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カーライフ

2021年12月23日 (2021年12月24日 更新)

代車で事故を起こしたら?!対処や保険事情について知っておこう

代車で事故を起こしたら?!対処や保険事情について知っておこう

代車は普段から乗っている車と異なることが多いため、安全運転を心掛けて走行していたとしても自動車事故はいつ起こるか予測できません。

「借りていた代車で事故を起こしてしまった場合、修理費用はどこから出るのか気になる」という人は少なくありません。代車を借りた時には、修理費用を保険で賄えるのか知っておくことが重要です。

今回は、代車で事故を起こした時の対処や保険事情について解説していきます。

代車事故で適用される保険とは?

代車事故で適用される保険とは?

代車とは、ディーラーや整備工場へ修理や車検などの際に借りたり他人から一時的に借りた車のことをいいます。貸与車がレンタカーであれば、任意保険に加入しているので事故が起きても即対応が可能ですが、無料貸し出しの代車は保険未加入の車も多いです。

車の保険には、自賠責保険と任意保険があります。自賠責保険の補償は、対人のみで必ず加入する義務があるため、公道を走る車は全て加入しています。任意保険は自賠責保険でカバーできない補償ができる保険です。任意での加入ですが、最近では車を所有している人の大半が加入しているのです。

それでは任意保険の補償範囲にはどのようなものがあるのか見ていきます。

  • 対人保険
  • 対物保険
  • 人身傷害保険
  • 車両保険

それに加えて、自動付帯の特約と任意付帯の特約というものがあります。特約のなかには、代車で事故を起こした場合、対応できるものがあります。
それでは、代車で事故を起こした場合、自動車保険でどのような対応ができるのか詳しく見ていきましょう。

通常の自動車保険の場合

友人から借りた車でも事故を起こせば友人の車にかけられた保険を使います。しかし、等級がダウンするため次年度からの保険料が上がる可能性もあるのです。それに加えて、最近の自動車保険はリスク細分型自動車保険が主流です。年齢制限や運転者限定がかけられている場合が多く、借りた人は保険対象外となっているケースも少なくありません。

他車運転特約の場合

個人向けの任意保険には、他車運転特約という特約が付帯されています。他車運転特約とは、他人から借りた車で走行中に事故を起こした場合、自分が加入している保険を使って補償が受けられる特約です。通常の保険のように、借りた車の保険は使わないため、保険料が上がることはありませんが、自分の保険は等級が下がります。

他車運転特約の「他車」とは下記の条件を満たした車となります。

  • 契約車を主に使用する人(記名被保険者)とその配偶者、記名被保険者と同居の親族が所有または常時使用される車でないこと
  • 自家用8車種であること

これらの条件を満たしていれば、自分の保険の補償範囲内で代車の事故についてカバーできます。

臨時代替自動車特約の場合

臨時代替自動車特約とは、整備や修理点検などのため、代車として借りた車で走行中に事故を起こした場合、自身の車に加入している保険を優先し、契約内容に応じて保険金を支払う特約です。

臨時代替自動車特約も、他車運転特約のように借りた車が記名被保険者や家族、または記名被保険者の使用人が所有する車は対象外です。しかし、借りた車の用途・車種は問いません。

1日自動車保険の場合

最近、利用する人が増加している保険が1日自動車保険です。他車運転特約や臨時代替自動車特約と大きく違う点は、車を借りる期間だけ自分で保険に加入するというところです。仮に、事故が起こり保険を使っても等級が下がることもなく、保険料も補償内容により変わりますが、1日数百円〜数千円程度と安く設定されています。

但し、代車の所有者が法人の場合、加入不可となります。整備工場やディーラーの車には加入することができないため、借りる際には特に注意しましょう。

他車運転特約と臨時代替自動車保険との違い

他車運転特約と臨時代替自動車特約は混同されがちです。実際、どちらも借りた車で事故を起こした場合、自分の保険でカバーするという点は似ています。

この2つの特約の大きな違いは、自動車保険の記名被保険者が法人か個人かという点です。法人が記入被保険者となっているのであれば、他車運転特約は付帯されません。そのため、臨時代替自動車特約での対応となるのです。法人が記名被保険者の車を乗っている人が個人間で車を貸し借りするのであれば、1日自動車保険へ加入することをオススメします。

もし代車で事故を起こしてしまったら?

もし代車で事故を起こしてしまったら?

もしも、代車で走行中事故に遭ってしまったら、マイカーであれば、車内に保険証券を携帯したり、Web証券で保険会社や補償内容の確認が可能ですが、代車での事故の場合の対応方法について見ていきましょう。

安全確保や人命救護を行う

第一に、事故が起こってしまったら怪我人のケアや救急車の手配、事故車の移動など安全確保を最優先に努めましょう。事故を起こすと気が動転しますが、対応次第では人命にも関わるため冷静な対応が必須です。

代車の持ち主であるディーラーや整備工場などに連絡する

救急車の手配や警察への連絡、事故対応が終了したら代車を借りた会社に連絡します。 事故後の対応は、業者により違います。事故が起こってから保険対応や補償などでトラブルに繋がらないためにも、代車を借りる際に、必ず借主であるディーラーや整備工場の担当者と事前に打ち合わせを行っておきましょう。

車の利用シーンに合った保険に加入し、安全運転を

現代では、自賠責保険だけではカバーできない事故も多く発生しています。どのような事故にも対応できるよう、ドライバーは車の利用シーンに応じた自動車保険に加入することでより安全な車社会を築けるのです。

友人から車を借りて運転する機会が多い場合には、他車運転時特約が自分の自動車保険に付帯しているか必ず確認をしましょう。

記名被保険者が法人の場合、整備や修理のため整備工場やディーラーから車を借りるのであれば臨時代替自動車特約が付帯しているか必ず確認しましょう。また、他車運転特約は原則付帯されていません。個人間で車を借りる場合は、1日自動車保険に加入することをオススメします。

まとめ

まとめ

今回は、代車で事故を起こした場合の対処法や保険事情について解説してきました。

安全運転を心がけていても、思わぬ事故が起こる可能性は誰にでもあることです。普段から仕事や通勤通学、レジャーなどに使っている車であれば、どのような自動車保険にも加入しているか、把握しているため敏速な対応が行えますが、代車ではどの保険で対応して良いか理解している人も少ないかと思います。

自動車保険には、他車運転特約や臨時代替自動車保険が特約として付帯していたり、1日自動車保険という保険もあります。代車を利用する際には、自動車事故に対応できるような備えについても借主側と相談しておくのが安心でしょう。

WRITER筆者

橋本 敏弘 (はしもと としひろ)株式会社ジョイカルジャパン マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニット所属

資格・免許
・普通自動車免許
・大型自動二輪免許
・二級自動車整備士(ガソリン・ディーゼル)
・自動車検査員
・自動車保険募集人
略歴・職歴
自動車整備専門学校卒業後、2級自動車整備士資格取得。千葉県某日産系ディーラーにて整備士として6年、営業として1年勤務。その後、コバック加盟店の地元自動車修理工場にて3年勤務。この期間中に自動車検査員資格も取得後、退社。そして、現在は株式会社ジョイカルジャパンにて新車業販部を経て、マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニットで活躍中。
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自動車整備の資格を活かし、販売のことから日頃のクルマのメンテナンスのことを中心に、幅広くみなさまへお伝えできたらと思っております。

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