車を維持していくためには日々様々なコストがかかります。その中でも、日々支払いが生じ、出費のダメージがダイレクトにドライバーにのしかかってくるものといえば、ガソリン代です。
そんなガソリン代がここ数年で大幅に上昇しています。これはドライバーにとっては由々しき事態。しかし、ガソリン代はなぜこんなにも高騰しているのか、また、どうすれば節約することができるのか、今回はそんなガソリン価格について考えてみます。
ガソリン代はなぜ高い?値上げ状態はいつまで続くのか
ガソリン代はいつごろから急激に高騰しはじめたのでしょう。こちらに経済産業省による石油製品価格調査結果が掲載されています。
https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html
このデータを見ると、2020年5月にレギュラーガソリンの全国平均価格が124.8円/Lという底値をつけたあと、2021年から2022年にかけて右肩上がりにその価格は上昇し続けています。そして2022年3月には175.2円/Lにまで達しました。
しかし、2022年の5月ごろからは価格はわずかずつですが下がりはじめ、現在は少し落ち着きを見せています。ただし、原油価格が下がったためではなく、経済産業省が原油価格の上昇抑制のため石油元売り会社に補助金を支給した効果による限定的なものでしょう。
2022年12月26日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は167.9円です。たしかに以前よりは下がってはいますが、やはり2020年5月の124.8円/Lと比べてしまうと、非常に高いと言わざるを得ないでしょう。
原油価格が高騰した理由ってなに?
では、なぜ原油価格が高騰しているのか。大きな要因としては、新型コロナウイルスです。新型コロナウイルスの感染拡大から徐々に回復しはじめ、世界中で原油需要が高まっているということが原油価格を大きく引き上げています。
さらに、そのような需要拡大に対して、OPEC(原油産出国で組織される石油輸出国機構)が、原油の需要の再下落を懸念して増産を見送っているためその高騰に拍車をかけているのです。
さらに、アメリカの長期金利政策の影響によって円安ドル高となったことや、2021年8月にアメリカを襲ったハリケーン「アイダ」が石油施設を破壊し、その被害の復旧が遅れたことも要因とされています。
加えて、不安定なウクライナ情勢によって原油輸出量世界第3位のロシアからの輸入規制もあって、結果、原油価格がここまで高騰してしまっているのです。
原油の調達価格が高騰すれば、当然日本の石油元売会社も卸売価格を引き上げます。するとガソリンスタンドもガソリンや軽油の店頭価格を上げざるを得ません。
現在は多少落ち着いているとはいえ、世界情勢はあまり好転していないので今後もガソリン価格が大幅に下がる可能性は期待できないでしょう。我々ドライバーとしては、快適なカーライフをおくるためにもできるだけガソリン代を節約する工夫を凝らす必要があるといえます。
ガソリン代の節約テクニックをご紹介!
ガソリン代を節約するためにはどうすればいいでしょう。最も簡単なのは燃費向上のための節約テクニックを実践することです。お金をあまりかけず、すぐにでもできる節約テクニックをいくつか紹介します。
運転方法を工夫して燃費を上げる
まずは運転方法や走り方を見直してください。ちょっとしたことでも積み重なれば燃費は確実に抑えることができます。具体的には以下のようなことを実践してみてください。
一定の速度を保って走行する
燃費を向上させる運転の仕方のポイントはアクセルワークです。急加速は燃費に悪いのは常識ですが、ダラダラとした加速も良くありません。交通ルールを守って周囲の流れを乱さないようなスムーズ加速をし、走り出したら、可能な限りアクセルを一定に保ち一定の速度で走ります。そして、車間距離を十分に取り極力加速や減速をしなくて済むように走ります。
赤信号が見えたら早めにアクセルから足を離します。エンジン回転数が1,500回転以上の時にアクセルを戻すと、フューエルカットが入り惰性で走行するので、燃費が向上します。エンジンブレーキもうまく活用しましょう。
