新型コロナ渦以後の世界の原油需要の高まりや、産油国のロシアとウクライナの戦争、さらに円安ドル高などもあって、ガソリン価格が今高騰し続けています。
2年前の2020年8月ごろはレギュラーガソリンは135円/Lだったのもが、現在(2022年10月)165円/L。なんと22%も価格が高くなっています。
日用品から食料品まで、あらゆるものの値段が上がっている今、このガソリン代の高騰は頭の痛い問題です。できるなら、ガソリン代を少しでも抑えたい、多くの方がきっとそう思っているはず。ではどうするのが正解なのでしょうか。
簡単なのは燃費の良いハイブリッドカーに乗り替えることです。でも、節約のために高価な新車に買い替えるというのはさすがに本末転倒。
現実的なのは、マイカーの燃費を少しでも向上させること。そこで今回は、どうすれば燃費が良くなるのか、燃費を悪化させている原因の解消方法や、費用もかけず、すぐにできる燃費向上のための実践テクニックなどについてご紹介します。
INDEX目次
まずは車の燃費が悪くなる原因をチェック!
自分の車が、期待したほどの燃費ではないという場合、もしかしたら、あなたが燃費を悪化させるような車の乗り方、使い方をしている可能性があります。それはどういったことでしょうか。いくつか例を挙げてみましょう。
車自体の原因
燃費の悪化は、整備不足や車自体のトラブルが原因となることも少なくありません。以下のようなケースでは、燃費が悪化します。
タイヤの空気圧低下
タイヤの空気圧不足によって摩擦抵抗が増えると燃費も当然悪化します。
エンジンオイルの劣化
エンジンオイルの劣化は、エンジン内部のフリクション(摩擦抵抗)が増すことになり、こちらも燃費悪化の原因になります。
エアクリーナーエレメントの汚れ
エアクリーナーエレメントの汚れも燃費を悪化させます。空気を吸い込む際の抵抗になるので燃費が悪化するのです。
燃料カットの制御センサーの故障
O2センサーが測定したデータを元に、インジェクターは燃料の噴射量が調整しています。つまりO2センサーが故障すると、正しい燃料の量ではなく、必要以上の燃料を噴射することにもなり、結果燃費が悪化となることもあります。
ブレーキの引きずり
ブレーキにトラブルがあって、常にブレーキがかかった状態(引きずり)となれば、これは大きな走行抵抗となります。ブレーキをかけながら走行することとなるのですから言うまでもなく燃費には悪影響を与えます。
ドライバーによる原因
燃費悪化は車が原因によって起こるだけでなく、ドライバー自身の運転方法などによっても起こりえます。主に、以下のようなことが燃費を悪化させる原因となります。
急加速や急ブレーキを行う
急発進や急加速、急ブレーキなど、無駄にアクセル踏み、必要以上に上がったスピードをブレーキで急減速させる。“急“の付く操作はすべて燃費悪化の原因になります。
無駄な荷物の積みすぎ
車体が重ければその分エンジンのパワーが必要となり燃費が悪化。トランクに積みっぱなしの荷物の重さもばかになりません。
メンテナンス不足
車のオーナーが定期的なメンテナンスを怠り、劣化したパーツの交換を行っていなければ、余計な負荷が増え燃費は悪化します。
車の燃費を向上させる運転方法
では、燃費を少しでも向上させるためにはどのようなことを心がければいいのでしょう。最も簡単なのは、日ごろの運転方法や車の使い方を見直すということです。これならお金や手間もかかりません。
ふんわりとアクセルを踏む(eスタート)
アクセルワークで燃費も変わります。発進時AT車ならクリープを利用して、クルマが動き出したらアクセルをジワっと踏む。そして十分な速度まで達したらアクセルを戻します。いわゆる「ふんわりアクセルeスタート」を実践しましょう。
「ふんわりアクセルeスタート」アクセルをゆっくり踏めばいいのではなくアクセルをやわらかくコントロールして、必要十分な発進&加速をするのです。周囲の流れを乱さないスムーズかつ急発進ではない加速を心がけましょう。
普段あまりアクセルワークに気を付けていないというかたなら、これだけで燃費は向上するはずです。
エンジンブレーキを活用する
エンジンブレーキも積極的に使ってください。減速する際にアクセルペダルから足を離し、シフトダウンをすると、エンジンの制御によって燃料カットが入り燃料噴射量がゼロになります。エンジンブレーキを使っている間は、ガソリンの消費は少なくなり燃費が向上します。
一定のスピードを維持する
可能な限り、アクセルを一定に保ち一定の速度を維持するというのも試してみてください。ポイントは車間距離を十分に取って、極力加減速しなくて済むように走ることです。車間距離を詰めすぎてブレーキと加速を繰り返すのがもっとも燃費を悪くする運転ですので気を付けましょう。
