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カーライフ

2022年2月21日 (2022年2月23日 更新)

2021年10月施行のナンバープレートの新取付基準をチェック!

2021年10月施行のナンバープレートの新取付基準をチェック!

車の情報を認識するために重要な役割を担っているナンバープレート。ナンバープレートがない車は公道を走行することができません。それに加えて、どのようなプレートでも正確な文字や数字が認識できることが求められます。

2021年10月1日から、より正確にプレートの取り付け位置や角度などを指示した新取付基準が施行されました。 今回は、2021年10月から始まったナンバープレートの取付基準について詳しく解説していきます。

2021年10月からナンバープレート新取付基準が開始

2021年10月からナンバープレート新取付基準が開始

当初、2021年4月からこの基準が適用されるはずでした。しかし、コロナ禍による情報の錯綜でスムーズな対応ができませんでした。そこで、半年かけて正しいプレートの取り付け方の基準について認知してもらうため、2021年10月1日に新しい取り付け方の基準が施行されることになったのです。

現在のナンバープレート取り付け基準との相違点

2021年10月以前に登録している車は、下記の項目をクリアしていれば問題なく走行することが可能です。

  • プレートが折れ曲がったり破損していないこと
  • 過度な飾りがされてないこと
  • ナンバーがはっきり認識できること
  • 忍者プレートをつけていないこと

上記のように、ナンバーが認識できているプレートについては違反対象にはなりません。今回の基準は、従来のものに加えて、配置する場所やプレートの角度などを細かく指示しています。

プレートの上下角度

はじめに、プレートの上下角度について見ていきます。

前面プレートの角度は、「上向き10°〜下向き10°と左向き10°〜左右向0°」背後面プレートの角度は「上端1.2m以下は上向き45°〜下向き5°」「上端1.2m超は上向き25°〜下向き15°」となります。さらに左右向きは一律「左向き5°〜左右向き0°」が既定の範囲内です。

ナンバーフレーム

次にナンバーフレームについて説明していきます。

ナンバーフレームを取り付ける際の規定範囲は「上部10mm以下」「左右18.5mm以下」「下部13.5mm以下」「上部6mm以下(上部の幅が7mm以下の場合は10mm以下)」
「その他30mm以下」と定められています。

これに加えて、脱落する恐れのないものが必須条件です。

ボルトカバー

最後にボルトカバーについて説明していきます。

ボルトカバーの規定は「直径が28mm以下であって番号に被らないもの」「厚さ9mm以下のもの」「脱落するおそれのないもの」と定められています。

新しい取り付け基準の対象になる車両は?

取り付け方について細かく規定を設けた今回の新基準ですが、対象範囲が既に登録済みの車も含まれていると誤った情報を認識している人も多いです。しかし、今回の新しい取り付け基準は 施行後に登録や検査、使用の届出がある車両のみが対象となります。

施行前に登録や検査、使用の届出がある車に対しては、下記のような基準が設けられています。

  • 車を走行中でもナンバーが判読できるように見やすい角度
  • ナンバーを覆ったり脱落する恐れのないもの

要するに、ナンバーが識別しやすい付け方をすることが必要ということがわかります。

自分のナンバープレートが違反しているか確認する方法

自分のナンバープレートが違反しているか確認する方法

新しく取り付け基準となるのは、施行後に登録や検査、使用の届出がある車です。しかし、それ以前の車にも番号の識別や見やすい角度など一定の基準内に収めなければなりません。折れ曲がったプレートや取り付け位置の角度が許容範囲外の車に対しては、今回の基準に基づき2021年10月以前の車であっても、新しい基準を参考にして計測しなければ違反となるのです。

新しい基準に違反した場合

ナンバープレートは、車の識別情報を確認する上で重要な役割を担っていますが、破損したままの車や折り曲げ、加飾といったものの増加により、識別することが難しくなったのです。このような違反行為を取り締まるべく2016年4月1日よりナンバープレートの表示義務が明確化されました。

それに加えて、プレートの取り付け角度や取り付け位置の明確な基準を定めたものが、今回の新しい取り付け基準です。仮に、新しい基準に違反した場合、道路運送車両法 第109条第1項により下記の罰則に科せられます。

  • 罰則:50万円以下の罰金
  • 交通点数:2点

125cc以下の二輪車は反則金6,000円ですが、それ以上は車両法違反に該当するため、最大で50万円以下の罰金と重罰が待っているのです。

ナンバープレートの過度な装飾は避けるようにしましょう

ナンバープレートは、識別情報を確認することで犯罪や事故を解決するための1つの手段となっているため、公道を走る車には必ず取り付ける義務があります。しかし、過度な装飾や変形させる行為は、識別そのものを難しくする恐れがあり、犯罪や事故などを解決できないこともあります。

新しい取り付け基準では、従来の規定に加えて、プレートを取り付ける角度から位置まで細かく指示されています。新しい取り付け基準後に登録や検査、使用の届出をした車は必ずこの基準に沿った取り付けをしなければなりません。

また、新取付基準が施行される前のナンバープレート本来の役割をしっかり理解した上で、適切に装着しましょう。

まとめ

まとめ

今回は、2021年10月1日施行されたナンバープレートの新しい取付基準について解説してきました。

コロナの影響により、当初2021年4月1日より施行される予定だったナンバープレートについての新しい取り付け基準は、体制が整ったこともあり、半年遅れの施行となりました。ナンバープレートは、車の識別情報を確認するための役割を担ったアイテムです。2016年4月1日からは、取り付け方について表示義務が明確化されました。これは、国土交通省のホームページに記載されています。

今回の新しい取り付け基準は、さらに明確に記したものとなり2021年10日1日以降、登録や検査、使用の届出がある車には罰則も科せられるのです。ナンバープレートを正しく識別することで、犯罪や事故への迅速な対応に繋がります。新しい取り付け基準前の車であってもナンバープレートの基準から逸脱している場合、基準を遵守するように見直しをしましょう。

WRITER筆者

橋本 敏弘 (はしもと としひろ)株式会社ジョイカルジャパン マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニット所属

資格・免許
・普通自動車免許
・大型自動二輪免許
・二級自動車整備士(ガソリン・ディーゼル)
・自動車検査員
・自動車保険募集人
略歴・職歴
自動車整備専門学校卒業後、2級自動車整備士資格取得。千葉県某日産系ディーラーにて整備士として6年、営業として1年勤務。その後、コバック加盟店の地元自動車修理工場にて3年勤務。この期間中に自動車検査員資格も取得後、退社。そして、現在は株式会社ジョイカルジャパンにて新車業販部を経て、マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニットで活躍中。
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自動車整備の資格を活かし、販売のことから日頃のクルマのメンテナンスのことを中心に、幅広くみなさまへお伝えできたらと思っております。

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