2021年9月28日 (2025年3月03日 更新)
カーリースは任意保険込みプランの方がいい?選ぶポイントも紹介
車を運転する際、万が一に備えて加入しておきたい「任意保険」ですが、カーリースではプランに含まれていることもあります。この任意保険込みのプランを選ぶべきかどうか、悩む方も多いのではないでしょうか?
とくに初めてカーリースを利用する場合、どのプランを選ぶのがベストか判断するのが難しいと感じる方も少なくありません。そこで本記事では、カーリースの任意保険込みのプランについて、メリット・デメリットを紹介します。
また、自賠責保険や任意保険の違いや概要、保険料を安くおさえる方法についても解説しています。カーリース利用時の任意保険でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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INDEX目次
カーリースは任意保険込みプランの方がいい?

カーリースを利用する際、「少しでもお得になるプランを選びたい」と考えている方も多いと思います。任意保険込みのプランを提供しているカーリースもあり、このプランを選ぶことで月額料金と保険料の支払いをまとめることができます。
さらに、カーリースの契約期間が長ければ長期での一括払いになるぶん、割引率が高くなる点も嬉しいポイントといえます。「保険の知識が全くない」という方でも任意保険込みプランなら、リース料金とまとめて支払えるので安心です。
ただ、必ずしも「任意保険込みのプランがよい」とは言い切ることができないのも事実です、というのも、カーリースで提供される任意保険込みのプランは保険会社が選べないケースも多く、契約者に最適な補償内容を選ぶのが難しい可能性があるからです。
当然ながら、補償される範囲が狭ければ契約者本人の負担額が大きくなるため注意しなければなりません。そこで、カーリースの任意保険込みプランを検討するのであれば、どの保険会社のどのような補償内容が適用されるのかを、必ず事前に確認しておきましょう。
カーリースで任意保険込のプランにするメリット

では、カーリースで任意保険込みのプランを選ぶと、どのようなメリットがあるのでしょうか。大きなメリットとして考えられるのは、次の2つです。
- 車の関係の手続きや支払いをまとめられる
- 事故で保険を使っても保険料が値上がりしない
それぞれ詳しくみていきましょう。
車の関係の手続きや支払いをまとめられる
1つ目のメリットは、あらかじめ料金プランに任意保険も含まれていることから、支払いをまとめられる点です。一般的なカーリースの基本料金には、車両本体や自賠責保険、各種税金、手数料などが含まれています。
ここに任意保険も含まれることで月額料金とは別に保険料を用意する必要がなくなり、毎月の家計管理をわかりやすくすることができます。また、保険料を個別に支払う必要がないことから、払い忘れなどの心配がなくなるのもメリットとなります。
カーリースの契約と同時に任意保険に加入することで保険の手続きを同時におこなえるため、加入手続きの手間が省けるのも便利ですね!
事故で保険を使っても保険料が値上がりしない
通常、車での事故で保険を使うと、翌年以降の保険料が上がります。事故の種類や保険会社によって対応は変わりますが、多くの任意保険で導入されている「等級制度」は事故により保険を使うことで等級が下がるのが一般的です。
そのため、軽微な傷や事故内容によっては、保険を使わず自費で対応するほうがお得になるケースもあり、判断が難しいところでもあります。しかし、カーリースでの任意保険込みプランは事故で保険を使っても、保険料が上がらないという大きなメリットがあります。
これは、カーリースに含まれる任意保険はリース期間中の契約となるため、契約途中での保険の更新がないためです。カーリースとは別で一般的な任意保険に加入する場合、1年などの単位で契約更新することになります。
しかし、カーリースの任意保険込みプランでは、契約期間中の保険の更新がないことにより、等級や保険料の変更なども発生しないのです。
カーリースで任意保険込のプランにするデメリット

カーリースでの任意保険込みプランには、デメリットとなる部分もあります。先ほど紹介したメリットと、これから紹介する3つのデメリットを踏まえたうえでプランを選ぶようにしましょう!
