2021年9月28日 (2022年5月20日 更新)
残価設定とは?「残価」の仕組みやメリット・デメリットを詳細に解説します
車の購入資金調達の方法としてほとんどの人がローンを利用することかと思います。
最近では、ローンの支払いを少しでも抑えたいという要望に応える方法として、残価設定ローンが注目されています。
残価設定ローンにはデメリットも潜んでいるため、仕組みを理解しないまま借りてしまうと後悔をしてしまう可能性もあります。
それでは、残価設定ローンの仕組みやメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
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残価設定とは
ローンとは、車の購入資金を銀行や信販会社などから借りて後で返済をする契約を交わすことをいいます。その際、分割払いの方法として下記の支払い方法があります。
- 全額ローンで支払う
- 頭金を入れて残額をローンで支払う
- 残価設定をしてローンで支払う
どれも分割払いになりますが、残価設定とは契約時に数年後の車の価値(残価)を設定することを指します。
残価設定の仕組み
それでは、残価設定の仕組みを詳しくみていきます。
例えば、トヨタハリヤーを残価設定ローンで購入した場合の支払い総額をみていきます。
トヨタ ハリアー(37回払い・実質年率4.7%) | |
---|---|
車両本体価格 | 3,930,000円 |
付属品 | 0円 |
現金販売価格 | 3,930,000円 |
頭金 | 930,000円 |
割賦元金 | 3,000,000円 |
ローン内訳 | |
初回支払い額 | 30,806円×1回 |
月々支払い額 | 30,100円×36回 |
ボーナス払い | なし |
最終回支払い額 |
1.新車乗り換え時 0円 2.車返却時 0円 3.車買取時 2,318,700円 |
総支払額 |
1.2の場合 2,014,306円 3の場合 4,333,006円 |
残価精算とは
前述にあるハリアーを残価設定ローンで支払った時の最終回支払い額をみると、3つの残価精算の方法から選択できます。
ハリアーから新車に乗り換える
最終回支払い時、ハリアーを下取りをしてもらい新車に乗り換えます。この方法になると同じメーカーの車限定となります。
ハリアーを返却する
最終回支払い時、ハリアーを返却して再度車の購入を検討します。他のメーカーの車を視野に入れることは可能ですが、下取りできる車はないので支払いは高くなります。
ハリアーを買い取る
最終回支払い時、残価を支払いハリアーを買い取ります。この場合、2,318,700円を用意しなければなりません。
下取や返却をすれば残価精算は0円で済みますが、買い取りを選択すれば、一括払いで残価精算をすることが必須となります。
「買取保証」はどう決まる?
ハリアーの場合、車を買取すれば2,,318,700円を支払わなくてはなりません。逆を言えば下取りに出すのであればこの金額が買取保証価格です。この価格は、ディーラーが数年後の車の価値を先につけた価格を意味します。
ディーラーは、車種や数年後の走行距離、車の使用感などを総合的に判断した結果、この金額を買取保証として設定するのです。
残価設定と他のカーローンとの違い
カーローンにはいくつかの種類がありますが、各ローンと残価設定型ローンの違いについてみていきます。
銀行系のマイカーローン
銀行のマイカーローンは、公共料金の引き落としや給与振込などメイン口座にしていた場合の金利が安くなるところが多いですが、手続きをする際の手間が少しかかります。
ディーラーのローン
ディーラーのローンは、信販会社と提携しているので審査が早いです。金利は銀行系のマイカーローンに比べると高めなので、同車種でも毎月の支払いは少し多くなります。
残価設定型ローン
残価設定型ローンは、前述にあるようにディーラーが先に残価を設定して車両価格から引いた分を月々支払うので、他の2つのローンに比べると支払額は少なくなります。
同じ「残価設定」でもカーリースとローンは違う?
残価設定は、カーリースの契約でもよく聞かれまがカーリースの残価とローンの残価には少し違いがあります。それでは、残価の違いについてみていきます。
カーリースの残価設定とは
カーリースの残価設定もローン同様、契約時に先行してリース終了後の残価を決めて差し引きます。カーリースは、税金や保険などの諸経費もリース料に含まれているので車にかかる全ての金額から残価を差し引いた形となります。
残価設定型ローン(残クレ)とは
残価設定型ローンは、車両本体価格だけに対して残価をひきます。そのため、ローンを支払っている間でも、税金や車検などの諸経費は別途支払わなくてはなりません。
残価設定のメリット・デメリット
残価設定の仕組みについて解説してきましたが、実際残価設定のメリット・デメリットはどういった点になるのか漠然としています。それでは、残価設定型ローンのメリット・デメリット、カーリースのメリット・デメリットについてみていきます。
残価設定型ローンのメリット
残価設定型ローンのメリットといえば、支払いを安く抑えられるという点です。残価によっては毎月の支払いが数千円で抑えられます。
残価設定型ローンのデリット
残価設定型ローンの場合、支払い額に金利が計算されます。そこから残価を差し引くので、最終的に金利を多く支払っている計算となります。
カーリースのメリット
カーリースは、車をリース会社から一定期間貸与という形で乗ります。頭金不要、税金や車検などの維持費もリース料に含まれているので税金の延滞や故障の心配はありません。また、月々定額払いで急な出費もなく車に乗ることが可能です。
カーリースのデリット
カーリースも残価設定をした上での契約となります。そのため、原則として中途解約ができません。
お得に新車に乗るならカーリース!
残価設定型ローンは、カーローンに比べると支払いを安く抑えられますが、最終回の支払い時以降、今の車に乗りたいとなれば買取をしなければなりません。
一方、カーリースは維持費も込みの定額払いでリース終了後、続けて乗りたい時は再リースが可能です。
最近では、個人向けカーリースを展開している業者も数多く存在します。
NORIDOKIのカーリースサービスでは、メーカー問わずさまざまな車種の新車を用意していますので、自分の好きな車に乗ることができます。
まとめ
今回は、残価の仕組みやメリット・デメリットについて解説してきました。残価といっても残価設定型カーローンとカーリースでは本質に違いがあります。車両本体価格のみの支払いとなる残価設定型カーローンは、購入後の維持費がどのくらいかかるのか車を購入する時点ではわからず予算は立てにくいです。
一方、車両本体価格に税金や車検などの維持費も含んでのカーリースであれば、乗り出し後にかかる費用を気にすることはありません。
新車に乗りたいけどローンや維持費の出費から家計に負担がかかることを懸念されている方は、カーリースという乗り方も視野に入れてみてください。