2021年10月27日 (2021年10月29日 更新)
事故車は買い替えが正解?修理との判断基準と保険金について
事故を起こしてしまった車。修理をすれば乗れるのか、廃車にすべきなのかと判断に迷ってしまうかもしれません。
車両保険に加入していたとしても、事故の度合いによっては保険では賄いきれないこともあるでしょう。
今回は、事故を起こして廃車を検討している人に向けて、事故車の修理の判断基準と保険金について詳しく解説していきます。
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事故車は買い替えたほうが良い?
事故を起こした車は買い替えた方が良いと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。ここでは事故車の基準と修復歴についてチェックしていきましょう。
「事故車」の基準とは
事故車=事故を起こした車というイメージを持つ人は多いと思いますが、実際は事故歴ではなく「修復歴」がある車のことを指しています。
逆に言えば、事故に遭った車でも程度によっては事故車とはみなされないこともあるということになります。
「修復歴」とは
修復歴とは、車の骨格部分を修理した車のこと。事故歴=修復歴というわけではありません。具体的に、以下のパーツを修理すると修復歴のある車とみなされます。
- フレーム(サイドメンバー)
- クロスメンバー
- インサイドパネル
- ピラー
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- フロア
- トランクフロア
事故車はデメリットが多い
骨格部分の修理費は高額になるケースが多いです。また高いお金を払って修理をしても、完全に修復されるわけではないため、安全性は担保されにくくなります。また、修復歴がつくだけで売却時の査定額はグンと下がってしまいます。
このように、事故車を修理して乗るのはデメリットが多いといえるでしょう。
修復歴がついた事故車は廃車にした方が良い傾向にありますが、ミラーなど直接走行に支障のないパーツのみの修理であれば、そもそも事故車扱いにならないため修理した方が良い場合もあります。
修理か買い替えの判断基準
では、事故を起こした車を修理に出すか買い替えるか、その判断基準にはどのような事項が挙げられるのでしょうか。
ポイントは「保険金がいくらおりるか」「修理箇所はどこか」「年式の古い車でないか」「加入中の保険の補償内容」の4つです。一つずつチェックしていきましょう。
事故の原因
事故の原因が相手側によるものか、自分に過失があるものかによって、保険金の種類が変わってきます。自身が加入している車両保険を使うと保険の等級がダウンするため、次年度からの保険料が上がるといったデメリットが挙げられます。保険金額と保険料アップの差額から判断して保険を使うかどうか決めるのも一つの基準となるでしょう。
事故の原因が相手側であっても、必ずしも修理費用を全額補償されるとは限らないため注意しましょう。
損傷の度合いによって修理費用が補償金額を大幅に上回ってしまう場合は、買い替えの判断をした方が良いかもしれません。
修理箇所
事故により修理しなければならない箇所がどの部分になるか、というのも一つの判断基準になります。前項で挙げた修復歴が付くパーツの修理や、そもそも走行不可能な破損であれば、迷わず売却または廃車にした方が良いでしょう。
走行距離や車の年式
もともと乗っていた車が古い年式であったり、走行距離が長かったりする場合は、修理ができたとしても買い替えた方が良い可能性もあります。
特に年式の古い車は修理部品を手配するのに難航し、修理費用が高くなったり修理期間が長くなったりといったデメリットも挙げられるでしょう。
加入している保険の補償
車両保険に加入していても、いざ保険を使おうとしたら補償額が十分に支払われないこともあるでしょう。特に年式の古い車は時価も下がっているため、保険金額が安くなる傾向にあります。また免責を設定している場合は、その分自己負担が発生します。
保険を使っても修理費用を十分に賄えない場合は、買い替えが無難であるといえるでしょう。保険会社によって全損か分損かの判断基準が異なる場合もあり、それにより支払われる保険金額に違いが出ることもあります。
買い替え時の保険金は出るの?
