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カーライフ

2023年3月22日 (2023年4月21日 更新)

タイヤバーストとは?原因や対策を知って路上事故を回避しよう

タイヤバーストとは?原因や対策を知って路上事故を回避しよう

タイヤが異物などを踏み、傷や穴などができてタイヤの中の空気が抜けてしまうのがタイヤのトラブルの代表といえるパンクです。そして、そんなパンクよりも重大なタイヤのダメージが、タイヤバーストです。タイヤバーストとはタイヤが突然パンクしてしまう現象をいいます。

タイヤバーストはめったに起きるものではありませんが、もし走行中に起きてしまうと、いきなりコントロールが効かなくなり重大な事故につながりかねません。では、なぜそんな危険なタイヤバーストが起きてしまうのでしょう。その原因や対処方法などを解説します。

タイヤバーストとは?

タイヤバーストとは?

バーストは走行中に突然タイヤが破裂してしまう現象のことです。タイヤは風船などと同じく圧力のかかった空気が充満していますが、タイヤの骨格を形成するカーカス部に損傷を受けると、まるで風船が破裂したかのように、タイヤが粉々に破裂してしまうことがあるのです。

いわゆるパンクは徐々にタイヤの空気が抜けていくこのですが、タイヤバーストはタイヤが破裂して一気に中の空気がすべて抜けてしまうものです。大きな破裂音とともにタイヤが原型を失いハンドルが取られコントロールを失いはじめます。

万が一高速道路などを走行中にタイヤバーストが起きれば、重大な事故に繋がりかねず非常に危険なものなのです。

タイヤバーストの原因

タイヤバーストの原因

タイヤバーストの原因にはいくつかありますが、主なものが以下の4つです。

1.タイヤの空気圧の低下

タイヤの空気圧不足は乗り心地の悪化や燃費の低下などといった、リスクを引き起こすだけでなく、タイヤバーストの原因にもなります。空気圧が低下したタイヤで、タイヤへの負荷が大きくなる高速道路などを走行すると、タイヤの表面が波状に変形する「スタンディングウェーブ現象」が発生することがあります。

スタンディングウェーブ現象はタイヤの異常発熱を引き起こし最悪の場合タイヤコードと呼ばれるタイヤの補強材を破損させてしまいます。コードが破損することでタイヤは構造を維持することができなくなり、結果破裂、つまりバーストを引き起こしてしまうことがあるのです。

また、タイヤの空気圧が高すぎる場合もバーストの原因になることがあります。空気は温度が高くなると膨張するため、真夏など気温が極端に高い日にタイヤの空気圧が適正値よりも高いまま高速道路など速度の高い状態で走行を続けると、高い気温に加え、地面との摩擦熱もタイヤ内部に伝わり、過剰な圧力がかかってタイヤがバーストしてしまう恐れがあります。

タイヤの空気圧は低すぎても高すぎてもバーストリスクが高くなるので、常に適正値に保つようにしましょう。

2.タイヤの劣化

ゴムでできたタイヤは、紫外線や熱の影響などによって時間が経過することで徐々に劣化していきます。ゴムが劣化すると本来の弾力性が低下していき、タイヤに亀裂が入りやすくなるためタイヤバーストが起きる可能性が高まります。

3.外的衝撃

タイヤに直接的なダメージが加わることでもタイヤバーストは起こりやすくなります。例えば路肩の縁石などといった障害物にタイヤを激しくぶつけてしまうとタイヤに過度な衝撃が伝わって、結果タイヤがバーストすることがあります。接触直後にバーストしなくてもタイヤ内部にまで損傷してしまうと、タイヤ内部の空気圧によってサイドウォールの一部がこぶのように膨らみはじめます。そのまま走行し続けると、最終的にバーストに繋がることもあります。

4.荷物の積みすぎ(過積載)

荷物の積みすぎもタイヤへの負荷が高くなりタイヤのバーストを引き起こす原因となります。荷物の重量がかさめばタイヤには強い圧力がかかるのでタイヤが必要以上にたわむことになり、結果タイヤが過剰に発熱し、バーストにつながるのです。ミニバンやSUVはトランクが大きくついつい荷物を積みすぎてしまいますが、あくまで乗用車であり貨物車量ではありません。積みすぎには気を付けてください。

タイヤバーストが起きたときの対応方法

タイヤバーストが起きたときの対応方法

タイヤバーストはめったに起きるものではなりませんが、もし走行中にタイヤバーストが起きてしまったら、どのように対応すればいいのでしょうか。

パニックにならず冷静に行動する

まずはパニックを起こさないことが重要です。タイヤがバーストすると車のコントロールが効きづらくなりますが、完全にコントロールできなくなるわけではありません。バーストしたのが一輪であればハンドルをしっかり握り、ブレーキを踏んで減速します。ハンドルが左右にとられるかもしれませんが、落ち着いて車をコントロールしましょう。そして路肩など安全な場所に停車します。

ハザードランプを付けて路肩に停止する

車を路肩に停めることができたら、後続車に追突されないようにハザードランプを付けて後続車にトラブルを知らせます。

停止表示機材を置く

さらに、車に積んでいる三角停止表示板を車から50m以上後方に展開して置きましょう。もし、バーストが起きたのが高速道路の場合は発煙筒も点火して二次被害を防止するようにしてください。そしてタイヤを交換します。

