジンを起動してからバッテリー上がりの車のキーを回す
- 接続した時と逆の順番でブースターケーブルを外す
救護車を用いて行う場合、順番を間違うとしょーとしたりバッテリーが爆発する恐れもあるので繋ぎ方を知っている人の元で行いましょう。
未然にバッテリー上がりを防ぐには?
バッテリー上がりは、エンジンが起動しなくなるため身動きの取れない状態となります。バッテリー上がりに慌てないためにも未然にバッテリー上がりを防ぐための方法を知っておきましょう。
定期的に運転する
バッテリーは、走行している間に充電されます。定期的に車を運転するようにしましょう。
バッテリーの寿命を把握しておく
バッテリーの寿命の目安は3年です。バッテリーの交換時期を覚えておけば、早めの対応が可能です。
こまめに点検する
ディーラーや整備工場では、バッテリーの充電ができているか診断をする機械を設置しています。エンジンのかかりが悪くなってからでは遅いので、オイル交換や車検などの際には点検を依頼しましょう。
バッテリー上がりは放置せず、適切に対処しましょう
バッテリーは車にとって大変重要な役割を担います。車の命ともいわれるバッテリーがトラブルを起こしたままの状態で放置すれば、安全運転を損なう原因になる可能性も否定できません。未然の予防をすることでしっかり対処していきましょう。
まとめ
今回は、バッテリー上がりの4つの対処法とバッテリー上がりを未然に防ぐ方法について解説してきました。
バッテリー上がりは自然回復は不可能です。最近の車の場合は電気を多く使うため、停車したままオーディオやテレビをつけるとすぐバッテリーが上がってしまうこともあります。
突然起きたバッテリー上がりにも的確な処置が行えるよう、充電の仕方はしっかりと理解をしておきましょう。何よりもバッテリー上がりを起こさないために日頃から愛車の点検は怠らずに行いましょう。