アルファードの特徴
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アルファードとは?
アルファードはトヨタの最上級LLクラスミニバンです。兄弟車であるヴェルファイアと共に国産ミニバンの中でも圧倒的な人気を誇っています。押し出し感満点の迫力あるエクステリアに堂々とした大きなボディ。そしてゴージャスなインテリアに豪華な装備は他にないもので、ミニバンファンにとってあこがれの存在といえる車です。
また、アルファードは国内で圧倒的な人気がありますが、近年はその存在が国外にも知られるようになり、本来は日本専用車のはずがアジア圏でも絶対的な人気となっています。そのため中古車が高値で取引されそれが国外に次々と輸出されているといいます。そして、海外では富裕層を中心に中古でも軽く1,000万円を超える価格で取り引きされているとか
そんな国内外で大人気のアルファードが2023年6月21日フルモデルチェンジを実施し4代目へと進化しました。基本的なイメージは先代アルファードを踏襲していますが、見た目も中身も大きく進化しています。また、装備や機能性だけでなく燃費や走りの性能なども向上しており、その登場以来大きな注目を集めています。そんな新型アルファードは具体的にどのような特徴を持っているのか詳しくご紹介しましょう。
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アルファードの魅力
アルファードの最大の魅力はやはりその迫力ある堂々としたスタイリングでしょう。ボリューム感満点のボディに華やかなクロームメッキのフロントグリル。バックミラーにその姿が映ると一瞬ひるんでしまうほど、その押し出し感、存在感は圧倒的です。
新型アルファードもそんな歴代アルファード同様に圧倒的にゴージャスで押し出し感の強いスタイリングを受け継いでいます。そして、新型ではそのエクステリアの高級感が大幅にアップしており以前よりも上質なうえ、品の良さが加わってより高級ミニバンらしい装いとなっています。
高級感満点の居心地の良いインテリアもディテールまで気を配った上質なものとなっており、広々とした室内は居住性も抜群。さらに、大きなボディをぐいぐいと加速させる優れた動力性能にハイブリッドによる経済性の高さも大きな魅力といえます。このようにアルファードは国産ミニバンのいわば頂点であり、新型となってその魅力にさらに磨きをかけているのです。
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アルファードの値段
新型アルファードは先代アルファードよりも車両価格がかなりアップしています。もっとも安いZグレードのガソリンエンジン車2WDで5,400,000円もします。
そして、最も高額なのはExecutive Loungeのハイブリッド車 E-Fourの8,720,000円です。Executive Loungeはオプションや諸経費を合わせるともはや10,000,000円クラスで国産ミニバンにはライバルがいないほどの高級ミニバンとなっています。その他のグレードは以下のような価格となっています。
- Zグレード・ガソリンエンジン・2WD /
5,400,000円 - Zグレード・ガソリンエンジン・4WD /
5,598,000円 - Zグレード・ハイブリッド・2WD /
6,200,000円 - Zグレード・ハイブリッド・4WD(E-Four) /
6,420,000円 - Executive Lounge・ハイブリッド・2WD /
8,500,000円 - Executive Lounge・ハイブリッド・
4WD(E-Four) / 8,720,000円
- Zグレード・ガソリンエンジン・2WD /
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アルファードの基本装備
国産最高峰のLLクラスミニバンアルファードは装備内容も非常にゴージャスです。例えば空調では、左右独立温度設定が可能なフルオートエアコンとなっており、後席の空調を抑制するS-FLOW制御機能も標準搭載。そしてフロントシートは全グレードパワーシートでシート地はプレミアムナッパ本革もしくは合成皮革となっています。
さらにこのシートには快適温熱シート+ベンチレーションシート(運転席・助手席)機能に、助手席肩口パワーシートスイッチ(シートスライド&リクライニング)なども搭載しておりドライバーも最上級の心地よさを味わうことができます。
後席はさらに豪華仕様でベンチシートの設定はなく、全車セパレートのキャプテンタイプ。たっぷりとしたサイズがあり、ロングスライドやパワーリクライニング、パワーオットマンも大型アームレスト(カップホルダー各席 1 個+ポケット付)や快適温熱シート+ベンチレーションシートに加え折りたたみ式サイドテーブルといった機能もとにかく満載です。
加えて最上級グレードのExecutive Loungeになるとシートの機能がさらに充実して、電動のパワーロングスライドやリフレッシュシートにメモリー機能、そしてマニュアルウォークインレバーや快適温熱シート(オットマン&アームレストヒーター付)+ベンチレーションシートなども標準装備となります。
さらに、回転格納式テーブル(防汚処理付バニティミラー付 / 各席 1 個)に脱着式リヤマルチオペレーションパネル、そしてファイルホルダーなどまでが装備されているのですから、まさに特等席。同乗者は最高の居心地の良さと、これ以上無い快適な座り心地が味わえることでしょう。
他にはユニークな装備としてルーフに装備されたスーパーロングオーバーヘッドコンソールがあります。これは頭上に照明や各種スイッチ類、エアコン吹き出し口などが集約して搭載されたもので、後席に座りながら窓を開閉や照明の調節などを行うことが可能となっています。
加えてExecutive Loungeはこのコンソールの左右に独立ムーンルーフが標準で装備(Zグレードはオプション)されているため、ドライブ中も存分に解放感が味わえるのではないでしょうか。
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アルファードの走行性能と安全装備
新型アルファードは走りのパフォーマンスも向上しています。基本骨格を見直したTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用したシャーシは、車体底部の後方にブレースをV字型に設けボディ剛性を大きくアップ。しっかりとしたハンドリングを楽しめるほか振動や騒音の低減に徹底して取り組み快適な乗り心地が堪能できます。
またサスペンションもフロントにマクファーソンストラット、リアには新開発のダブルウィッシュボーンを採用して、しっとりとした乗り心地と、優れた操縦安定性を両立しています。