常に前方の交通状況を先読みして、赤や黄信号が見えたら早めにアクセルから足を離す習慣がつけてください。回転数が1,500回転以上あるときに、アクセルを戻すと、フューエルカットが入り惰性で走行するので、燃費が向上します。
アイドリングを控えめにする
アイドリングが燃費に悪いというのは皆さんご存じでしょう。駐車中は極力アイドリングをやめてください。それだけで燃費が変わってきます。
多くの車に最近はアイドリングストップ機能が標準搭載となっているので意識せずともアイドリングストップができている方も多いと思いますが、気を付けなくてはいけないのが頻繁なアイドリングストップは燃費にはよくてもバッテリーには負担になるということです。
アイドリングストップ対応のバッテリーは非常に高価なので、バッテリーを長持ちさせるなら、頻繁にゴーストップを繰り返すような市街地ではあえて機能をOFFしたほうが良いかもしれません。
アイドリングストップを使いすぎるとガソリン代を減らせても、高価なバッテリー交換費用の負担がかえって増えてしまうという可能性があります。アイドリングストップ機能は、賢く使い分けてください。
エアコンの設定を見直す
エアコンの使い方を見直しましょう。車のエアコンのコンプレッサーはエンジンによって駆動している作動させるたびにエンジンの抵抗が増えその分燃費も悪化します。
真夏にエアコンOFFはさすがにあり得ませんが、冬場はエアコンをOFFにして暖房を使うというのもおすすめです。暖房はエンジンの排熱を利用しているのでコンプレッサーを使わないでも車内を温めることが可能です。A/CボタンをOFFにしてみてください。
車の燃費を向上させる管理方法・グッズ
燃費を向上させる、というか悪化させないためにはメンテナンスは欠かせません。また、燃費向上グッズというのも数多く市販されていますので、評判の良いものを試してみてもいいかもしれません。
定期的なメンテナンスを心がける
エンジンオイルやエアクリーナーエレメント、ブレーキや点火プラグなどの消耗品は点検と交換は定期的に行いましょう。特にエンジンオイルやエアクリーナーエレメントは燃費に大きく影響します。
エンジンオイルなら、半年に一回、もしくは5,000~6,000㎞ごとに交換するのがおすすめです。決して高価なオイルを使う必要はありません。安心できるブランドのエンジンオイルで、なおかつ指定されている粘度のものを使用すればかまいません。最近は燃費の良いというエンジンオイルも売られていますのでそういったものを試してみてもいいでしょう。
エアクリーナーエレメントは汚れていると吸入抵抗が増え燃費が悪化するので、定期的な交換が必要です。交換のタイミングは2~3万kmというのが目安ですが、チェックをして汚れていたらすぐに交換しましょう。
エアクリーナーエレメントの交換は、工具もいらず誰にでも簡単にできるものなので是非DIYでの交換にチャレンジしてみてください。
そのほか点火プラグは15,000~20,000kmごと、長寿命対応のものなら100,000kmごとの交換が推奨されています。プラグの劣化で燃費が悪化することもあるので、こちらも定期的に交換してください。
またブレーキも不具合によって引きずりが起きていれば無駄な対抗が増えて燃費が悪くなりますので、点検が重要です。安全にかかわるパーツですので、ブレーキの点検、パッドなどの交換はプロに任せるのが良いでしょう。
車を軽量化する
シンプルですが重い荷物などは車に積みっぱなしにしないようにします。車を軽量化すれば、それだけ燃費は向上します。
ガソリン添加剤を使用する
燃料添加剤も燃費の向上には効果があるとされています。添加剤を使用することで燃焼室やインジェクターなどのカーボン汚れなどを落とし、エンジンが本来持つパフォーマンスを取り戻せるというのが多くのガソリン添加剤のうたい文句です。
製品によって使い方や使用タイミングなどが異なりますので、使用する際はパッケージなどの説明書きを必ず確認してください。ただし、こういった製品を使うことで燃費は多少向上するかもしれませんが、大幅な燃費改善は期待しすぎないようにしほうがいいでしょう。
最近燃費が悪化してきたな、という実感があるなら、一度くらいは試してみてもいいかもしれません。
燃費向上グッズを購入する
ネットなどを見ると燃費向上をうたった様々なグッズも売られています。ちゃんと科学的根拠(らしきもの)があるものから、オカルト的なものまでその種類は非常に幅広いですが、正直眉唾物が多いのも確かです。
それでも使ってみたい、というのなら、口コミやレビューなどをしっかり確認して、よさそうなものをキチンと選んで使いましょう。比較的ロングセラーのアイテムなら、それなりの効果が期待できるのではないでしょうか。
車の燃費向上が期待できるチューニング方法
車に多少手を加えることで、燃費の向上を目指すことも可能です。比較的簡単にできることというと、以下のようなカスタマイズでしょう。
タイヤやホイールの交換
