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車の維持費

2021年10月27日 (2021年10月29日 更新)

車の保険料の平均はいくら?安くしたいと思ったら見直すべき3つの項目

車の保険料の平均はいくら?安くしたいと思ったら見直すべき3つの項目

車を所有している人には欠かせない、自動車保険。万が一事故が起きたときの損害を補償してくれるので、自動車保険への加入はドライバーのマナーともいえるでしょう。

しかし自動車保険は補償を手厚くするほど、保険料が高くなってしまうことも。車の維持費を圧迫する原因の一つともいえるので、なるべくなら安く済ませたいところです。保険料見直しのポイントはどんなところにあるのでしょうか。

今回は、車の任意保険の平均相場と、保険料を安くする方法について詳しく解説していきます。

自動車保険の平均は?

損害保険料率算出機構の調査によると、2019年度の自動車保険契約台数は67,684,839台、総保険料は3兆9130億49,271円でした。

ここから単純に平均額を算出すると、自動車一台当たり約57,813円/年という結果になりました。
しかし、この数値はあくまでも契約全体の平均値であって、必ずしもこの範疇に収まるとは限りません。自動車保険は年齢や契約年数など、さまざまな要因によって保険料が変動します。

車の保険料は人によって異なる!

車の保険料は人によって異なる!

自動車保険はあらゆる条件ごとによって保険料率が決められています。
保険料率を決める条件は、損害保険料率算出機構にて出されるさまざまな統計によって判断を行い、「合理的・妥当・不当に差別的でない」といった3つの原則に基づいて算出されています。

自動車保険料を決める条件

任意保険の保険料率は主に「年齢」「事故歴の有無」「車種」「走行距離」「補償の範囲」などによって定められます。具体的に以下に挙げる8つの条件が元となるので、ひとつずつチェックしておきましょう。

契約者の年齢

年齢が若い人ほど事故率が高いとの統計から、契約者の年齢が若いほど保険料率が高くなっています。21歳未満は「全年齢補償」、21歳以上26歳未満は「21歳以上補償」のように年齢区分が設定されており、さらに年齢層に応じて6区分に分かれ、年齢ごとの保険料率を設定しています。

事故歴(ノンフリート契約の場合)

一般的に自動車保険ではノンフリート等級といって、1等級から20等級まで保険料率が区分されています。
新規契約は6等級からスタートし、1年間無事故であれば1等級上がり、万が一事故を起こしてしまった場合には、3等級または1等級下がるといった仕組みです。
等級が上がるほど事故のリスクが低いとみなされ保険料も安くなっていき、逆に等級が低いほどリスクが高いとみなされ保険料が高くなっていきます。
また、同じ等級でも事故歴の有無によって保険料率が変動するため、等級を見ただけで保険料が分かるというわけではありません。

車種

車を利用する目的(自家用か事業用か)をはじめ、普通自動車か軽自動車かなど、自動車の種類によってもリスクが異なるとされており、保険料率が変わります。
また、新車の方が事故のリスクが低くなるとされているため、初度登録年月(年式)に関しても保険料率に関わってきます。

車の型式

統計によると、自動車の型式ごとによってもリスク変動が見られるため、型式別にも保険料率を定めています。
型式ごとに適用するクラスによって、自家用普通・小型乗用車は1~17クラス、軽自動車は1~3クラスに保険料率を区分しています。(これまで軽自動車の料率は一律でしたが、2020年1月より改定されました)
また、事故のリスクが低くなると期待される「衝突被害軽減ブレーキ」など、安全性能の高い車は保険料が安くなっています。

車の所有台数

自動車保険は車ごとに契約が必要となるため、車の所有台数によっても保険料が変わります。2台目以降は保険会社が定める条件を満たせば、保険料が割引となる制度が適用されるケースもあります。
また、契約規模に応じてリスクの測定方法を分けていることから、総所有台数が10台以上になると「フリート契約」となります。法人など、車の保有台数が多い場合はフリート契約となるでしょう。

年間走行距離

保険会社ごとに算出基準が異なりますが、年間走行距離も保険料率に関わってきます。走行距離が長い人ほど事故のリスクが上がることから、保険料率が高くなります。
日常使いか、通勤・通学に使うかなど、主な使用用途についても保険料率を決めるポイントとなっています。