そんなシャーシに搭載されるパワーユニットは2.5Lガソリンエンジンと、2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドの2種類です。先代にあった大排気量の3.5LV6エンジンは廃止となっています。新しいパワーユニットはどちらも十分パワフルで、さらに燃費性能も向上しているのが大きな特徴です。
2.5Lガソリンエンジンは最高出力134 kW (182 PS)で、2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドはシステム最高出力が184kw(250ps)です。どちらも重量級のアルファードにとっても十分にパワフルなので、高速道路使ったロングドライブなどでもパワー不足を感じることはなく余裕ある走りが味わえるはずです。
そして、安全装備も充実しています。新型アルファードには最新の予防安全パッケージのトヨタセーフティセンスが標準装備となっており、プロアクティブドライビングアシスト(車線内走行時常時操舵支援、信号交差点に対する右左折時減速支援)も全グレードに標準装備となっているほか、Executive Loungeでは、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」も標準搭載となっています。
その他にもプリクラッシュセーフティに緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)、レーントレーシングアシスト+レーンディパーチャーアラートやレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)などに加えて、アダプティブハイビームシステムやロードサインアシスト、ドライバー異常時対応システムに発進遅れ告知機能とブラインドスポットモニターなどまでが全グレードに標準で装備されています。最高級ミニバンらしくその内容は非常に充実しています。
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アルファードの燃費
新型アルファードは先代モデルよりも燃費性能が向上しています。ハイブリッドモデルのWLTCモード燃費は17.5㎞/L(2WD)でガソリン車のWLTCモード燃費が10.6㎞Lです。
ハイブリッドは先代アルファードがWLTCモード燃費14.8㎞/L(4WD)だったのに対して、新型ではパワーが大きく向上(システム出力197PSから250PSへ50PS以上アップ)しつつ同じ4WD(E-Four)で比べると16.5㎞/Lとしっかりに向上しています。
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アルファードのグレード
新型アルファードは発売されたばかりで現状は、「Z」グレードと「Executive Lounge」の2種のみとなっています。Zグレードはガソリンエンジンとハイブリッドが設定されていますが、Executive Loungeはハイブリッドのみでそれぞれで2WDと4WD(E-Four)が選べます。
乗車定員は7人乗りのみで、8人乗りは現時点では設定されていません。おそらく中間グレードやエントリーグレードが追加されたタイミングで8人乗りグレードが設定されると予想されます。
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アルファードと似ている車
アルファードには兄弟車にヴェルファイアがあります。この両車はエクステリアやパワーユニット、装備の一部が違っているだけで基本は同じ車です。位置づけとしてはアルファードが標準仕様でヴェルファイアがエアロ仕様といったイメージで区別されています。
その他ライバルとしては日産のエルグランドやホンダのオデッセイ(2023年冬に発売再開予定)があります。ただ、エルグランドはすでにモデル末期であり、登場から時間もたっているので先進安全装備などは物足りず、機能性や高級感でもかなり見劣りします。
またオデッセイはLクラスミニバンですが車格的にアルファードよりも下ですし、高級感や居住性もアルファードには大きく見劣りします。むしろ輸入車のメルセデスベンツVクラス(92,600,000円~)のほうがアルファードのライバルにふさわしいかもしれません。
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アルファードが向いている人
新型アルファードは、とにかく最高級のミニバンが欲しいという方にぴったりです。価格は高額ですがそれに見合った高級感や快適さを味わうことが可能です。特に後席のゴージャスさは一級品で、大切な家族に最高の乗り心地を味わってもらいたい、大事なお客様をマイカーで送り迎えすることがある、という方には、これ以上ない最高級ミニバンといえるのではないでしょうか。
もちろん居住スペースには余裕があり、後席への乗降性にも優れた3列シートのミニバンですので、家族が多いという方にも良いかもしれません。ただ、小さなお子さんを乗せるには、レザーシートなどはちょっと高級すぎて不安を感じるかもしれません。
他には高級車を運転しているという優越感を味わいたい方にもアルファードは適しているでしょう。国産ミニバンだけでなく、セダンやSUVでも新型アルファード以上にゴージャスな国産車はなかなかありません。オーナーになれば友人や同僚に自慢できる最高の一台になってくれることは間違いありません。
ただし、車両価格に関してもびっくりするほど高級感があります。それだけの負担をいとわないという方でないと新型アルファードにはなかなか手を出しにくいかもしれません。
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まとめ
発売直後から大ヒットとなっている4代目新型アルファードの特徴についてご紹介しました。アルファードは先代も圧倒的な人気を誇っていましたが、新型はそれを超える人気となっており、さらに兄弟車であるヴェルファイアも同じように大ヒットとなっているようです。
ただ、あまりに人気が高すぎて注文が殺到しており、すでにディーラーではオーダーストップとなっているという話も聞きます。なんでも今注文しても、最短での納車は来年の夏以降になるという噂もあるので、ちょっと人気が過熱しすぎているようです。
アルファードはアジア圏の富裕層にも人気が高いので、しばらくはその人気が落ち着くことはなさそう。いずれ、その過熱した人気も落ち着くはずですので、いますぐ慌ててプレ値付きの中古のアルファードに手を出すのは避けたほうが賢明ではないでしょうか。