ヤリスクロスのMV

ヤリスクロスの特徴

  1. ヤリスクロスとは?

    コンパクトカーのヤリスをベースとしたクロスオーバーSUVがヤリスクロスです。コンパクトサイズながら洗練されたスマートなエクステリアを持ち、それでいてSUVらしい存在感も感じさせます。その完成度の高いスタイリッシュなデザインは評価も高く、SUVの販売台数ランキングでも常に上位に位置しています。

    また、リーズナブルなガソリンエンジン車に加え、燃費に優れたハイブリッドモデルも設定されており経済性の高さも魅力。車内もベースとなったヤリスよりも広く実用的でファミリーカーとしても十分使える機能性を備えているという点も人気の理由となっています。そんなヤリスクロスについてあらためてその特徴をご紹介します。

  2. ヤリスクロスの魅力

    ヤリスクロスの魅力

    ヤリスクロスの魅力はなんといってもコンパクトなSUVながらスタイリッシュなそのエクステリアでしょう。スポーティカーのような小さな開口部を持つフロントグリルにシャープな造形のヘッドライトを組み合わせ、クーペSUV的な格好良さがあります。

    それでいて、前後のフェンダーがまるで筋肉のように盛り上がりSUVらしい力強さもあります。大径の18インチのアルミホイールの組み合わせも実に似合っており、実際のサイズ以上に大きく見えます。FFベースのSUVのため走破性はそこまでのレベルではありませんが、オフロードでの走破性の高さを期待させてくれるデザインになっています。

  3. ヤリスクロスの値段

    ヤリスクロスの車両価格はこちらです。エントリーグレードなら1,896,000円とSUVとしては比較的リーズナブルです。

    グレード エンジン 駆動方式 車両価格
    X ガソリン 2WD ¥1,896,000
    4WD ¥2,127,000
    G 2WD ¥2,020,000
    4WD ¥2,251,000
    Z 2WD ¥2,232,000
    4WD ¥2,463,000
    GR SPORT 2WD ¥2,367,000
    Z “Adventure” 2WD ¥2,331,000
    4WD ¥2,562,000
    HYBRID X ハイブリッド 2WD ¥2,284,000
    4WD ¥2,515,000
    HYBRID G 2WD ¥2,394,000
    4WD ¥2,625,000
    HYBRID Z 2WD ¥2,606,000
    4WD ¥2,837,000
    HYBRID GR SPORT 2WD ¥2,750,000
    HYBRID Z “Adventure” 2WD ¥2,705,000
    4WD ¥2,936,000
  4. ヤリスクロスの基本装備

    ヤリスクロスの基本装備

    Xグレードを除きオートエアコンやLEDヘッドライト、アルミホイールが全車標準装備となっています。スマートエントリー(運転席・助手席・バックドア/アンサーバック機能付)&スタートシステム(スマートキー2個)やディスプレイオーディオは全グレードに標準装備(Xグレードのみ7インチ、他は8インチ)で、充電用USB端子も両車とも標準で搭載されています。

    前席のパワーシートとシートヒーターはZグレードに標準装備となっています。また、ハンズフリーパワーバックドアがオプションですが採用されているなど、全体的にベースとなったヤリスよりも機能性に優れています。

  5. ヤリスクロスの走行性能と安全装備

    ガソリンエンジンはヤリスと同じ直列3気筒1.5Lでスペックは最高出力88kW(120PS)、最大トルク145N・m(14.8 kgf・m)となっています。スペック的にも十分で余裕あるパフォーマンスを発揮してくれます。

    ハイブリッドもヤリスと同じ直列3気筒1.5Lガソリンエンジンを使用したものでエンジンの最高出力は67kW(91PS)で最大トルクは120Nm(12.2kg-m)。これに最高出力は59 kW(80PS)最大トルク141Nm(14.4kg-m)のモーター(フロント)を組み合わせているのでかなりパワフルです。

    ハイブリッドの4WDにはさらに最高出力3.9kW(5.3PS)で最大トルク52Nm(5.3kg-m)のリアモーターを組み合わせておりオフロードでも力強い走りを見せてくれます。また、ヤリスクロスはSUVですが、車体が比較的コンパクトで車重も1.2t弱と軽いためフットワークも軽くコーナリングも意外に軽快です。