車両保険に加入していれば、買い替えの場合にも補償が受けられます。
そもそも車両保険は、車の損傷に対して補償が下りる仕組みなので、車を修理しなくても修理費用と同等の保険金が支払われます。
ただし、事故の状況によって使う保険の種類が変わってくる点には注意が必要です。
自損事故や自分に過失のある事故に関しては、自分が加入している車両保険を使うことになり、等級も下がるため保険料が上がってしまいます。
相手の過失であれば、相手側が加入している任意保険の「対物補償」の部分から保険金が支払われるでしょう。(相手側が任意保険に加入していなかった場合はこの限りではありません)ただし両者とも、必ずしも修理金が全額補てんされる訳ではありません。
損傷の程度や車の年式(時価額)により保険金額が決められているため、例え全損事故だとしても年式の古い車だと、買い替え費用は保険金では賄いきれないと考えた方が良いでしょう。
買い替え時の注意点
上記を踏まえたうえで、事故車を買い替える際の注意点について確認していきましょう。
保険を適用した場合は等級が下がる
自分の過失による事故の場合、車両保険を使うと等級が下がるため注意しましょう。基本的には3等級ダウンしてしまうため、車両保険を使う際には保険料が上がる分、損をしないかどうか確認した方が良いでしょう。
二重ローンに注意する
事故を起こした車のローンの返済がまだ終わっていない場合、保険金でローンが賄えれば問題ありませんが、そうでない場合には二重ローンになってしまうため注意が必要です。
二重ローンは金利が高くなる傾向にあるうえ、信用情報にも影響する可能性があります。
事故車を買い替える場合の手順
上記の注意点を確認したうえで、事故車を買い替える場合の手順について見ていきましょう。まずは損傷の程度によって修理を依頼するか、廃車または売却して買い替えるかを決めるところから始めます。
①修理の見積もりを依頼
修理費用の見積もり額によって保険金額が決まる仕組みとなっているため、実際に修理するかしないかに関わらず、見積もりをとりましょう。
なお全損事故により、有無を言わさず廃車となる場合はその車の時価額によって保険金額が決められるので見積もりをとる必要はありません。事故状況により、加入中の保険会社に確認すると良いでしょう。
②事故車を買い取ってもらう場合の見積もりを依頼
次に買い取りが可能な場合、買取価格の見積もりについても依頼します。買い取り業者により見積もりが変わるため、複数の業者に査定を依頼すると良いでしょう。
「中古自動車査定業務実施店」のマークを掲げている店舗であれば、資格を持った査定士が中古自動車査定制度に基づき正しく査定をしてくれるため安心です。
③見積もりから買い替える or 修理かを決める
買い取りの場合と修理の場合、両者の見積もりから車をどうするか判断します。
保険金でどこまで賄えるのか、買い替え費用と修理費用の差額などから総合的に判断して、買い替えにメリットがあると感じれば迷わず買い替えを選択しましょう。
④契約している保険会社に連絡
修理費用の見積もり額を保険会社に連絡すると、保険金額が決定され後日保険金が振り込まれる仕組みとなっています。
相手側の保険から賠償金が受けられる場合は、加入している保険会社と相談して保険会社同士で連絡を取り合ってくれるのかどうかを事前に確認し、自分が連絡すべき場所を把握しておくと連絡がスムーズにいくでしょう。
⑤事故車を売却処理する
事故車の買取りを行ってもらえる場合は、売却処理を進めましょう。売却費用があれば、新車購入費用の足しにもなります。
新車購入と同時進行できるとよりスムーズに手続きが済むでしょう。
⑥新しい車を購入
事故車の売却で得たお金と保険金を新車の購入費用の足しにして、新しい車を購入します。
手続きの都合上、売却や保険金の振込みが新車購入に間に合わない可能性もありますが、先に購入する分には問題ありません。
ただし売却した事故車にローンが残っていて、保険金で返済を賄おうとした場合には二重ローンとなってしまわないように注意しましょう。
手順に迷ったときは販売店に相談すると、ローンが重ならないように配慮してくれるでしょう。
そもそも保険金でローンの返済金が賄えず二重ローンが避けられない場合には、購入ではなく「カーリース」を検討するのも一つの手でしょう。
まとめ
今回は、事故を起こして廃車を検討している人に向けて、事故車の修理の判断基準と保険金について詳しく解説してきました。
車に乗っている以上、事故はいつ起こるかわかりません。万が一に備えていざというときの手順を頭に入れておくと、冷静に対応できるでしょう。
骨格部分を修理した事故車に乗るのはデメリットが多く、安全走行にも支障をきたす恐れがあるため買い替えが正解だと言えるでしょう。
新しい車の購入にローンが重なるときは、カーリースを検討するのもおすすめです。
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