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カーライフ

2021年12月6日 (2021年12月06日 更新)

車検切れに必要な仮ナンバーの申請方法を解説!自賠責保険はどうする?

車検切れに必要な仮ナンバーの申請方法を解説!自賠責保険はどうする?

車検は原則期間内に必ず受けなければいけない制度です。でも、「忙しくて車検に間に合わなかった」「気付いたら車検時期を過ぎてしまった……」なんてこともあるかもしれません。

車検が切れてしまったら、原則として公道を走ることは認められておらず、走るためには「仮ナンバー」を申請しなければいけません。

今回は、車検を切らしてしまったら…という方や切れてしまった方に向けて、仮ナンバーの申請方法を詳しく解説していきます。一般的に車検と同時に切れることの多い「自賠責保険」についても合わせてチェックしておきましょう。ぜひ、参考にしてください。

車検切れしたらどうなる?

最初にお伝えしたように、車検切れした車は原則として公道を走ることが許されていません。車検の切れた車の走行は道路運送車両違反となり、「違反点数の加点」や「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が科せられます。 

自賠責保険切れも走行不可

車検切れだけでなく、自賠責保険(強制保険)の補償期間が切れた場合も同様に、公道を走ることが禁止されています。
自賠責が切れたまま公道を走行すると、自動車損害賠償保障法の第86条の3により、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」に加え、いわゆる「一発免停」となる6点の違反点数が加点されます。

車検が切れてしまった場合は速やかに車検を受け、再登録すれば公道を走ることができます。

車検切れの車を運ぶ方法

車検切れの車を運ぶ方法

車検切れとはいえ、車検に出すためには陸運局や整備工場などに車を運ぶ必要がありますよね。車検切れの車を運ぶ方法には以下の2つが挙げられます。

積載車で運んでもらう

車検の切れた車は自走してはいけないため、積載車で運んでもらいます。自分で運転することが可能であればキャリアカーをレンタルするか、整備工場などに依頼することで車を運んでもらうことができます。
レッカー車は、地面にタイヤをつけた状態で車を走らせることになるので、荷台に車を載せられる積載車を選びましょう。ただし、積載車で運ぶには費用が割高となるデメリットが挙げられます。

仮ナンバーを申請して自分で運ぶ

仮ナンバーを申請すれば自分で運転して運ぶことも可能です。仮ナンバーには期限があるので、発行後、期限切れとなる前にすみやかに車検に出しましょう。

仮ナンバーとは

仮ナンバーとは

仮ナンバーの正式名称は「自動車臨時運行許可番号標」です。車検切れとなった車や登録前の自動車に対し、一時的な運行の許可が付与されるものです。

仮ナンバーは役所で申請できる

仮ナンバーの申請、発行はお住まいの市区町村役場で即日発行ができます。


仮ナンバーを取得すれば、期限内は車を動かすことが認められるため、レッカー車などに頼らずとも自分で運転して車検に出しに行くことができます。 

仮ナンバーの対象車両と申請期間

仮ナンバーの対象車両と申請期間

では、仮ナンバーの対象車両と申請期間について、詳しく見ていきましょう。

仮ナンバーの対象となる車両

対象となるのは、普通自動車、小型自動車、軽自動車、大型特殊自動車、250cc超えの二輪小型自動車(オートバイ)です。

仮ナンバーの発行対象外になる車両

250cc以下の二輪車、原動機付自転車、小型特殊自動車は、仮ナンバー発行の対象外となっています。
また、廃車のために移動させる場合や、車検切れしたキャンピングカーなどを一時的に利用する目的での仮ナンバー発行は認められておりません。

仮ナンバーの申請期間

仮ナンバーの申請は、原則として運行の当日におこなう必要があります。つまり車検を受けに行く日に申請手続きをしなければなりません。
ただし早朝からの使用など、当日の申請では間に合わない場合は前日からの手続きも可能です。仮ナンバーはその場ですぐに発行されるため、当日に車検を受けに行くことができます。

注意したいのは、申請しに行くために車を運転してしまうことです。仮ナンバー発行前は当然運転はできません。徒歩や、公共交通機関などを使用してください。
また、多くの役所は平日のみ窓口が空いており、土日祝は休みである場合が多いことにも注意しましょう。

仮ナンバーの申請手続き

仮ナンバーの申請手続き

ここでは仮ナンバー申請に必要な書類や申請手数料について、解説していきます。

必要書類

仮ナンバーの申請には、基本的に以下の4つが必要になります。

  • 自動車臨時運行許可申請書(窓口で用意されています)
  • 運行する自動車を確認する書類(車検証、予備検査証、一時抹消登録証明書、譲渡証明書など)
  • 本人確認書類(免許証など)
  • 自賠責保険証明書の原本