ここで紹介する、カーリースの任意保険込みプランのデメリットは次のとおりです。
- 保険会社や補償内容を選べない
- 自分で保険会社を選ぶ場合よりも保険料が高くなることがある
- 等級が引き継げない場合もある
それぞれ詳しく紹介します。
保険会社や補償内容を選べない
カーリースで任意保険込みのプランが用意されている場合、リース会社が提携している保険会社しか選ぶことはできません。また、補償内容もある程度決められていることが多く、自由度は低いといえるでしょう。
個別で任意保険に加入するとなれば自分で必要な補償プランを決めることができますが、カーリースの任意保険込みプランでは、あらかじめ提携されているプランが適用されます。
たとえば、搭乗者の補償範囲やリース車への損害補償、車両盗難への補償など、どこまで求めるかは個人差が大きく、状況に応じて選ぶべき補償内容も変わります。ご自身が満足できる補償内容や保険料かどうかを、事前にしっかりチェックしておくことが大切です。
自分で保険会社を選ぶ場合よりも保険料が高くなることがある
カーリースの任意保険込みプランを選ぶと、個別に加入する場合よりも保険料が高くなるケースもあります。これはあらかじめプランに適用される保険が決まっていることにより、「自由に保険会社や補償内容を選べない」ことが大きな理由として挙げられます。
カーリースのプランとは個別に加入先を自分で探すのであれば、保険会社や補償内容を選び、不要な補償があれば省くことができます。しかし、リース会社が用意している任意保険込みのプランは、契約者ごとにカスタマイズできるわけではありません。
そのため、結果的に保険料が高くなってしまう可能性があるのです。コストを最優先するのであれば、カーリースの任意保険込みプランと個別で保険に加入した場合の差を計算し、より安くなる方を選ぶとよいでしょう。
等級が引き継げない場合もある
すでに個人で任意保険に加入している場合、任意保険込みプランを選ぶと等級が引き継げないケースもあります。これは、カーリースの任意保険込みプランでは保険会社と団体契約を結んでいるのが一般的で、個人契約での等級が適用されないためです。
このシステムによりどの契約者も同じ保険料となってしまうため、これまで長年加入して等級が上がっていた方にとっては保険料が高くなる可能性があり注意が必要です。場合によっては、一時的に任意保険をストップして等級をキープできる「中断制度」の活用も検討してみましょう。
中断制度の利用には条件を満たす必要がありますが、再契約時に以前の等級を引き継ぐことができます。
自賠責保険と任意保険の違いは?

車の保険について、正しく理解できていない方は少なくありません。そこで、あらためて車の保険の知識を深めておきましょう。
車の保険には、「自賠責保険」と「任意保険」の2種類あります。この2つは似ているようで全く異なる特徴をもっており、どちらにも加入しておくことで安心して車に乗れるようになります。
ここでは、自賠責保険と任意保険それぞれの違いや特徴について、詳しく紹介していきます。
自賠責保険
自賠責保険は、自動車やバイクを運転する際に必ず加入しなければならない「強制保険」で、どのカーリースでも基本プランに含まれています。自賠責保険では、事故相手のけがや死亡への損害賠償をカバーするもので、たとえ無事故でも未加入のまま公道を走行すると処罰の対象となります。
なお、自賠責保険で支払われる保険金は人身事故に限定されており、限度額は以下のとおりとなっています。
けが | 120万円 |
---|---|
死亡 | 3,000万円 |
後遺障害 | 等級により75〜4,000万円 |
(参考:自賠責保険)
ここで注意したいのが、自賠責保険では事故相手への補償はされるものの、自分や物損などの補償はないということです。また、補償される内容や範囲にも限度があるため、実際のところ自賠責保険だけではカバーしきれないケースが発生する可能性も十分あります。
なお、自賠責保険の保険料は車の分類ごとに決まっているため、保険料はどこで加入しても一律同じ金額となります。
任意保険
上記のように自賠責保険では”最低限”の補償が受けられるものの、さらに広範囲をカバーするには任意保険への加入が必要となります。ひと口に「車の事故」といっても、その大きさや被害はさまざまです。
自賠責保険では相手への保険金しかおりませんが、任意保険に加入しておくことで以下のような内容も補償対象になります。
- 自賠責保険で超過した部分の補償
- 他人の自動車や物への賠償
- 自分の怪我や死亡への補償
- 契約者本人の車への補償
上記は基本的な補償になり、保険会社が提供するプランによって内容はさらに細かく分けられます。また、より広範囲のリスクをカバーしたい場合は、必要に応じて特約(オプション)を組み合わせることで、安心感を得ることも可能です。
任意保険は自賠責保険のように強制加入ではなく、未加入でも車に乗ることができます。しかし、自賠責保険では相手への保険金しか受け取れないため、万が一に備えて任意保険に加入して物損やご自身への補償を受けることをおすすめします。
任意保険の補償内容は?
