ハリアーの特徴
-
ハリアーとは?
SUVを幅広くラインナップするトヨタですが、その中でも圧倒的な人気を誇るのが「ハリアー」です。初代モデルが発売されたのは1997年12月で、元々はレクサスRXとして開発された国内向けにトヨタブランドで発売したものでした。
それまでになかった都会的なクロスオーバーSUVは大きなインパクトを持ち発売当初から大ヒット。その後の世界的なクロスオーバーSUVブームのきっかけにもなりました。現行型のハリアーは2020年6月に登場したモデルで、RAV4やレクサスNXは兄弟車となっています。そんなハリアーならではの特徴とは何なのか詳しく解説します。
-
ハリアーの魅力
ハリアーの最大の魅力は何といってもそのデザインでしょう。現在では当たり前になってしまったプレミアムSUVの先駆けであり、オフロードのイメージの無い都会的なSUVのいわばお手本のような車です。またインテリアも高級サルーンのようなプレミアム感を持ち合わせているのも特徴といえます。
ボディサイズはSUVの中では標準的なサイズですので、都会の狭い道が多いところも運転がしやすいです。すっきりとしたシルエットはやはりオフロードではなく都市に似合います。室内スペースも広々としており後部座席やラゲッジルームも広めに確保されています。大人が4人乗っても十分な余裕があり、荷物もたっぷりと収納することが可能です。
シートはたっぷりとしたボリュームがあり乗り心地も非常に快適。またハンドリングも良くドライバーが運転を楽しむことも可能です。
車内の静粛性の高さも魅力といえるでしょう。また、見た目だけでなく、優れた先進安全機能に使い勝手の良い装備や機能も持ち、ハイブリッドやプラグインハイブリッドといった燃費性能に優れたパワーユニットを選ぶことができるというのもハリアーならではでしょう。
-
旧型モデルとの違い
まずボディサイズが変わっています。ボディサイズの数値を新型と先代モデルで並べてみるとこうなります。
- 新型ハリアー
- 全長4,740㎜×全幅1,855㎜×全高1,660㎜
ホイールベース2,690㎜ - 先代ハリアー
- 全長4,720㎜×全幅1,835㎜×全高1,690㎜
ホイールベース2,660㎜
全長と全幅は20㎜拡大し、全高は30㎜低くなっています。またホイールベースは30㎜伸びています。全体的にわずかに拡大していることがわかりますが、シルエットはほぼ変わっておらずパッと見はほぼ同じサイズ感といっていいでしょう。全高が低くなった分クーペ的なスポーティ感は増しています。
デザインも先代からのイメージを踏襲しており一目でハリアーであることがわかります。変わっている点としては、グリル下部のメッキ部分を連続させ、ヘッドライトの縦幅を狭めシャープな目元にしたこと。また、フロントグリルのエンブレムも変わっています。先代まではタカ科の“チュウヒ”をモチーフとした鷹のエンブレムが装着されていましたが新型ハリアーはトヨタエンブレムとなっています。
インテリアではモニターパネルがインパネ中央部からインパネ上部に移動し、ディスプレイオーディオに変わっています。また、新型ではTコネクトSDナビが標準装備されており、Apple Car Playが標準で操作可能でスマートフォンとの接続性にも優れています。また、馬の鞍をイメージした幅広いコンソールと上質な革の質感によって、プレミアム感も向上しており、より高級感が増しています。
-
ハリアーの値段
ハリアーの価格ですが、先代が2,949,480円〜4,953,960円だったのに対して新型は3,128,000円〜6,200,000円となっています。こちらが価格一覧です。
グレード エンジン 駆動方式 車両価格 S 2Lガソリン 2WD ¥3,128,000 G ¥3,529,000 Z ¥4,038,000 Z Leather Package ¥4,338,000 S 4WD ¥3,729,000 G ¥3,090,000 Z ¥4,238,000 Z Leather Package ¥4,538,000 S ハイブリッド 2WD ¥3,718,000 G ¥4,149,000 Z ¥4,628,000 Z Leather Package ¥4,928,000 S E-FOUR(4WD) ¥3,938,000 G ¥4,339,000 Z ¥4,848,000 Z Leather Package ¥5,148,000 Z プラグインハイブリッド E-FOUR(4WD) ¥6,200,000 新型ではプラグインハイブリッドが設定されたため、最高額が620万円と飛びぬけて高額となっていますが、プラグインハイブリッドを除いた場合の最高額グレードは5,148,000円です。そのため、全体的に価格はアップしていますがその額はわずかでほぼ同等の価格帯といっていいでしょう。
-
ハリアーの基本装備
ハリアーはグレードによるエクステリアや装備の差はあまりありません。大きく違ってくるのはタイヤとホイールのサイズくらいです。Zグレード系は19インチ、Gグレードが18インチ、Sグレードが17インチとなっています。オプションでより大きなサイズを選択できるのは上級グレードだけとなっています。
基本装備はとても充実しており、LEDヘッドランプや本革巻ステアリング、スマートエントリーシステムにマルチインフォメーションディスプレイ、左右独立温度コントロール付きのフルオートエアコンといった高級車らしい装備が全グレードに標準となっています。
またDCM(専用通信機)内蔵のディスプレイオーディオも全グレードに標準装備です。ただし画面サイズはZグレードが12.3インチ、G、Sグレードは8インチとなっているのが大きな違いです。
-
ハリアーの走行性能と安全装備
新型ハリアーに搭載されているパワーユニットは2Lガソリンエンジンと 2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッド、さらにプラグインハイブリッドが設定されています。先代の後期型にあった2Lガソリンターボはなくなっています。