保険金額

万が一事故が起きたときに補償してもらえる金額をいくらに設定するかによっても、保険料が変動します。
例えば対人補償だったら無制限か、5000万円までかなど、設定する金額によって保険料を安くできる可能性があります。
特に車両保険を付帯するとその分保険料は高くなってしまうので、不要な補償は外すなどして、本当に必要な補償だけを用意するようにしましょう。

運転者の範囲

保険契約する車を誰が運転するかが明確に決まっている場合は、範囲を設定した方が保険料が安くなります。具体的には「契約者本人限定」または「本人と配偶者限定」かを選択できます。本人と配偶者以外にも運転する人がいると、運転者の範囲は指定できないため注意しましょう。

少しでも車の保険料を安くするには

少しでも車の保険料を安くするには

任意保険は、基本的に自賠責保険で足りない補償をまかなうために加入する保険ですが、補償をつけた分だけ保険料が高くなるといったデメリットもあります。
それに加え年齢が若い人ほど保険料が高くなるといった点は、若年層が任意保険への加入を躊躇する問題になっているのも事実です。少しでもコストを下げたいと考えている人は、以下に挙げる3つの方法を試してみてください。

なるべく複数の保険会社で見積りをとる

最近ではインターネットから一括で、複数の保険会社の見積もりが取れるサービスを提供しているサイトがあります。
保険会社によっても保険料率が若干異なるため、毎年見直しをするのがおすすめです。
必要事項を入力するだけで5分ほどで見積もりがとれるので、ぜひ試してみてください。

ダイレクト型も検討する

任意保険には代理店型とダイレクト型の2種類があり、代理店手数料を含まない分、ダイレクト型の方が保険料が安い傾向にあります。
代理店型は保険の知識がなく、どの補償を選んだらよいか分かりにくい人にとっては、担当者に直接不明点を聞けるため安心ですが、ダイレクト型も電話やメールで問い合わせると親切に対応してくれるでしょう。事故時の対応も、両者ともさほど変わりがないといわれているため、保険料を安くしたいと考えている人は、迷わずダイレクト型を選んで良いといえるでしょう。

インターネット割引を利用する

ダイレクト型ならインターネットからの申し込みで割引が受けられるケースがあります。少しでも安くしたいと考えている人は、インターネットを使わない手はありません。
また保険証券をネット上での発行にするだけで割引になるといった制度を取り入れている保険会社もあります。割引サービスは最大限活用すると、保険料の節約に繋がるでしょう。

無駄がない保険プランか見直してみよう

無駄がない保険プランか見直してみよう

加入する保険会社と補償内容を決めたら、最後に無駄がないかどうかをしっかり確認しましょう。運転者の補償範囲や補償金額は適正かどうか、無駄な特約がついていないかなどをチェックして、自分自身に合った保険プランを組むことをおすすめします。

まとめ

今回は、車の任意保険の平均相場と、保険料を安くする方法について詳しく解説してきました。

任意保険の平均相場はおよそ年間58,000円ほどでしたが、これはあくまでも全条件の平均値で、実際の保険料は契約者の年齢や事故歴、車種や補償金額など、さまざまな要素によって異なります。

保険料を少しでも安くするためには、インターネットやダイレクト型保険を活用したり、補償の範囲を限定したりといった対策をとるのがおすすめです。

無駄のないプランを設定して、自分に合った任意保険へ加入するようにしましょう。

WRITER筆者

橋本 敏弘 (はしもと としひろ)株式会社ジョイカルジャパン マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニット所属

資格・免許
・普通自動車免許
・大型自動二輪免許
・二級自動車整備士(ガソリン・ディーゼル)
・自動車検査員
・自動車保険募集人
略歴・職歴
自動車整備専門学校卒業後、2級自動車整備士資格取得。千葉県某日産系ディーラーにて整備士として6年、営業として1年勤務。その後、コバック加盟店の地元自動車修理工場にて3年勤務。この期間中に自動車検査員資格も取得後、退社。そして、現在は株式会社ジョイカルジャパンにて新車業販部を経て、マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニットで活躍中。
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自動車整備の資格を活かし、販売のことから日頃のクルマのメンテナンスのことを中心に、幅広くみなさまへお伝えできたらと思っております。

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