自治体によっては印鑑やマイナンバーカードなどが必要となる場合もあります。

申請先の市区町村役場の公式サイトで確認したり、電話で問い合わせたりしてあらかじめ確認することをおすすめします。

申請手数料

全国一律で、1車両につき750円の申請手数料がかかります。なお、消費税はかかりません。
自治体によっては現金以外に電子マネーでの支払いが可能なところもあります。

仮ナンバー走行の注意点

仮ナンバー走行の注意点

仮ナンバーを取得したからといって、自由に車を動かせるわけではありません。
ここでは仮ナンバーで走行する際の注意点について、確認していきましょう。

申請ルート以外は走行できない

あくまでも車検のために臨時運行許可を受けた車なので、あらかじめ申請した経路以外を走行することはできません。
申請時に出発地から目的地、あれば経由地についても詳しく記入する必要があり、許可を受けた経路以外を走行すると違反になります。違反が発覚すると罰金が科せられることにもなるため、注意しましょう。

有効期限がある

仮ナンバーは、申請日を含めて5日以内に返却する必要があります。
期間の延長はできず、返却が遅れると罰金が科せられるため、定められた期間内に車検を終えられるようあらかじめ計画を立てておきましょう。

仮ナンバー運行の場合の保険(自賠責・任意)について

仮ナンバー運行の場合の保険(自賠責・任意)について

仮ナンバーで車を動かす場合、自賠責保険や任意保険は必要なのでしょうか?
ここでは、保険に対する疑問を解決していきましょう。

自賠責保険への加入は必須

自賠責保険は、法律で加入が義務付けられており、加入せずに公道を走ることはできません。そのため、仮ナンバーであっても自賠責への加入は必須となります。
自賠責は車検と同時に加入するケースが多いため、車検が切れると自賠責の期限も切れていることが多いです。
その場合、仮ナンバー申請前に自賠責の加入手続きを済ませておく必要があります。

任意保険への加入は会社により異なる

任意保険も車検と同時に切れるケースも、なかにはあるかもしれません。基本的には仮ナンバーでも任意保険に加入することはできるため、もし任意保険も切れてしまったという場合は、こちらも合わせて手続きしておきましょう。

ただし、なかには仮ナンバーだと加入を断られるケースもあります。特に1日限定の自動車保険などは、仮ナンバー車両の加入が認められていないことが多いため、事前の確認が必要です。

仮ナンバーは計画を立てて申請しましょう

仮ナンバーは計画を立てて申請しましょう

仮ナンバーを取得すれば自由に車を動かせるわけではなく、あくまでも車検に出すための「臨時運行許可」であることを頭に入れておきましょう。

車検切れの車を、車検以外の目的で仮ナンバーを申請することはできないうえ、仮ナンバーには有効期限が定められているため、車検場の予約などもあらかじめ行っておく必要があります。

仮ナンバーを申請する際には、しっかりと計画を立ててからおこないましょう。

まとめ

今回は、車検を切らしてしまったユーザーに向けて、仮ナンバーの申請方法や注意点について詳しく解説しました。

うっかり車検の期間を過ぎてしまっても、仮ナンバーを申請することで車検を受けに行くことは可能です。申請はお近くの市区町村役場で比較的簡単に手続きができますが、一度申請するとすぐに車検に行かなければならないため、事前準備は忘れずにおこないましょう。

自賠責保険が切れるとそちらの契約手続きからおこなう必要があります。万が一に備えるために、仮ナンバーであっても自賠責や任意保険の確認も事前におこない、安全に走行するために前もってしっかり準備をしてください。

仮ナンバーという制度はあるものの、期限が短いことや申請するタイミングが限られているため車検は決められた期限内に終わらせておくことがベストといえます。

今一度、ご自身のお車の車検がいつなのかしっかり確認しましょう!

WRITER筆者

橋本 敏弘 (はしもと としひろ)株式会社ジョイカルジャパン マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニット所属

資格・免許
・普通自動車免許
・大型自動二輪免許
・二級自動車整備士(ガソリン・ディーゼル)
・自動車検査員
・自動車保険募集人
略歴・職歴
自動車整備専門学校卒業後、2級自動車整備士資格取得。千葉県某日産系ディーラーにて整備士として6年、営業として1年勤務。その後、コバック加盟店の地元自動車修理工場にて3年勤務。この期間中に自動車検査員資格も取得後、退社。そして、現在は株式会社ジョイカルジャパンにて新車業販部を経て、マーケティング本部 宣伝・広報・販促ユニットで活躍中。
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自動車整備の資格を活かし、販売のことから日頃のクルマのメンテナンスのことを中心に、幅広くみなさまへお伝えできたらと思っております。

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