    予防安全機能の「Toyota Safety Sense」は全グレードに標準装備となっています。プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)やレーントレーシングアシスト、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)にオートマチックハイビームやロードサインアシストが全グレードにセットで搭載されています。

    その他オプションとして、ブラインドスポットモニター、パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)や、トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク(パノラミックビューモニター付)]などを追加することが可能(Xグレード除く)です。

  6. ヤリスクロスの燃費

    ヤリスクロスWLTCモード燃費はベースとなったヤリス同様非常に優秀で、ハイブリッドの2WDが25.0~30.8㎞/Lでハイブリッド4WDが26.4~28.7㎞/Lです。そして、ガソリン2WDが17.6~20.2㎞/Lでガソリン4WDが17.4~18.5㎞/Lとなっています。

  7. ヤリスクロスのグレード

    ヤリスクロスのグレード展開はX、G、Zの3つのグレードが基本となっています。エントリーグレードがXでミドルグレードがG、そして上級グレードがZという構成です。X、G、Xそれぞれのグレードに1.5Lガソリンエンジン搭載モデルとハイブリッドモデルが設定されています。

    また、昨年追加された新グレードがZ アドベンチャーグレードで、こちらは上位グレードのZをベースに内装色を合成皮革のブラックにして、ステアリングヒーターや専用ルーフレール、バンパー、アルミホイールを追加することでオフロード色を強めたプレミアムグレード的な位置づけです。さらに、このほかにスポーティグレードとしてGRスポーツも用意されています。

  8. ヤリスとの違い

    ヤリスクロスはヤリスをベースとしたSUVですが、ヤリスがハッチバックのコンパクトカーであるのに対してヤリスクロスはコンパクトSUVという違いがあります。車体サイズにも違いがあり、ヤリスが全長3,940㎜×全幅1,695㎜×全高1,500㎜なのに対してヤリスクロスは全長4,180㎜×全幅1,765㎜×全高1,590㎜と一回り大きくなっています。

    またヤリスは5ナンバーですがヤリスクロスは3ナンバーです。パワーユニットも共通ですが、1Lガソリンエンジンはヤリスだけに設定されています。価格帯も車格的に大きなヤリスクロスのほうが40万円ほど高額な設定となっています。

  9. ヤリスクロスと似ている車

    ヤリスクロスは5ナンバーサイズのコンパクトSUVです。ライバルとなるのは同じコンパクトSUVであるトヨタのライズとその兄弟車であるダイハツロッキー。日産キックス、ホンダヴェゼル、マツダCX-3、スズキのジムニーシエラとクロスビーなどになるでしょう。

  10. ヤリスクロスが向いている人

    ヤリスクロスはクロスオーバーSUVながら189万6,000円からというリーズナブルな価格がとても魅力的です。本格的な4WDメカは備えていませんがオフロードの走破性にも意外に優れており路面状況によって切り替えられる走行支援機能も搭載されています。

    サイズが小さいため乗員スペースはさほど広くはありませんが十分な実用性があり、荷室容量もサイズに対しては余裕があるのでアウトドアでキャンプなどを楽しみたいという方にも適しているのではないでしょうか。さらにガソリンエンジン車もハイブリッドも燃費性能に優れているので経済性を重視するという方にもおすすめです。

  11. まとめ

    ヤリスクロスはコンパクトで扱いやすく実用性や安全性にも優れ、圧倒的な燃費性能も持ったコンパクトクロスオーバーSUVとしては抜群の総合性能を持っています。また価格もSUVとしてはお手頃ですので、軽自動車やコンパクトハッチバックからはじめてSUVに乗り換えるという方にはぴったりではないでしょうか。

    ライバルにも魅力的な車種が豊富にそろっていますが、スタイリッシュなエクステリアや性能的なバランスの良さを考えるとヤリスクロスはやはり頭一つ飛びぬけています。特に燃費性能の良さは圧倒的です。コンパクトSUV選びでどの車にすればいいのか迷っているのならヤリスクロスを選んでおけばまず間違いないはずです。