また、クルーズコントロールが装備されているなら、高速道路ではクルーズコントロールを積極的に活用しましょう。アクセルワークに気を付けなくても速度を一定にキープしながら走行ができるので、燃費向上が期待できます。
最新のACC(アダプティブクルーズコントロール)付きなら、前走車との適切な車間距離を維持しながら追従走行してくれるので運転のストレスも軽減されるでしょう。
目的地まで最短ルートを心がける
目的地までの走行距離が短くなればそれだけでガソリンの消費も抑えられます。運転しやすいからと幹線道路ばかりを使うのではなく、カーナビやカーナビアプリを使って効率の良い最短ルートを走るように心がけましょう。
渋滞を避ける
渋滞にはまるのもできるだけ避けたいところです。車は発進と停止を繰り返すのが燃費には最もよくないとされています。そのためには、前述したカーナビアプリを使うのがおすすめです。最新の渋滞情報を加味した、目的地までの最適なルートを提示してくれるので、渋滞を避けながら目的地までたどり着くことができるはずです。
メンテナンスをして燃費を上げる
運転の仕方だけでなく車のコンディションも燃費には大きく影響します。適切なメンテナンスを行うことで燃費の悪化を避けることができます。特に燃費が大きく影響するのが以下のようなポイントです。
エンジンオイルを交換する
エンジンオイルの劣化はエンジン内部の抵抗を増やすことになり、結果燃費を悪化させます。その車に合ったメーカー指定のグレードのエンジンオイルを定期的に交換するようにしましょう。
交換頻度はメーカー推奨のサイクルで構いませんが、最近は廃棄物を減らすために自動車メーカーは1万~1万5000キロごとや、1年に1回などといった交換サイクルが推奨されています。
しかしこれはエンジンオイルをそのまま使用しても機能的に問題ない、という期間であり、燃費の悪化をできるだけ少なくしたいならメーカー推奨よりも早めに、走行距離3,000km~5,000kmごと、あるいは3ヶ月~6ヶ月ごとにきれいなオイルに交換したほうがいいでしょう。合わせて2回に1回はオイルフィルターも交換してください。
タイヤの溝と空気圧を点検する
タイヤの空気圧も燃費に大きく影響します。指定よりも低い空気圧だとタイヤの摩擦抵抗が増し、その分エンジンへの負担が増えて燃費が悪化します。空気圧を適正に保ちつつ、合わせてトレッドの溝の残りも点検することを心がけましょう。溝の深さは燃費に影響しませんが安全のためにも合わせてチェックしてください。
エアフィルターを交換する
エアクリーナーエレメント(エアフィルター)は、エンジンに取り込む空気から余計なチリやホコリをろ過するものです。このエアクリーナーエレメントが汚れているとエンジンの吸入抵抗が増え、燃費を悪化させます。
こちらは消耗品で定期的な交換が必要です。だいたい2万キロ~3万キロ走行ごとに交換しましょう。悪路や工場地帯、山道など上り下りが頻繁にあるような環境で走行しているのであればそれよりも短いサイクルで交換してもいいでしょう。
ガソリンをなるべく安く給油する
燃費を向上させるのではなく、なるべく安くガソリンを給油するというのもランニングコストを抑えるには間違いなく有効です。安いガソリンスタンドをリサーチしておくほか、賢い支払い方法を選ぶことでも出費を抑えることが可能です。
クレジットカードで支払う
現金ではなく、そのガソリンスタンドのブランドのクレジットカード(ガソリンカード)やポイント還元率の高いクレジットカードを使うことで割引やポイントによる還元で実質的な負担を減らすということができます。
特にガソリンカードは特定のガソリンスタンドで使用するとガソリン代やカーメンテナンス料金の割引が受けられたり、通常のクレジットカードよりも高いポイント還元率が受けられるという特典もあります。現金給油や通常のクレジットカード払いよりも確実にお得です。
キャッシュレス決済アプリで支払う
現金やクレジットカードだけでなく、QRコード決済ができるガソリンスタンドも、まだ多くはありませんが存在します。そういったガソリンスタンドなら、QRコード決済を使うことでお得なキャッシュバック・ポイント還元などが受けられます。もしQRコード決済を使用しているなら積極的に活用してみてください。