タイヤバーストの場合、パンクと違ってパンク修理キットは役に立ちません。もし車にスペアタイヤが積まれていない場合は、JAFや自動車保険のロードサービスに連絡をしてレッカーしてもらいましょう。

タイヤバーストを防止するための対策

タイヤバーストを防止するための対策

タイヤバーストは突然起きるものですが日ごろから、タイヤの管理をしっかり行っておけば防ぐことは可能です。万が一のことが起きないように、以下のようなことを実施してください。

タイヤの適切な空気圧を保つ

タイヤの空気圧は高すぎても低すぎてもタイヤバーストの原因となります。空気圧は適正値を保つよう月に1回は必ず空気圧を点検するようにしてください。

エアゲージがないという場合はガソリンスタンドなどにいけば空気圧のチェックと空気の注入が行えるはずです。その車の指定空気圧は、車の取扱説明書や運転席側のドア付近などに記載されているのでそちらで確認しましょう。

定期的に点検を行う

タイヤのゴムが劣化し、硬化してしまうと表面にヒビ割れなどが生じます。そのヒビ割れなどの劣化がタイヤ内部まで進行してしまうとタイヤの内圧に耐えられなくなりバーストの原因となります。

タイヤの傷やヒビ割れなどは目視で確認できますので、定期的にサイドウォールやトレッドのチェックを行いましょう。合わせてトレッドにスリップサインが出ていないかも確認します。ヒビ割れなどがある、またはスリップサインが出ているなら、タイヤバースト防止のためにもすぐに交換しましょう。

日陰やガレージに駐車する

タイヤのヒビ割れはタイヤの劣化が主な原因ですが、タイヤがゴムでできているため紫外線や熱、タイヤワックス等の薬品などもヒビ割れの原因となります。可能であるなら駐車中タイヤに直射日光の当たらない日陰やガレージなどの環境で保管することが理想です。それが難しいのであればボディカバーなどを使用するのがオススメです。

タイヤ交換にかかる費用は?

タイヤ交換にかかる費用は?

タイヤの劣化が進んでいれば交換をしましょう。タイヤ交換にかかる費用ですが、タイヤの値段はサイズやタイプ、ブランドによって大きく変わってきますので一概にいくらくらいで買えるというのは言うことはできません。

アジアの輸入ブランドで軽自動車用のモノであればあれば1本3000~4000円で購入できるものもありますが、ブリヂストンやヨコハマといったブランドの、スポーツカー用の扁平ハイグリップタイヤとなると1本で5万~6万円もするものもあります。

ただし、組み換え(古いタイヤをホイールから外し新しいタイヤに組み替える)交換工賃に関してはある程度の目安があります。4本の組み換え工賃ですが、ディーラーであれば1万2000~5万円くらい。タイヤ専門店であれば1万2000~3万円くらい。カー用品店なら8000~1万5000円くらいが相場です。これらはタイヤ代を含まない工賃だけの費用です。

比較的手ごろなコンパクトカー用エコタイヤなら8,000円/1本程度なので×4で32,000円。これに工賃10,000円をプラスするとだいたい42,000円くらいでしょうか。通販などを利用するともっと安く購入できるでしょう。これはあくまで目安なので参考程度に見てください。

まとめ

まとめ

タイヤバーストについて、なぜ起こるのか、もし起きた場合はどうすればいいのかについてご紹介しました。こういったタイヤバーストは突然起きるものであり、緊急時に的確な対応するのは簡単ではありません。しかし、わずかな判断ミスが重大な事故にもつながる可能性があります。

万があなたのマイカーでタイヤバーストが発生してしまった場合はとにかくあわてず冷静になり、まずは安全な場所に車を移動することを専念してください。無事車を安全な場所に停めることができたらそのあとの対処は、無理時自分で行わずにロードサービスなどに任せてしまうのが安全かもしれません。

とはいえタイヤバーストはタイヤの管理を怠っていない限りそうそう起こるものではありません。大切なのは定期的にタイヤのコンディションをチェックすることです。タイヤのヒビ割れや、傷、ゴムの硬化や空気圧の異常など、タイヤバーストにつながりかねない兆候を見逃さなければまず起こることはありませんのでとにかく定期的なタイヤのチェックは欠かさないようにしてください。

WRITER筆者

橋本 敏弘 (はしもと としひろ)株式会社ジョイカルジャパン マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニット所属

資格・免許
・普通自動車免許
・大型自動二輪免許
・二級自動車整備士(ガソリン・ディーゼル)
・自動車検査員
・自動車保険募集人
略歴・職歴
自動車整備専門学校卒業後、2級自動車整備士資格取得。千葉県某日産系ディーラーにて整備士として6年、営業として1年勤務。その後、コバック加盟店の地元自動車修理工場にて3年勤務。この期間中に自動車検査員資格も取得後、退社。そして、現在は株式会社ジョイカルジャパンにて新車業販部を経て、マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニットで活躍中。
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自動車整備の資格を活かし、販売のことから日頃のクルマのメンテナンスのことを中心に、幅広くみなさまへお伝えできたらと思っております。

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