エコタイヤへの交換は効果的です。エコタイヤはタイヤの転がり抵抗が少ないので、交換することで燃費の向上が期待できます。ただし最近の車ははじめからエコタイヤが装着されていることも少なくありません。そういった場合は、交換しても大幅な燃費向上はあまり期待できないかもしれません。
他にはスタッドレスタイヤもシーズンが終わったら早めに履き替えましょう。コンパウンドの柔らかいスタッドレスタイヤは夏タイヤよりも走行抵抗も大きいので燃費にはあまりよくありません。一年中履きっぱなしはやめたほうがいいです。
またホイールも軽量なアルミホイールに交換することで燃費の向上が期待できます。軽くなればその分ホイールを回転させるためのエネルギーが減るからです。
ただし、その効果はかなり限定的ですので、例えばエコタイヤに交換するといなったときに合わせて軽量アルミホイールに交換するのがいいかもしれません。
気を付けないといけないのが、アルミホイールの中にはデザイン重視であまり軽くないものも少なくないということ。アルミホイールならなんでも純正ホイールよりも軽いというわけではないので、選ぶ際は重量をちゃんとチェックしてください。
エアクリーナーエレメントの交換
吸入抵抗の少ないエアクリーナーエレメントへの交換も、燃費向上には効果が期待できます。こちらは交換も標準のものと入れ替えるだけなので簡単です。
【注意】リース車ではチューニング・改造は控えよう
リース車の場合、基本的にカスタマイズや改造はNGです。上記のような現状復帰が簡単にできるカスタマイズなら問題ありませんが、ボディに下降が必要となるような改造は認められていません。
そういったパーツの交換や改造は控えるようにしてください。ホイールなどの交換に関しても、場合によってはNGとなる可能性もあるので、その都度リース会社に確認してみるのが間違いないでしょう。
諸費用を抑えられるカーリースで燃費以外の費用を節約しよう
ガソリン代の高騰はドライバーにとってとても頭の痛い問題です。他にも車に乗っていると、それだけで何かとお金がかかるものです。どうしても必要な、ガソリン代に以外に、できるだけ車にかかる費用を抑えたいのなら、例えばカーリースという新しいクルマとの付き合い方を検討してみてはいかがでしょう。
カーリースは、利用する期間分のリース代金を毎月支払って、新車をマイカーのように一定期間使用するという、新しい車の利用方法の一つです。
リース代金にはリース期間中の税金や諸費用も含まれている上、頭金もいらず、まとまった出費もなく気軽に新車に乗ることが可能です。つまりガソリン代以外の費用を節約することができるというわけです。
カーリースには現在様々なサービスがありますが、その中でもおすすめなのが「ジョイカル」の「セブンマックス」と「NORIDOKI」です。
『セブンマックス』車検やメンテナンス費用がコミコミ
「セブンマックス」は7年単位の長期カーリースサービスです。軽自動車から普通乗用車まで人気の車種も多数取り揃えているというのが特徴です。長期のカーリースですので毎月の負担が軽く済み、1万円以下のプランも選べます。
さらに、自動車税や車検費用も毎月の定額利用料に含まれており、長く乗り続ける中でも突発的に発生する費用の負担が軽減できます。ガソリン代の高騰によって増えてしまった車にかかる経済的な負担を、少しでも軽くしたいのなら、とてもおすすめのカーリースです。
セブンマックスは、車検費用や維持費も込みの、7年間の長期リースです。燃費による経済的負担も抑えられておトクにご利用できます。
セブンマックスの詳しい情報はこちら
『NORIDOKI』車検費用や税金の心配なしの3年カーリース
「NORIDOKI」は頭金不要、新車を購入してから3年後に訪れる車検のタイミングで乗り換えできるカーリースです。3年単位のカーリースなので車検費用も必要ありません!
つまり、その分の費用が節約できます。3年ごとに、より燃費性能に優れた新型車の新車に乗り換えることもできるというのも大きな魅力でしょう。
NORIDOKIなら3年間の短期リースで新車に乗れます。燃費性能に優れた新車へ乗り換えできるのでおトクにご利用できます。
NORIDOKIの詳しい情報はこちら
まとめ
車の燃費は、メンテ不足やラフなアクセルワークなどちょっとしたことで悪化してしまいます。それを防ぐには、オイル交換や空気圧チェックなど基本的な車のメンテナンスをすることも大切ですし、アクセルワークやエアコンの使い方、さらにトランクの荷物なども影響も考慮する必要があります。
こういったちょっとしたことを積み重ねていくことが何よりも大切です。
今回ご紹介したことは、全てを実践するのは大変ですが、できることから一つずつはじめてみてください。積み重ねていけば間違いなく燃費向上につながるでしょう。まずは、あなたにできることから試してみてください。