とはいえ、任意保険では具体的にどのような補償内容が適用されるのか気になる方も多いと思います。任意保険の補償内容は、以下の3つに大きくわけられます。
- 車両保険
- 人身傷害保険
- 対人対物賠償責任保険
それぞれ、選び方のポイントも踏まえて詳しくみていきましょう。
車両保険
車両保険は、契約している車で事故を起こしたり盗難にあったりした場合に補償される保険です。ほかにも、第三者によるいたずらでの落書きや傷の修理、当て逃げ、ガードレールで擦ったなどの場合にも保険金が支払われます。
また、台風や洪水などの自然災害も車両保険で賄うことができ、高額な修理代での急な出費に備えることができます。補償内容は保険会社やプランによって異なりますが、カーリースで利用する車の修理費用は全額利用者の負担となることを考えると、車両保険に入っておくほうが安心といえるでしょう。
また、交通事故や第三者からのいたずら、自然災害などを完全に防ぐことは困難です。どれだけ慎重に運転していたとしても、相手方が信号無視をするなどのケースもあるでしょう。とくにカーリースは返却時に原状回復が義務付けられるため、修理費用の心配を軽減するためにも車両保険に加入しておくのがおすすめです。
人身傷害保険
人身傷害保険は、契約している車に載っているご自身や搭乗者のけがや死亡に対する保険です。事故の過失割合などに関係なく保険金が支払われるため、たとえご自身の運転ミスで事故を起こしてしまったとしても、実際の損害額に対して補償を受けることができます。
けがを治療するための費用や休業損害、慰謝料など広範囲をカバーできて、さらに示談の成立前でも保険金を受け取れるのが大きな特徴です。補償金額は加入者の年齢や収入、家族構成などさまざまな要素によって変わるため、保険を選ぶ際は予算や保険金額のバランスを考慮しながら検討しましょう。
ただし、医療保険によっては人身傷害保険と同程度の内容がカバーされている場合もあり、二重での加入にならないようにあらかじめ加入している保険を確認しておくとよりよいです。
対人対物賠償責任保険
対人対物賠償責任保険は、「対人」と「対物」に対して保証する保険で、事故により他人や他人の財物に与えた損害を補償します。具体的な補償内容は保険会社が提供するプランによって異なりますが、以下のような内容が一般的です。
対人賠償保険 | ・自賠責保険を超過した分の治療費や慰謝料 ・事故の相手方が怪我により働けなくなった間の収入 ・死亡した場合 ・後遺障害が発生した場合 |
---|---|
対物賠償保険 | ・相手の車 ・電柱 ・ガードレール ・塀 ・電車の運行不能に対する振替輸送費用など |
自賠責保険では上限額が決まっていますが、無制限の対人対物賠償責任保険に加入しておけば十分な補償を得ることができます。過去には数億円の賠償判決が下された例もあり、自賠責保険だけではまかないきれない可能性もゼロではありません。
とくにリース中の車で事故を起こすと、カーリースに対する賠償も同時に負担することになります。予想外の高額賠償に備えるためにも、どの範囲の保証に対応しているのかを確認して選びましょう。
任意保険の保険料を安くする方法
任意保険は、補償内容を充実させるほど保険料も高くなります。せっかくカーリースで安く車に乗れたとしても、保険料が高額になればコストをおさえるのが難しくなってしまいますよね。
そこで、保険料を安くする方法として、以下の3つのポイントをおさえておきましょう。
- 年齢を限定する
- 走行距離の制限をつける
- 等級を引き継ぐ
それぞれの方法について、詳しく紹介していきます。
年齢や運転者を限定する
1つ目の方法は、年齢条件を限定することです。任意保険は、事故率の高い10〜20代前半と70代以降を補償対象者とする場合、保険料が高くなる傾向にあります。