先代と新型ではパワーユニットのエンジンの排気量こそ同じですが、スペック的には向上しておりより特にハイブリッドはパワフルな走りが味わえます。さらに、プラグインハイブリッドはフロントモーターの出力がハイブリッドモデルよりもアップしており、システム全体では225kW(306PS)を発生。スポーツカーのようなパワフルな加速感を味わうことも可能です。
安全装備としてはミリ波レーダー+単眼カメラ方式のプリクラッシュセーフティ(歩行者、自転車運転者検知機能付衝突回避支援タイプ)やレーントレーシングアシスト、全車速追従機能付レーダークルーズコントロールといった予防安全装備がセットになった「Toyota Safety Sense」が全グレードに標準装備です。
「Toyota Safety Sense」の機能は先代ハリアーよりも進化しており、プリクラッシュセーフティでは夜間歩行者と自転車でも認識可能となり、レーンディパーチャーアラートでは道路の検出項目を増やしています。さらに、レーントレーシングアシストでは同一車線内中央を走行できるようドライバーのステアリング操作をアシストしてくれます。
パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)+ブラインドスポットモニター[BSM]は、Zグレードに標準ですがG、Sグレードではオプション設定になっています。
-
ハリアーの燃費
ハリアーのWLTCモード燃費は以下のようになっています。
- プラグインハイブリッド(E-Four)
WLTCモード燃費20.㎞/L - ハイブリッド(2WD)
WLTCモード燃費22.3㎞/L - ハイブリッド(E-Four)
WLTCモード燃費21.6㎞/L - ガソリンエンジン(2WD)
WLTCモード燃費15.4㎞/L - ガソリンエンジン(4WD)
WLTCモード燃費14.7㎞/L
ハイブリッドの2WDが22.3㎞/Lともっとも優れた燃費となっています。これは車重がE-Four(4WD)よりも60kg軽く、またプラグインハイブリッドと比較すると260kg軽いためでしょう。ガソリンエンジン車も1.6tのSUVとしては悪くはありませんがハイブリッドとの差は決して小さくはありません。燃費を重視するのであればハリアーはハイブリッドの2WDモデルが最適の選択となります。
- プラグインハイブリッド(E-Four)
-
ハリアーのグレード
グレード構成はベーシックグレードのS、そして中間グレードのG、さらに上級グレードのZという3タイプが基本となっています。それぞれ2WDと4WD(ハイブリッドはE-Four)を選ぶことも可能です。さらにZグレードには2022年9月に追加されたプラグインハイブリッドモデルが設定されています。
パワーユニットの種類はガソリンエンジンとハイブリッド、そしてプラグインハイブリッドの3タイプが用意されています。駆動方式はS、G、Z全てに2WDと4WDが用意されていますが、プラグインハイブリッドはE-Four(4WD)のみとなっています。
他にGグレードとZグレードには、パッケージモデルとして本革シートが装備されたレザーパッケージも設定されています。これら合計すると全部で17グレードとなっています。
-
ハリアーと似ている車
ハリアーはRAV4、レクサスNXと兄弟車ですのでそれらとは基本的なメカニズムが共通であり似ている(中身はほぼ同じ)車といってもいいでしょう。ただ、見た目ではRAV4はオフロードイメージを強く演出しているという点が違っています。また、レクサスNXは車両価格も高くより上質な高級SUVという位置づけとなっています。
その他同じジャンルのクロスオーバーSUVとしては、日産 エクストレイルや三菱アウトランダー、マツダ CX-60やCX-5のようなミドルクラスのSUVとなるでしょう。これらは価格的にもハリアーと同じクラスで、車体サイズや機能、動力性能などもライバルとなるスペックを持っています。
都会的な高級クロスオーバーSUVということでは、レクサスRXやBMW X3、メルセデス・ベンツ GLCのように格上の高級SUVもハリアーのライバルとなり得るかもしれません。
-
ハリアーが向いている人
新型ハリアーは、都会派高級SUVの先駆けであり国内では圧倒的な人気を誇る大ヒットモデルです。スタイリッシュなデザインに上質なインテリアを持ち、さらに動力性能にも優れ、燃費のよりハイブリッドやプラグインハイブリッドなどを選ぶことも可能です。
それでいて日本国内でも扱いやすい絶妙なサイズを持っており、なおかつ高級SUVというイメージながら300万円~というリーズナブルなエントリーグレードも用意されています。
実用的なSUVではなく高級感を味わえる都会的なSUVに乗りたいというかた、また同乗する家族のためにも最先端の安全機能に重視したいという方にも向いているといえるでしょう。また、非常に人気の車種ですのでリセールバリューを気にされる方にもハリアーはとてもおすすめです。
-
まとめ
2020年の発売以来、その人気は全く衰えることのないプレミアムSUVハリアー。なぜそこまで人気なのか、その理由について検証していきました。その結果、スタイリッシュなデザインと優れた機能を持ち、さらにハイブリッドやプラグインハイブリッドなら燃費性能も抜群。加えてパワフルな走りも味わえ、なおかつ価格的にも競争力があるとなれば、人気車となるのも当然であるということがわかりました。
NORIDOKI(ノリドキ)では、新型ハリアーのSグレードを36,800円(税込)~で乗ることができます。 リース料金には、自動車税、車検代、重要税、自賠責保険も含まれているので、リース料金と駐車場代、燃料代だけで安く乗ることが可能に。全国のジョイカル543店舗でサポートを受けることもできるので、何かあった時も安心して運転を楽しむことができます。
ハリアーのリースとローン購入との維持費の比較も下記のページでできるので、ぜひご覧ください。