車の盗難被害は年々減少傾向にはあるものの、いまだに年間5000件以上の被害が全国で報告されています。車を盗むだなんて大胆な犯行は、自分の身には起こらないと考えていませんか?しかしそうとも言い切れないので、十分に注意が必要です。
自分の車が盗難被害に遭ってしまったら。もしそれがカーリース車だった場合、どのように対処したら良いのでしょうか。また、効果的な盗難対策があれば事前に知っておきたいですよね。
今回はカーリース車が盗難された際の対処法と、車の盗難対策について詳しく解説していきます。
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カーリース車が盗難された場合の対処
まずはカーリース車が盗難されてしまったときの対処法について見ていきましょう。
警察へ盗難届を提出する
盗難被害に遭った場合は、必ず警察に盗難の被害届を提出しましょう。届出を出す際に、車の登録番号や車体番号といった車の情報が必要になります。これらは車検証に記載されている情報ですが、車検証を車に保管している人は要注意。いざというときのために車検証のコピーをとって手元に保管しておくと安心です。
リース会社へ連絡する
次にリース会社に、契約中のリース車が盗難被害に遭ったことを連絡します。現在の状況を説明して今後どのような対応をすればよいか、指示を仰ぎましょう。
その他
リース車が盗難された場合、警察とリース会社への連絡は必須ですが、その他にも必要に応じて連絡すべきところが2カ所あります。以下、詳しく見ていきましょう。
保険会社へ連絡する
任意保険に加入している人は、保険会社にも連絡をしましょう。 契約の内容にもよりますが、盗難の場合でも補償の対象になることがあります。
万が一車が手元に戻らなかった場合は、任意保険解約の必要性も生じます。そのことも踏まえて、今後の対応を確認しておくと良いでしょう。
駐車場の管理人へ連絡する
月極駐車場を借りている場合は、駐車場の管理人へも忘れずに連絡をしましょう。警察へ盗難届を提出した際に交付される受理番号があれば、契約中の駐車場を解約することができるので、追加料金がかからないように解約手続きを済ませておくことをおすすめします。
カーリース車の盗難は強制解約の対象
カーリースは原則、中途解約はできませんが、盗難に関しては全損と同じ扱いとなるため強制解約となるケースが多くあります。
中途解約は、残りの契約期間中に発生する予定だったリース料金+残価分を解約手数料として支払わなければなりません。
本来は車を返却することで残価分の支払いは不要でしたが、全損扱いになると車を返却できないため、高額な解約手数料が発生することになります。リース会社にもよりますが、原則、現金一括での支払いとなるため注意しましょう。
当然ですが、リース車であったとしても盗まれないことに越したことはないため、盗難対策をしっかり行いましょう。
車の盗難対策
ここでは、誰でも簡単にできる盗難対策を紹介いたします。あらかじめ対策を施して、少しでも盗難リスクを減らしましょう。
盗難防止グッズを活用する
車の盗難防止グッズには、さまざまな種類が挙げられます。例えばハンドルロックやタイヤロックをつけておけば物理的にも犯行に及びづらくなるため、盗難リスクを減らせるでしょう。それ以外にもナンバープレートのねじを特殊なものに変更したり、夜間に光を放つ車載LEDを搭載したりと犯人が嫌がるような盗難防止グッズを上手に活用しましょう。
人目に付きやすい駐車場を選ぶ
日本損害保険協会の「第22回自動車盗難事故実態調査」の結果によると、盗難被害の発生場所は、自宅・自宅外を問わず、屋外駐車場が圧倒的に多い割合となっています。
駐車場での被害はとくに多いため、なるべく人目につきやすい駐車場に車を停めておくというだけでも被害を抑制する効果が得られるでしょう。
鍵をつけたまま車を離れない
「ほんの数分だけだから」といって鍵をつけたまま車を離れるのは厳禁です。犯人はそうした油断の隙をついて犯行に及びます。
鍵をつけたまま車から離れる行為は、盗難だけでなく車上荒らしなどの犯罪に巻き込まれるリスクも高まります。また鍵をつけたまま離れて盗難被害に遭った場合、こちら側にも過失があると認められると車両保険がおりない可能性もあるため、十分に注意しましょう。
リレーアタック対策をする
スマートキーの特性を悪用した「リレーアタック」という手口。思わぬところで事件に巻き込まれる可能性があるため、日頃からリレーアタックを阻止するための対策をとっておきましょう。
最近では、スマートキーから発信される電波を遮断するキーケースなどが販売されています。スマートキーは電波遮断機能つきのケースに入れて持ち歩いたり、家では金属製のケース内に保管しておいたりといった対策をするだけで、リレーアタックによる盗難被害を防ぐことができます。
リレーアタックとは
リレーアタックとは、スマートキーから常に発信されている電波を利用した巧妙な犯行手口です。
特殊な装置でスマートキーから電波を拾い、拾った電波を増幅しつつターゲットの車に送信。たったこれだけで、簡単にロックが解除され車も動いてしまうのです。
1人では難しい犯行手口なので、複数人による犯行となる可能性が高いでしょう。
ただ、リレーアタックによる犯行は、スマートキーの電波を拾わせなければ防げるということになります。スマートキーに節電モードなどがあれば活用し、さらに電波遮断ケースに入れて持ち歩くといった対策が非常に効果的です。
車の盗難リスクに備えるために
盗難リスクに備えるために、盗難防止グッズを活用するなどの対策を講じるのはもちろん、万が一盗難被害に遭ってしまったときのことも考えて、任意保険に加入することをおすすめします。
基本的に車両保険に加入しなければ、盗難被害の補償の対象にはなりません。契約の内容によって、盗難の場合に受けられる補償の内容は異なります。とくに盗難リスクの高い車に乗っている人は、盗難の際にも十分な補償が受けられるかどうか、いま一度、契約内容を確認してみましょう。
【車種別盗難状況(2020年11月調査)】
1位:ランドクルーザー
2位:プリウス
3位:レクサス
4位:クラウン
5位:アルファード
他にも「ハリアー」や「スカイライン」など、一般的に市場価値の高い人気の車種が狙われやすい傾向にあるのが特徴です。
※日本損害保険協会「第22回自動車盗難事故実態調査」より
カーリース向けの任意保険も
カーリースの車が盗難被害に遭うと強制解約の対象になるため、無情にもかなりの高額請求がされてしまう可能性が高いです。そのため、通常の任意保険で受けられる補償ではまったく足りないといったことも考えられるでしょう。
そのようなリスクに対応するべく、カーリース契約をする人は、カーリース向けの任意保険に加入することをおすすめします。カーリース向けの保険なら盗難補償がつくものもあるため、いざというときも安心です。
まとめ
今回はカーリース車が盗難された際の対処法と、車の盗難対策について詳しく解説しました。
カーリース車が盗難されると強制解約の対象になってしまうため、高額な解約手数料が発生する可能性があります。
こうしたリスクに対応するためにも、カーリース契約をする人は、カーリース専用の任意保険への加入を検討しましょう。
また、日頃から被害に遭わないために意識を高めておくのも大事なポイントです。
盗難防止グッズを活用したり、リレーアタック対策を講じたりなどで、未然に被害を防ぎましょう。まだ何も盗難対策をとっていないという人は、この機会にぜひ実施をするようにしましょう。