セルフのガソリンスタンドを選ぶ
ガソリンスタンドも選び方でガソリン価格が変わってきます。幹線道路沿いでガソリンスタンドがいくつも並ぶような場所では比較的ガソリン価格が安い傾向にあります。これはライバル店との競争のため価格が抑えられているためです。近くにそういったところがあればねらい目です。
また、フルサービスのガソリンスタンドよりもセルフのガソリンスタンドのほうが、コストが抑えられる分ガソリンが安い傾向にあります。選択肢があるならセルフのスタンドを選ぶほうが良いでしょう。
ガソリン代以外の費用も意識的に節約しよう
ガソリン代は車のランニングコストの中でも大きな比重をしめますが、ランニングコストにはガソリン以外にも税金や保険、消耗品代などといったものもあります。節約テクニックに限界を感じたのならそういったものの負担を抑えるというのも賢い選択です。
燃費の良い車に乗り換える
例えば、燃費の良いエコカーやハイブリッドカーに乗り替えるというのも良いでしょう。自動車メーカーからは燃費の良い車が次々投入されているのでそういった車種に乗り換えも検討してみてはいかがでしょう。購入費用はかかりますが、ランニングコストは結果的に抑えられるでしょう。
月々の支払いがお得なカーリースを利用する
さらに、もっとランニングコストを抑えつつ新しい車に乗りたいというなら、いっそ買うのではなくカーリースを検討してみるのもおすすめです。カーリースなら月々カーリース代に、自動車税や自賠責保険などといった諸費用までがすべて含まれていることがほとんど。
そのため、ガソリン代以外の費用負担を大幅に軽減することが可能です。燃費向上テクニックを駆使するよりもランニングコストの節約にはカーリースの利用のほうが賢いといえるかもしれません。
燃費の良い車にもお得に乗れる!ジョイカルのカーリース
新しい車の利用方法として、その経済的なメリットから、年々利用者が増加しているカーリース。その中でも特に注目度が高いカーリースサービスがジョイカルの「セブンマックス」と「NORIDOKI」です。
【セブンマックス】痛手な諸費用が月額費にコミコミ
「セブンマックス」は7年単位の長期カーリースサービスです。軽自動車から普通車の大型ミニバンまで幅広い車種がそろっている上、自動車税や車検費用も毎月の定額利用料にコミコミとなっています。
さらに長期のカーリースですので毎月の負担がとても軽く済み、月々1.1万円~というお得なプランも用意されています。より経済的に新車に乗りたいという方にはとてもおすすめです。
「セブンマックス」は自動車税や車検費用もコミコミで利用できるので、経済的な負担も少なく、幅広い車種から、軽自動車など、燃費のよい車種もご利用できます。
セブンマックスの詳しい情報はこちら
【NORIDOKI】3年ごとに最新車に乗り換え可能
「NORIDOKI」は頭金不要、新車を購入してから3年後に訪れる車検のタイミングで乗り換えできるカーリースです。3年単位のカーリースなので車検費用も必要ありません!つまり、その分の費用が節約できます。
また、3年ごとに、最新スペックの、より燃費に優れた新車に乗り換えることも可能です。より燃費の良い車へと、お得に、定期的に乗り替えることも可能です。
「NORIDOKI」は車検のタイミングで、より燃費のよい車に乗り換えが出来る3年単位のカーリースです。
NORIDOKIの詳しい情報はこちら
まとめ
ガソリン価格の高騰はドライバーにとっては重要な問題です。ご紹介したような節約テクニックを駆使することで燃費の向上やランニングコスト軽減を図ることももちろん可能ですが、燃費に関してはその車本来の燃費性能を超えることはさすがに不可能です。
いまの車の燃費に不満をお持ちなら、より燃費の良い車に乗り替えるというのも賢い選択です。最新の新車への買い替えはさすがに費用の負担が大きいですが、賢くカーリースを活用すれば、結果ランニングコスト全体の負担も大きく軽減することができるかもしれません。そういったことも踏まえてカーリースという選択も是非一度検討してみてください。