2021年10月20日 (2022年5月20日 更新)
車のワイパー交換は自分でできる?交換方法や業者費用について
車は安全に運転するためにも定期的なメンテナンスが必要です。車検のときに限らず、日々の運転の前に、劣化している部分があれば修理や交換をしなくてはいけません。なかでも、つい忘れてしまいがちなのが、車のワイパー部分の劣化ではないでしょうか。
そろそろワイパーの交換を検討している人向けに、自分でも交換できるかどうかについて、ご紹介していきたいと思います。ワイパーなどのメンテナンスは安全運転の基本となります。
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INDEX目次
ワイパー交換の必要性
車に乗っている人でも、意外と見逃しがちなのがワイパーの寿命ではないでしょうか。車には必ずワイパーがついているのは、それだけの理由があります。まずはワイパーについての基本を見直していきましょう。
ワイパーの役割
ワイパーは、ガラスの表面に均一の水膜を作ることが目的になります。ワイパーで勘違いしている人もいるのですが、水を完全に拭き取るためのものではなく、均一に整えることで外から入ってくる光を均一にしていきます。均一にすることによって、車内から見たときに水のにじみなども起こりにくくなり、視界が見えにくくなってしまうことがないのです。
ワイパー交換は安全な運転のために必要
もしワイパーが劣化してしまった場合、どんなリスクがあると思いますか。雨粒をきれいに取り除けなくなってしまい、筋状の跡が残るようになります。雨の日は特に視界が悪くなりますし、歩行者や自転車などもレインコートで周囲が見えません。視界が悪くなれば、いち早く歩行者の発見もできなくなりますし、周囲の安全に気を配った運転とは言えません。雨の日に使うものだからこそ、より安全運転に影響してしまう可能性があるのです。
また、ワイパー部分のゴムが劣化することで、ヘアラインと呼ばれる微細な擦り傷がついてしまう問題もあります。
ワイパーの状態が悪いと車検に通らない
ワイパーの状態によっては車検に通らなくなってしまう可能性があります。そもそもワイパーは、ガラスに触れるゴムの部分とアームの構造で成り立っているものです。クリアな視界を確保できるかどうかが車検に通る条件になります。ワイパーが正常に動かないケースや、ゴムが切れてしまっているケース、拭き取りができていないと、不合格になります。
多少の劣化であれば問題ないのですが、ワイパーとしての機能が果たせているかどうかで判断されるようになります。
ワイパー交換の目安
ワイパーを交換するタイミングの目安について紹介します。交換する頻度は少ないものの、気象条件や使用頻度、ガラスとの摩擦によっても劣化が進みます。
フロントガラスの状態で判断する
ワイパーの交換目安として、フロントガラスの状態を見る方法もあります。劣化が進むと水はけが悪くなるので、雨の日の視界が悪くなってしまいます。くもりやにじみなどの視界が悪くなり、雨粒が残るようになってしまいます。フロントガラスから以前であれば見えたはずの距離も見づらくなってしまうなど、視界の悪さに直結してしまいます。
交換時期の目安で判断する
ワイパーは部分によっても交換時期の目安が変わります。同じ時期に交換してしまうと損をしてしまうものもありますし、逆に後回しにしていて、ワイパーの劣化をそのままにしてしまうこともあるので、十分に気を付けなくてはいけません。
ワイパーゴムの交換時期
ワイパーゴムは1年に1回程度だと言われています。
雪が降る地域などは1年も持たないこともありますので、あくまでも目安として、ワイパーの状態を確認するようにしてください。
ワイパーブレードの交換時期
ワイパープレート部分は数年に1回程度だと言われています。
ワイパーの劣化サインを見逃さないようにしよう
ワイパーは日頃から確認しておき、劣化のサインを見逃さないようにしなくてはいけません。使用頻度や紫外線の影響でゴムが伸びてしまうこともあります。特に年々紫外線も強くなっていますので、外に出ているワイパーは劣化しやすくなっています。
ワイパーゴムの劣化サイン
ワイパーゴムは、拭きムラが出たときに劣化している可能性があります。裂けている場合やひび割れ、摩耗や変形などが見られるときは交換しなくてはいけません。
ワイパーブレードの劣化サイン
ワイパーを使ったときに異音がする、ガタツキがある場合に交換する必要があります。サビなども交換のタイミングの目安になります。
ワイパーを自分で交換する方法
ワイパーを自分で交換しようと考えている人もいると思います。種類によってもやり方は違いますが、最も主流な「Uクリップ」のワイパーの方法を紹介したいと思います。
- まずはワイパーアームの先端やガラスの隙間にタオルを起き、傷がつかないようにカバーしておきます。さらに、ワイヤーアームを立てたまま、接続部分の突起を押しながら丁寧にスライドさせていきます。
- 逆の手順を使って新しいものを装着していきます。向きを間違えることのないように気を付けてください。ゆっくりとスライドさせていき、カチッと音がしたら交換は終了です。
- ゴムの部分のみを交換するときは外す必要がなく、古いワイパーゴムを外したあとに、新しいものを装着します。年季の入ったものは力を込めないとワイパーが抜けないこともあります。根元までしっかりと差し込むようにしてください。
ワイパー交換を業社に依頼する場合の費用は?
ワイパー交換を業者に依頼して交換してもらうこともあると思います。その場合、どのぐらいの費用がかかるのかも気になるところだと思います。業者による違いもありますが、あくまでもかかる費用の目安として判断するようにしてください。
ディーラーで依頼する場合
ワイパーブレード | 5,000円 |
ワイパーゴム | 3,000円 |
工賃 | 2,000円 |
カー用品店で依頼する場合
ワイパーブレード | 3,000円 |
ワイパーゴム | 2,000円 |
工賃 | 1,000円 |
どこで交換するのかによってもかかる費用が変わります。全部の交換が必要なのか、もしくはワイパーブレードだけなのか、ワイパーゴムだけなのかによっても違います。ただし都度交換していると、工賃が2倍かかってしまうこともあります。車を購入したお店でサービスで交換している場合もありますので、確認しておくと安心です。ワイパーは遅かれ早かれ、必ず交換が必要になる場所です。
ワイパーを長持ちさせるポイント
ワイパーは交換目安がありますが、できるだけ長持ちさせたいと考えている人もいると思います。使い方によっては劣化を早めてしまうこともあり、性能が落ちてしまうことも考えられます。例えば、汚れによる摩耗も劣化の原因の一つです。ワイパーを使ってフロントガラスの汚れを取り除こうとすると負担がかかります。事前に水で流すなど、ワイパーで無理に落とそうとしないことも大切です。
また、乾いたフロントガラスの状態でワイパーを作動させてしまうと、ゴムの劣化になりますので雨の時以外は、ウォッシャー液を使ったあとにワイパーを作動させます。
安全なカーライフのために定期的なメンテナンスを
車検などの点検のときに限らず、乗車時のセルフメンテナンスの際にワイパーの状態を確認するのを忘れずに行いましょう。もし急に雨が降ってきたとき、ワイパーの状態が悪いと事故の原因にもなりかねません。安全なカーライフのためにも、ワイパーの定期点検も忘れずに行うようにしてください。
まとめ
ワイパー交換をつい忘れてしまいがちですが、安全運転のためにも意識的に確認するようにしてください。日頃の使い方次第でも劣化が防げますので、ワイパーの正しい使い方についても理解をしておきましょう。