そのため、全年齢対象とするのではなく、「26歳以上補償」などの区分にすることで保険料が安くなります。保険会社によっては年齢を制限することで年間の保険料が10万円程度安くなるケースもあるので、ぜひ検討しておきたい方法といえるでしょう。
もちろん、運転する人の年齢に合わせて決めることが前提となりますが、該当するのであれば年齢条件を限定した場合と、限定しない場合の見積もりをとってみるとよいかもしれません。なお、任意保険込みのカーリースでは、年齢に関わらず一律の保険料になることが多いです。
走行距離の制限をつける
2つ目の方法は、走行距離の制限をつけることです。任意保険の保険料を決める要因は等級や年齢などいくつかありますが、なかには走行距離によって割引が受けられる保険会社もあります。
これは、走行距離が少ない=事故リスクが低いとみなされることから、走行距離が少ないほど保険料が安くなるというものです。とくに近年主流となりつつある「ダイレクト型の自動車保険」に採用されるケースが多く、いくつかの区分で年間走行距離をわけて保険料を算出する仕組みとなっています。
保険会社によって年間走行距離区分は異なりますが、目安として以下のようにわけられます。
- 〜3,000km
- 3,000km〜5,000km
- 5,000km〜10,000km
- 10,000km〜15,000km
- 15,000km〜
走行距離は日常でどのように車を活用するかによって大きく変わるため、ご自身の車の使い方から走行距離を考えてみるとよいでしょう。また、過去1年間の走行距離から算出するケースと、予想での走行距離で保険料を決めるケースの2パターンあります。
どちらのパターンを採用しているかは保険会社によって変わるので、契約前にしっかりと条件を確認しておきましょう。
等級を引き継ぐ
3つ目の方法は、等級を引き継ぐことです。すでに任意保険に加入している年数が長い方や、無事故の方、事故を起こしても保険を使っていない方などは、等級が上がり割引率が高くなっているはずです。
そのため、これまでマイカーを所有していて任意保険に加入していた方は、カーリースの利用時に「車両入替手続き」をおこなうことで、これまでの等級のままリース車に適用することも可能です。(任意保険込みのプランの場合は不可)
また、ご自身が加入している任意保険ではなくても、家族から等級を引き継ぐことが可能なため、条件に該当する場合は等級の引き継ぎを検討するのもよいでしょう。等級が引き継げる相手は次のとおりで、同居の親族はOKですが別居している親族には引き継げません。
- 配偶者
- 同居親族
- 配偶者の同居親族
この方法を利用することにより、新規加入よりも安い保険料で経済的な負担を減らすことが可能になります。たとえば、親の等級を同居の子供が引き継ぐと、子供が新規加入するよりも保険料の割引率が高くなりコストをおさえられるでしょう。
なお、異なる保険会社でも等級を引き継ぐことはできますが、等級を引き継いだあと親の車は無保険の状態となる点に注意しましょう。
【まとめ】カーリースは任意保険込みプランがおすすめ
カーリースでは、各社さまざまなプランやオプションが用意されています。どのようなプランやオプションを選ぶかは利用者の自由ですが、『保険』に関する項目は慎重に考えておきたいポイントとなります。
今回紹介したように任意保険の補償内容はさまざまなため、「複雑でわかりづらい」と感じる方も少なくありません。保険について理解するのが面倒くさいと感じる方には、任意保険込みプランのカーリースがおすすめです。
カーリースの契約と同時に任意保険に加入しておくことで、手続きや保険料の支払い忘れなどのトラブルも避けられますし、月額料金とまとめて支払えるので安心です。カーリースのプランでお悩みの方は、本記事の内容を参考に任意保険込みプランも検討してみてください。