2021年9月28日 (2021年9月29日 更新)
車を残クレ(残価設定ローン)で買うとお得?メリット・デメリットを解説
ローンには、銀行ローンや信販系ローンなどいくつか種類がありますが、近年、自動車市場でよく使われているローンが残価設定したカーローンになります。
それでは残価設定ローンは通常のローンではどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、残クレの仕組みやメリット・デメリットについて解説していきます。
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ぜひご覧ください。
INDEX目次
残クレとは?
残クレとは、正式名称を「残価設定ローン/残価設定クレジット」と言います。自動車を購入する時だけ使われるため、現時点では住宅ローンやフリーローンなどには使われていません。
車は家よりも数年後の価値が見込みやすい商品になります。その特徴を活かし、将来の下取り価格を先に設定し、本来の価格から差し引けば支払いを安く抑えられます。
計算式を例として表してみます。
300万円(新車価格)−100万円(残価)=200万円
上記の200万円が残価設定ローンとなるのです。
ローン満了時にはどうなる?
残クレの場合、ローンが満了後には契約者が下記の3つから選択します。
- 新車に乗り換える
- 残価を支払って乗り続ける
- ディーラーへ返却
1と3は、今乗っている車を手放せば新しい車に乗れます。しかし、なかには車に愛着があり、満了後も続けて乗りたい人もいるので、2のように残価を払えば乗り続けられます。
残クレのメリットとは?
残クレの利用は年々増えていますが、どんなメリットがあったうえで利用されているのかみていきます。
ローンと比べて月々の支払いが安くなる
本来の車両価格から残価を差し引いてローンを組むので、通常のローンと比べても月々の支払いを安くすることが可能です。
短いサイクルで車の乗り換えがしやすい
残クレのローン期間は3年を利用する人が大半です。通常のマイカーローンに比べると、短いサイクルで車の乗り換えが可能です。
下取り価格が保証されている
残クレの場合、通常行われている下取り査定とは違い、先に将来の下取り価格が保証されています。
通常のマイカーローンよりも審査が通りやすい
通常のマイカーローンに比べると金額設定が低いので、審査は通りやすくなります。
残クレのデメリットとは?
「残クレ=安くマイカーが手に入る」と認識している契約者は増えていますが、これは大きな間違いです。残クレには、いくつかもデメリットも存在します。
利息が高い
ローンに利息がかかることは当たり前のことです。残クレの場合、300万円のローンを組むと300万円に対して金利がかかります。そこから残価を引くので支払い額が削減できます。しかし、利息の支払い率が増えて最終には、通常の自動車ローンより金利が割高になる場合があります。
月間の走行距離が制限されている
残クレは、将来どのくらいの価値になるのか見越したうえで下取り価格を決定します。将来の走行距離が先に決められているので、オーバーしないよう気にしながら走行しなければなりません。
自由なカスタマイズができない
残クレは、返却か下取りに出すというのが前提です。そのため自分の好きな社外品のパーツを取り付けたりカスタマイズすることはできません。
契約満了時、追加料金を請求される可能性がある
残クレは残価設定をするのでローン満了後、車が残価設定以下の状態の場合、追加料金を請求される可能性があります。
人気の車種は逆に損をする可能性がある
人気の車種の場合、経過年数の長い車や多走行の車でも中古車市場で高額の値がつきます。人気車種は残クレにした場合、損をする可能性もあるので注意しましょう。
残クレに向いている人はどんな人?
ここでは残クレが向いているのはどんな人かを挙げていきます。
月々の支払いを楽にしたい人
残クレであれば、月々の差払い額を安く抑えられるので支払いも楽になります。
定期的に車を買い替えたい人
生活スタイルの変化やさまざまな車種に定期的に乗りたい人は残クレがおすすめです。
決まった距離の移動しかしない人
車での移動が決まったところだけの人や週末しか車に乗らない人には残クレがおすすめです。
残クレに向いていない人
残クレは、安く新車に乗れますが、自由に乗ることができない窮屈さもあります。次に残クレに向いていない人についてみていきます。
車の改造を楽しみたい人
車をカスタマイズしたり、自分好みの車にしていくなど改造を楽しみたい人に残クレは不向きです。
運転に慣れていない人
運転に自信のない人がいきなり新車に乗ると、事故に繋がる可能性を否定できません。事故で車が損傷すれば自己責任で修理しなければならず損をする場合もあるのです。
長距離運転することが多い人
残クレは、走行距離をあらかじめ定められてるので、長距離運転や不定期に走行をする人には不向きです。
残クレ利用の注意点
残クレといえば、乗りたい車を安い値段で所有できると捉えてる人もいます。実際、通常の自動車ローンと比べると月々の支払い額は安くなりますが、利用するにあたりいくつか注意しておかなければなりません。
- 税金や維持費込みではない
- 各メーカーにより残クレの基準が違う
- 車体が損傷すれば追加での支払いが発生する
上記のように、ローンで買ったとはいえマイカーではなく、車体が損傷すれば追加での支払いが発生します。また、税金や維持費は別途負担が必要です。
税金もコミコミのカーリースがおすすめ
残クレと似た車の乗り方にカーリースがあります。カーリースは、リース会社が契約者の代わりに車を購入して貰います。契約者は、その車を貸与してもらう代わりにリース料を支払います。カーリースは、車にかかる税金や車検、メンテナンスに至るまでリース料に含まれているので、残クレより気軽に車に乗ることが可能です。
また、貸与といってもレンタカーやカーシェアとは異なり、マイカーに近い感覚であることもカーリースの魅力の1つです。
まとめ
今回は、車を残価設定ローンで買うと得なのか?メリット・デメリットもあわせて解説をしてきました。
残クレとカーリースはどちらも残価設定を採用しておりますが、カーリースの場合は税保険や維持費がリース料金に含んでいるため、別途負担する必要がありません。
両者の仕組みを理解したうえで、ご自身の理想に近い方法でマイカーを手に入れてみてください。